あの『孤独のグルメ』に登場した名店とは？
　
神大のイチオシ施設が、10号館3階のカフェ「シフォン」だ。
北海道産の生乳を使ったソフトクリームで、好きなトッピングが選べる「神大ソフト（カップ200円、ワッフルコーン240円）」が大人気で、多い日は1日500個を超えることもあるという。・・・と説明を受けている間にも、神大ソフトを注文する学生さんが！
　

営業32年目の「シフォン」

　

週に1度は食べているという学生さん、トッピングはフルーツミックス！

　

このマシーンでワッフルコーンを焼く

　
240円とは思えないボリューム。しかも、下のワッフルコーンは店で手作りしているという。なんという手間・・・。トッピングもフルーツミックスやクッキークランチなど定番5種に加え、日替わりでクリームブリュレ、抹茶のババロアなどを用意。取材日はオレンジのムースを仕込み中だった。手間ひまかかっているのに、この安さ。なんというコスパの高さ！
　
続いて「神大ソフト」を注文する学生さんをキャッチ。顔出し写真撮影をお願いしたらご快諾。
　

毎週月曜がソフトクリームデー！

　
店内で焼いているメロンパン（130円）に、ソフトクリームを挟んだメロンクリームサンド（240円）も人気。高師さんも「1食になるくらいのボリューム」と話すこのメニュー、またもタイミングよく学生さんが注文していた。神大のみなさん、ナイスタイミング！
　

みなさんの顔が隠れるくらいのボリューム感

　
では、私も「神大ソフト」の実食といこう。フルーツミックスが品切れになってしまったので、トッピングにはラズベリーを。
　

こ、これ間違いなくおいしいでしょ・・・！

　
コクのあるソフトクリームに、厚みがあるワッフルコーン。これが240円で食べられるって・・・神奈川大学、治外法権すぎる。近くに住んでいたら、私も絶対週1できちゃうよ！
なんと神大ソフト、『孤独のグルメ』のロケで松重豊さんも召し上がったとか！
　

松重さんのサイン♡

　
高師さんのおすすめは、ギリシャヨーグルト（185円）。爽やかな酸味のヨーグルトと、ヘルシーなカラフル果物。なんと上だけでなく、底にも果物が入っている。小腹が空いた時に嬉しい、カップ入りフレンチトースト（100円）も人気だ。
　

ギリシャヨーグルト

　

フレンチトースト

　
シュークリームやプリンもあり、どれも添加物を使用せず、シンプルな素材で作られている。安心で美味しくて、なんたって安い。地域の方の利用率も高く、近くの幼稚園の送迎の間、ここでお茶をして待つお母さんもいるそうだ。学食という枠にとどまらない、これはもう神奈川の名店のひとつだ！
　
「学生さんが、原材料まで気にしているかは怪しいんですが（笑）」と話す高師さん。トライアスロン部出身の元アスリートということもあり、カラダ作りの基本となる食には厳しい。その視点からも、神大の食事はかなり優秀なようだ。
　

神大の食の魅力を熱く語る高師さん

　
　

「学生さんをお預かりする」という意識

　
どうして神大は食にこだわっているのだろうか。
「卒業後、Uターン就職で地元に帰る学生が多いのが神大の特徴です。横浜で学んだことを地域で生かしていただきたい。大学側には学生さんをお預かりしているという意識があります」と高師さん。
U・Iターン就職を支援しているという神大。親元を離れて自立する時期だが、教職員は少し引いたところから、学生たちを温かく見守っている。その思いが、体づくりの資本となる食にも反映されているのだ。
　
さて、今後の神大の大きな動きとして、2021年4月（予定）にみなとみらい21地区に「みなとみらいキャンパス」が開校する。
　

みなとみらい21中央地区にできる

　
神大の創立の地は桜木町。その隣接地に地上21階建ての新キャンパスが登場する。
「低層階は一般開放し、外国人教員と交流できるラウンジや、世界の食を楽しめる『ワールドブッフェ』などを作る予定です」と高師さん。
ブックカフェや、前出のものづくり工房の「ファブラボ」などの施設開放も予定。地域の人のほか、観光客も利用出来るようにするという。
地域のみならず、世界にも開かれた大学になりそうな予感だ。
　
　

取材を終えて

　
街の中にキャンパスがある神奈川大学。一般の人々が普通に往来できる、地域に開かれた大学というキニナル投稿は本当だった。誰でも生協やヨガ教室、コスパの高い学食やカフェを利用可能。学生を大事にする学校の思いが、カラダを支える食にも反映されている、愛ある大学だった！
　
　
－終わり—