バリアフリー化だけじゃない!JR関内駅北口整備の実態とは?
ココがキニナル!
JR関内駅北口が新しく生まれ変わるとニュースなどで聞きましたが、具体的な整備案や事業計画が知りたいです。(sachikonさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
バリアフリー化だけでなく、保育園の新設や各商店街のアクセスも向上するなど魅力的な駅周辺に生まれ変わりそう。
ライター:吉澤 由美子
これから横浜市中心部のJR駅周辺は次々に新しい顔を持つようになる。たとえば、桜木町駅は東横線の駅舎が取り壊され横浜駅までの遊歩道ができることで大きく変わる。横浜駅もエキサイトよこはま22で駅ビルができたら、魅力や使い勝手が劇的に変わるだろう。
そんな中、横浜市役所を隣に控えた関内駅は、まさに中心にありながらちょっと取り残されている印象があった。
大きな交差点に面した部分が壁なので圧迫感があるJR関内駅北口
ところが、JR関内駅で予定されている北口のバリアフリー化は、ただ単にエレベーターを設置するというものだけではなかった!
駅から商店街へのアクセス強化。駅に人が集中した時の混雑を緩和し、普段は待ち合わせなどに便利な広場の設置。そして駅舎に隣接した保育園新設も計画の中に含まれている。
壁に囲まれているので出入り口で現在地を把握しにくい
JR関内駅北口整備は、地元商店、駅利用者、そして子どものいる家庭と、市民生活を豊かにする目的を持った事業だった。
伊勢佐木町方面への出口も広い階段があって歩道が極端に狭い
さらに、平成12年に施行された交通バリアフリー法に基づいて、関内駅周辺地区も順次、交通バリアフリーの整備が行われていく予定。JR関内駅とその周辺も大きく変わりそうな気配なのだ。
そこで詳細を聞くため、横浜市都市整備局、都市交通部都市交通課の早川さんにお話を伺った。
早川さんは、北口の整備計画や、周辺の活性化計画などについても教えてくださった
JR関内駅の変遷
早川さんに写真を見せていただいてびっくりしたのが、下の画像。
この川は昔、外国人居留地だった関内と、その外側の関外をわけていた派大岡川※画像提供:横浜市
JR関内駅は昔、川の上にあったということは聞いたことがあったけれど、こんなに広くて水のたっぷりした川の上に建っていたとは!
JR根岸線は昭和39年に延伸し、川の上を利用してJR関内駅は誕生した。東京オリンピックに合わせての開業だった。現在は鉄道の高架下が埋め立てられ、その横の部分は高速道路となっている。
上の画像と同じような位置で撮ったもの
JR関内駅には、横浜公園と市役所に向けた南口。馬車道と伊勢佐木町にアクセスできる北口がある。
目の前に横浜市役所がある南口は、市役所の敷地がゆったり取られていることもあって使い勝手がいいが、北口は階段を降りてぐるりと回り込んで表に出なければならず、大きな交差点には駅舎の壁が立ちはだかって閉鎖的だ。広場もないため、北口に利用者が集中すると交差点周辺にも人があふれてしまう。
狭い歩道の先は大きな交差点
JR東日本や横浜市は、バリアフリー化に向けて、北口を改良しようという案を過去から検討してきた。ところが、高架下や周辺道路等のスペースに限りがあり、大きな交差点に隣接しているなど、数多くの問題点があった。
エレベーターだけ無理やり設置すると、それでなくても狭い歩道がさらに圧迫され潜在的な危険性が増す。それだけでは依然としてJR関内駅北口は使いづらいままだ。今までバリアフリー化ができなかったのにはそういった経緯があったのだ。