『スマートイルミネーション横浜』の見どころは?
ココがキニナル!
『スマートイルミネーション横浜』の見どころはどこでしょうか?(KAZさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
もともと美しいイルミネーションの横浜夜景と重ねあわせて見学できる山下公園や象の鼻パーク、航跡が輝くクルーズがおすすめです。
ライター:吉田 忍
光の航跡を残す船で横浜の夜景を楽しむ
イルミネーションと横浜港の夜景を船で楽しめる「インナーハーバークルーズ/光の軌跡」というツアーがある。
これは、映像と光のアーティスト、高橋匡太氏による光の航跡アート。
船尾に大きなLEDライトが取り付けられていて、航跡をカラフルに照らすという仕掛けが施されている。
海面に映る光を見てみたくなり、そのツアーに参加することにした。
象の鼻ピアから船に乗り込むと、船は大さん橋と赤レンガ倉庫の間を通り、沖に出てみなとみらい方面へと進んでいく。
スピードが上がるにつれ、船は後ろの海面に航跡を長く伸ばしていき、そこに刻々と色の変わる光が映し出される。
泡立つ海面に色が散らされ、色の濃淡が生まれる
真っ暗な中、きらめく光に集まる魚を狙ってか、カモメたちが船の周りを飛び交う。
新港埠頭に近づくと、巨大なクレーンがライトアップされている。
今は使われていないこのハンマーヘッドクレーン(起重機)は、大正時代初期に導入された歴史的な遺構
横浜を代表する新旧のコントラスト
新港ふ頭を回り込んでコスモワールドの横をひとめぐりした船は、再び横浜港の真ん中に進んでいく。
横浜港で最初に作られ、今も現役の赤灯台間近を進むあたりは比較的波もあって、船尾から伸びる光の軌跡がよりドラマチックに見える。
ベイブリッジを背景に、刻々と色を変える航跡
ベイブリッジを横に、山下ふ頭沿いに山下公園の近くまで船が進む。
木立の中の≪ひかりの実≫やマリンタワー、氷川丸のライトアップがこのあたりの見どころ。
これぞ「ブルーライトヨコハマ」(笑)
大さん橋の青い照明を横に象の鼻ピアに戻って、約1時間のツアーは終了。
海から眺める夜景に光の軌跡が加わった横浜港は、とても美しかった。
取材を終えて
今回の『スマートイルミネーション横浜』は、省エネルギーもテーマなので、いわゆるクリスマスシーズンに行われるような派手できらびやかなものではない。
消費電力の少ないLEDライトをメインにし、キャンドルや、既存の照明の色を変えるなどの方法で行われている。
キングとクイーンを照らすライトもLEDなので、ほのかでやわらかい印象
決して目を惹く豪華なイルミネーションではないけれども、横浜はもともと夜景の美しい街だから、それといっしょに楽しむ光のアートとして、ひそやかで幻想的な魅力があるように感じた。
省エネとイルミネーション、この相反するものをテーマに、「スマートイルミネーション」と名付けたこのイベント。
今年はまだ実験段階とのこと。今後、横浜らしいイベントに育っていく可能性を秘めている。
来年にも期待したい。
―終わり―