横浜駅西口の繁華街で4割以上が消防法違反! 除去命令も!
ココがキニナル!
横浜市や神奈川県警が行った抜き打ち査察で、横浜駅西口の飲食店などの避難経路や器具に不備があったというけど、どんな査察だったの?(はまれぽ編集部のキニナル)
はまれぽ調査結果!
市などの抜き打ち査察で4割以上の飲食店などで避難経路の障害物が置かれたり、避難器具の不備が発覚し、悪質なものもあったが改善措置を取った
ライター:はまれぽ編集部
4割超が違反の実態
横浜市と神奈川県警が横浜駅西口(西区南幸1、2丁目)で7月上旬に行った一斉査察で、消防法に違反している店舗が4割を超えた。
飲食店など多くの店舗が建ち並ぶ横浜駅西口
一斉査察は2001(平成13)年に44人が犠牲になった東京・新宿歌舞伎町でのビル火災を教訓に、繁華街の建物の避難経路確保や出火防止などの火災予防対策として毎年実施しているもの。
当日は横浜市消防局、市建築局、神奈川県警から計135人が参加。
査察出発前の様子(写真提供:横浜市消防局)
立ち入りは無通告で行い、店舗などから出火した場合の初期消火体制が整っているか、避難経路が確保できているかを主眼にチェック。加えて、避難通路、避難階段、避難器具の維持管理状況も合わせて確認した。
午後5時から同9時まで飲食店や量販店など306店舗の査察を行い、全体の42.5%に当たる130店舗で違反があった。
実際の視察の様子(写真提供:横浜市消防局)
中には1店舗で複数の違反があったケースもあり、違反件数は181件に上った。
このうち、違反の半数以上が避難通路に障害になるようなものを置いていたというケース。避難器具の維持管理が不十分なものや実際に使用する際に障害になりそうなものを置いているというケースも目立った。
違反項目の内訳
避難路に置かれた大量の商品(写真提供:横浜市消防局)
なかでも避難通路や避難階段にビールケースや衣装などを大量に放置していた6店舗については、消防法に基づく「物件の除去命令」を発動。市消防局では7月中旬までに全店舗での除去を確認している。
非常経路付近に洗濯物なども(写真提供:横浜市消防局)
市消防局は横浜駅西口のほかにもJR関内駅や新横浜駅などの大規模繁華街で同様の無通告査察を実施しており、同局査察課は「火災予防のため、今後も不定期に続けていく」と話している。
取材を終えて
今回査察を行った場所にほど近い焼き肉店では5月に火災が発生し、けが人も出ている。
当時の様子
新宿のように亡くなった方がいなかったことが不幸中の幸いではあるが、もし避難の際に通路がふさがれていたり、避難器具が使えなかったりしたらと考えるだけで身の毛もよだつ思いだ。
お客さんを迎える側はもちろんだが、雑居ビルの飲食店や量販店などを利用する際には、われわれ消費者も一度、避難通路や器具のある場所を意識しておく必要もあると感じた。
―終わり―
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すぎさんさん
2014年08月05日 21時13分
商店街に限らず、町内会館など不特定多数の人が集まる場所でも、非常口表示が無かったり、消火器位置の表示が無かったり、というのが当たり前になっています。それこそ「他人のふりみて我がふりなおせ」です。気をつけたいものです。
ホトリコさん
2014年08月05日 12時48分
火事は怖いです。雑居ビルではありませんでしたが、早朝5時前誰かがアパートのドアをバンバン叩いていたので、うるせ~な~と目を覚ましたら…冬なのに妙に暑いし、焦げ臭いし…ナント!お隣の一軒家がほぼ全焼中!慌ててパジャマのまま猛ダッシュ!!アパートは低い位置にあったので脱出できましたが、ドアやドアノブは輻射熱で熱いし、外は煙だらけだし、小型だから消防団の消防車だと思うのだけど、日頃の訓練の成果に感謝しました。
yu032401さん
2014年08月05日 12時20分
横浜市消防局の記者発表資料を丸写ししただけの記事ですね。(http://www.city.yokohama.jp/ne/news/press/201407/images/phpKuNBkx.pdf)