妙蓮寺にある、変わった名前の美容院「コンニャクヤ」って一体どんなところ?
ココがキニナル!
妙蓮寺の菊名池プール近くに「コンニャクヤ」という美容室があるらしいのです。カットも着付もすごいと聞いたのですが、恐れ多くて行けません。代わりに聞いてきてください(くにーさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
和田由紀子さんは、全日本美容技術選手権大会で優勝するなど、数々の受賞歴があり、神奈川県の卓越技能者としても表彰されたという実力者だった!!
ライター:藤井 涼子
横文字を使ったオシャレな店名の美容院が街にあふれる昨今、「コンニャクヤ」とは珍しい。インターネットで「コンニャクヤ」について検索してみたが、お店の電話番号と住所が分かったくらいで、ほかに情報は得られなかった。
美しくしてもらうための場所であるはずなのに、なぜ「こんにゃく」を店名に選んだのだろうか?「カットや着付がすごい」というのはどういうことなのか。さらにご高齢のおばあちゃまとは確かにキニナル。
早速お店がある妙蓮寺へ向かった。
いざ、コンニャクヤへ
東急東横線妙蓮寺駅に到着。通学で毎日通っていたが、降りたのは初めて
駅前のにぎわいを通り過ぎ、歩くこと5分。こんな住宅街に本当に美容院があるのだろうか・・・
あった!「コンニャクヤ美容院」!!
店の看板。「化粧・着付全日本チャンピオン 和田由紀子の店」とある
ノスタルジックな雰囲気のドアを開けて、いよいよ店内へ。
店内入り口に飾ってあった「一級着付け技能士」の認定証
さらに、労働大臣認定「上級着付師之証」
メニュー表。カット&ブロー3675円
コンニャクヤ美容院のオーナーで美容師の和田由紀子さんが出迎えてくれた。
現在70代。あまりの若々しさとお肌の美しさに年齢を聞いてビックリ!!
店内にはいくつもの賞状やトロフィーが飾ってあったが、「飾りきれないから、残りはしまってあるのよ」と笑顔で話してくれた。
店内に飾られた賞状やトロフィー
まずは一番キニナル、「コンニャクヤ美容院」の店名の由来について伺った。
もともとは和田さんのお母さんが1923(大正11)年に始めた美容院で、お母さんの父親(和田さんの祖父)がコンニャク製造業をやっていたため、そこから店名を「コンニャクヤ美容院」としたそうだ。
1927(昭和2)年に撮影された写真!
中央の黒っぽい着物の人が和田さんのお母さん。全員違う型の日本髪を結ったお弟子さんたちに囲まれている。かなり貴重な写真だ。
和田さんは、お母さんの「美容師になってもらいたい」という強い願いから、高校卒業と同時に美容師の道へ進む。高校時代、成績優秀で大学に進学したいという思いもあったが、小さいころから髪を結うお母さんの真似をしたり、お店の中で遊んだりして育った和田さんは、やはり美容師の仕事が好きだと思い、この道を選んだ。
美容師の勉強をしつつ、社交ダンスを習ったり、洋裁学校に通ったりしたそうだ。社交ダンスは、あっという間に上達し、プロテストに合格したという実力を持つ。「美容師にならずにダンスの先生になりたい」と思ったこともあったそうだ。
18歳の和田さん。女優さんのように美しい!!