中原街道沿い、低価格でいろいろ食べられる古き良き雰囲気の焼肉食べ放題の「ヒコバンバン」に突撃!
ココがキニナル!
中原街道のバイキングレストラン「ヒコバンバン」は低価格でいろいろ食べられます。店名の意味は?時間内に何をどれくらい食べられる?ズーラシア帰りのお客さんはいる?(maniaさん、youki4663さん)
はまれぽ調査結果!
メニュー数は50種類以上。お肉だけで20種類ある焼き肉バイキングレストラン。ズーラシア帰りのお客さんは、それほど多くなく、1週間で数組程度。
ライター:藤井 涼子
ズーラシア近くにあるというバイキングレストラン「ヒコバンバン」。
なるほど、キニナル投稿によるとお手軽価格で焼き肉などが食べ放題との様子。食べ盛りで肉を大盛り食べたい! という食べ盛りの中学生や高校生にはもってこいなお店なのかな、という印象。
「1時間半で何をどのくらい食べられるか調査して」と編集部に言われても、すでにアラサーを過ぎつつあり「もうアラフォーでしょ?」と突っ込まれる年齢になった筆者(一応まだ30代。どうでもいいですね)が食べた量などを、はまれぽ読者の皆さんに公開してもいいものか・・・? もっと適任がいるのではないだろうか。
「いざとなったら、私が食べます」と宣言していた編集部・山岸だが、取材当日お店に行くと、中高生ばりの胃袋の持ち主が食べる気満々で来ていた。
下手したら、中高生以上の胃袋かも・・・。「今日は肉でしょ?」
店名の由来を聞いたら、まさかの答え!!
JR中山駅から相鉄バスで約10分、上白根入口バス停から歩いてすぐの中原街道沿いにお店を発見!
あった!「HIKO BanBan」
横浜市内の高校に通っていた筆者は、取材前、高校時代の友人4人に「ヒコバンバンに取材に行く」という話をしてみたところ、4人中2人に「そのお店、知っている!」と言われた。
「比較的有名なお店なんだな」と思い、「ヒコバンバン」という印象的な名前から、ギラギラするような看板を無意識に予想してしまっていた。
看板はギラギラしていません
店構えなんて関係なく、この人は張り切っています。「そうかそうか、安いんだな」
「うん、うん、黒烏龍茶好きだよ。いつもラーメンのあと飲んでるよ。焼き肉のあともいいよね」
かなりお手頃価格で焼き肉バイキングを楽しめるようだ。
ディナータイムは男性でも、2000円でお釣りがくる
入り口には、子ども向けのゲーム機がある。なんとなく昭和な雰囲気で、懐かしい気持ちになる。
1回100円。ついつい小銭を入れてしまいそう
店内の様子。「昔ながらの焼き肉屋さん」という感じ
はじめに、店長の杉田康(すぎた・やすし)さんにお話を伺った。杉田さんは有限会社すぎたの取締役で、同店のオーナー。
キニナル投稿には「チェーン店として隆盛を極めたが、現在はこの店舗だけ」とある。最も多い時期は何店舗くらいあったのか? それは昭和何年ごろなのか? など、キニナル疑問を質問しようと、取材開始。
杉田さんは写真NGとのことで、柱の陰に隠れています
杉田さんがほかの店舗も含め、ヒコバンバンのオーナーで多店舗展開しているものだと思って質問したが、実際はそうではなかった。
話を聞くと、ヒコバンバンのこの店舗がオープンしたのは1982(昭和57)年。今から33年前になる。ヒコバンバンのフランチャイズの一店舗として開業。本社は別にあり、場所は「東京だったと思う」とのこと。当時のヒコバンバンの店舗数は15店くらいあったそう。
しかし、杉田さんがヒコバンバンをオープンしてから、約1年後に本社が倒産してしまったそうだ!
本社が、まさかの倒産!!
本社が倒産してしまったので、各地にあるヒコバンバンの店舗は、そのまま個人店として営業を続けるか、店を閉めるか、ということになってしまったのだ。
杉田さんは、このまま個人店としてヒコバンバンを続けることに決め、現在も当時と変わらず焼き肉バイキングのお店として営業している。
つまり、昭和60年代以降に営業していたヒコバンバンは、店名は同じであれど、各店の店舗経営に関係はなかった、ということになる。
現在のヒコバンバンは、ここ1店舗だけだが、最近まで埼玉県内にもヒコバンバンがあったそう。しかし、その埼玉の店舗も今年に入り閉店してしまった。
「ヒコバンバン」の名前の由来がキニナル
ヒコバンバンの名前の由来を尋ねると「当時の本社のオーナーが付けた名前だから、よく知らないんだけど、オーナーの名前の最後に『~彦』が付いていたんじゃないかな。あとは、バンバン食べよう! みたいな感じだと思う」とのこと。
オーナーの名前が何彦なのか? 非常にキニナルところだが、30年以上前に倒産しており、埼玉の店舗も閉店している現在では、結局調べがつかず、分からなかった。
ヒコバンバンはチェーン店ではなくなった
オープン当時は、バイキングのお店は珍しく「安くて、お肉を好きなだけ食べられる」というヒコバンバンは大盛況だったそう。
店舗は開店時から同じ場所だが、1996(平成8)年に一度セットバック(道路に対して建物を後退させること)をしているため建て替えした。内装もその際にリニューアル。3年前に壁紙などを改装し現在に至る。
現在は当時ほどの客数はないとはいえ、週末には1日200人前後が来店する。常連客も多く、新規客との比率は半々か、常連客の方が多いくらいとのこと。
席数は120席。それに加えて宴会用のスペースもある。
宴会スペースは約60席
キニナル投稿にもあった「ズーラシア帰りのお客さん」は多いのか聞いてみると「ズーラシアオープン当初は多かったけれど、今はそうでもない」とのこと。
ヒコバンバンでは、ズーラシアの入園チケット(当日限定)を持ってくると5%引きになるというサービスもあるが、現在ではチケットを持ってくる人は、週に数組程度だそう。
ヒコバンバンメニュー表
メニューは、バーベキューコースとサラダコースの2種類があり、90分制。
バーベキューコースはお肉を含め、すべての料理が食べ放題となり、サラダコースでは、焼き肉以外(鉄板を使わないもの)の食べ物が食べ放題となっている。メニュー数は全部で50種類以上とのこと。
価格は男女で異なるが、男性のバーベキューコース(ディナー:午後3時以降)で1760円、ドリンクバーは200円(ランチタイムは150円)、アルコール類は単品からあるが、たくさん飲みたい人には飲み放題1080円もある(価格はすべて税別)。
最近は食材の価格が非常に上がっており「この価格で維持してくのが、正直に言うとちょっと辛い」と話す杉田さん。現在、ランチタイムの価格見直しを検討しているそう。
食べる気満々の吉田が「これ、たくさん食べられちゃうと困る! っていう原価が高いメニューは何ですか?」という無邪気な質問をするも「いや・・・それは・・・。バランス良くお願いします!」という杉田さんの返事であった。