泉区にあるバス停“まほろば”、その名前の由来は?
ココがキニナル!
瀬谷柏尾道路、泉区の新橋町西田橋付近にある「まほろば」というバス停の由来が知りたいです。(BANDO_ALFAさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
資料が残っておらず、正確な答えは分からなかった。だが、地元の人たちの話によると、近くにある親水施設から取られたのでは、という説が有力か
ライター:田中 大輔
神奈中バスの「下車ヶ谷(かしゃげと)」や市営バスの「高周波前(こうしゅうはまえ)」など、はまれぽではちょっと不思議な名前のバス停を紹介してきた。
鉄道駅に比べ、規模が小さくより地域密着型なので外から見ると「なんで?」と思うような名前が多いのかもしれない。
今回は泉区にある「まほろば」という神奈中バスの停留所がキニナルの舞台。
単なる地名とは考えにくいこのバス停。どうしてこの名前になったんだろうか。
“まほろば”は、すぐれた立派な場所
そもそも“まほろば”という言葉は、古事記に登場する歌から取られた言葉。
日本武尊(やまとたけるのみこと)の歌が出典で、「倭は国のまほろば」とある。辞書を引いて意味を当たると「すぐれた立派な場所」と説明されている。
名前の由来について神奈中本社に問い合わせてみたところ、調べてもらえることになったので、返事が来るまでの時間で現地へ向かってみた。
はてさて、まほろば停留所付近はその名に恥じない立派な場所なのだろうか。
まほろば停留所を通るバスは3系統。戸塚駅東口と三ツ境駅を結ぶ戸17系統と戸19系統、弥生台駅と戸塚駅東口を走る戸12系統だ。
三ツ境駅のバス停付近。今回はここから“まほろば”へ向かった
まほろば停留所があるのは、泉区のど真ん中から少し西に行った辺り。
キニナルにあるように、瀬谷柏尾道路沿いの新橋町西田橋交差点の付近にある。
地図だとこのあたり(Googleマップより)
実は二つある“まほろば停留所”。
戸17、19系統は上、戸12系統は下のバス停に着く
地図を見ても周囲を歩いても“まほろば”という地名は見つからず、バス停があるのはどうやら岡津町の一部のようだ。
本当に立派な場所なのか!?
バス停の周りを見渡してみると、住んでいる人には申し訳ないが「すぐれた立派な場所」というほどの感じではない。
緑が多くてきれいな場所だが、特になにがあるわけでもなく畑や新興住宅が目に付く。
古くからの家もあるが、新しい建売住宅が目立つ
また、バス停があるのは西田橋。
橋の下を流れているのは阿久和川だ。
阿久和川。長屋門公園を源流とし、戸塚区で柏尾川に合流する