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泉区にあるバス停“まほろば”、その名前の由来は?

ココがキニナル!

瀬谷柏尾道路、泉区の新橋町西田橋付近にある「まほろば」というバス停の由来が知りたいです。(BANDO_ALFAさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

資料が残っておらず、正確な答えは分からなかった。だが、地元の人たちの話によると、近くにある親水施設から取られたのでは、という説が有力か

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ライター:田中 大輔

本当に立派な場所なのか!?

(続き)

川の向こうの方を眺めてみると、なにやら変わった形の橋が見える。
その変わった橋というのはコチラ。
 


橋の上に橋があるような、ちょっとユニークな形


この橋を中心にあたりは整備されていて、ちょっとした公園のようになっている。
 


子ども連れや若い人から年配の人まで、さまざまな人を見かけた


立てられていた看板を見てみると・・・
 


かすれてしまっているが「阿久和川まほろばの川案内図」とある
 

“まほろば”の文字が!


どうやら、阿久和川の周辺を“まほろばの川”という名前を付けて5つのゾーンに分けて整備しているようで、この場所は「集いのまほろば」と呼ばれているようだ。



地元の人に聞く

この「集いのまほろば」で地元の人に話を聞いてみた。
 


テニスをした帰りに一服していたという矢崎さん(左)と山田さん


「昔はこの辺りもここまで整備されていなかった」と話すお二人だが、バス停の由来については分からないとのこと。
ただ、この辺りに“まほろば”という地名はないので、この“集いのまほろば”から付けられたんじゃないか、と話してくれた。

“集いのまほろば”から歩いて行ける距離にある中川地区センターにも寄って、手掛かりを探ってみた。
 


こいのぼりが踊っていた中川地区センター


職員の方に話を聞いたところ、「比較的新しいバス停で、恐らく“集いのまほろば”から取ったんじゃないか」と、地元の方と同じ考えを聞かせてくれたが正確には分からないとのこと。



国からのお達しで始まった事業



地元の人たちからは、“まほろばの川”とバス停の名前の関わりを推測する話を聞くことができた。
というわけで、今度はこの河川整備の“まほろば”について調べてみることに。
この整備事業は泉区ではなく市で行ったもののようで、担当は道路局河川事業課。

電話で問い合わせてみると、阿久和川周辺の1.5キロほどを整備したあの事業は、正式には「まほろばの川づくりモデル事業」とのことで、1993(平成5)年から実施されたんだそうだ。
 


水辺に降りることもできるので、子どもから大人まで川を楽しめる


当時の建設省から少子高齢化社会に対応した川作りを、というお達しがあって進められた計画なのだそうだ。
関係各局や泉区、地元住民に専門家。いろいろな人の意見を取り入れて現在のような、お年寄りから子どもまでが川に親しめる環境が作られたということだった。

プロジェクト名の“まほろば”は国の方で決めたものとのことで、どういった経緯で付けられた名前からは分からないそうだ。
 


川から一段あがるとこんな風景。新緑がきれい


また、モデル事業の名前通り、この阿久和川の事業をもとに別の地域でも同じような計画が進められるということになるんだとか。

ただ、肝心のバス停の名前については、市としては把握していないという回答をもらったのにとどまった。



神奈中からの答えは・・・



そうこうしているうちに、本丸である神奈中から返事をもらうことができた。

しかし、その名前の由来については「資料が残っておらず、正確なことは分からない」という答え。
設置年月日も不明だそうで、当初から“まほろば”という名前だったかも分からないとのことだった。

というわけで、残念ながら確定的な名前の由来にはたどり着くことができなかった。
とはいえ、周囲に“まほろば”という地名はなく、かつ「まほろばの川づくりモデル事業」の一部である「集いのまほろば」があることから、ある程度の推測はできるだろう。

特徴的な名前だから、答えが出せるだろうと期待していた今回の取材。
100%の答えは見つけることができなかったが、地元の人たちが話すように「集いのまほろば」から名前を取ったと考えるのが自然なのではないか、というのが今回のはまれぽなりの結論だ


―終わり―
 

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  • 瀬谷ガイドの会の者です。司馬遼太郎が「街道をゆく」の取材で、鎌倉から畠山重忠終焉の地鶴ヶ峰に向かう途中、この付近を通り、のどかな里山風景を見て、「まほろば」と言ったことに由来し、世界のまほろばを紹介した中に「横浜のまほろば」という言葉がでてくる、そうです。昭和の終わりごろは、まだまだ雑木に覆われた里山がたくさん残っていたのでしょう。そのことから、阿久和川流域の整備事業に「まほろばの川づくりモデル事業」と名づけたようです。

  • このバス停は3ヵ所あります(上記 の2ヵ所+「新橋町西田橋」の信 号から三ツ境方面に少し行ったと ころ)。バス停自体は、2004年前後 に新設された気がします。新設 前、この辺りや緑園都市方面から は隣の「新橋町」か「岡津橋」ま で行かないといけなく、利便性を 考えて新設されたのではないかと 思います。ちなみに、2000年頃は今よりも立派なものでした(川の増水で一部の柵などが流されたり)

  • このバス路線の沿線に住んでいた頃(2002年頃まで)はよく利用していたのですが、当時このような名称のバス停はありませんでした。他の方のコメントや、挙げられているサイトに記載されているように、2003年以降に新設されたものと思われます。記事でのインタビューでも「比較的新しいバス停」との回答があるように、それほど昔の話ではないのにも拘らず、資料もなければ設置時期も分からないということで、バス停の名称とはそんなものなのかな…と思いました。個人的には至近距離(150m~200m)にバス停があるのに、この「まほろば」バス停の新設を迫られた理由がキニナル。

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