港北区の通称「おじさん公園」にいる楽器を持った謎のおじさんの銅像の正体は?
ココがキニナル!
港北区太尾小学校入り口横のベンチにサックス(?)を持ったおじさんの銅像が座っています。あれは既製品なんでしょうか?それともこの地に縁のあるミュージシャンなの?(山下公園のカモメさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
この地に縁もなく既製品でもない「カーネル・サンダースギリギリの男を作りたかった」という意図で作られた「プリーズ・リクエスト」という作品
ライター:クドー・シュンサク
小学校の校門あたりにサックスのようなものを持ったおじさんがベンチに座っている。人ではなく、銅像で。人なら聞けばすむもんですが、銅像なんで聞くよしもなく、調査開始といきましょう。
1989(平成元)年横浜ビエンナーレ入賞作品「プリーズ・リクエスト」
まず像を拝見するか、管理元に伺い話を聞くか。
このテの調査は、まずそのチョイスからはじまる。
銅像がいる公園の管理元、港北土木事務所と、銅像のある太尾小学校は近いので、どちらでもよいことにして、まずは話を聞くことに。
それではおじゃまします
港北土木事務所の下水道・公園係の片受(かたうけ)さんと佐藤さんに銅像の諸々を聞く予定だったが、お二人から「作品の詳しいことはここではちょっと分かりかねます」との回答。
設置許可はしているが、作品の資料などは港北土木事務所に存在しないという。
「分かる範囲でお答えすると、作品名は『プリーズ・リクエスト』というものでして・・・」(顔写真はNG)
1989年に開催された彫刻の展示会、「横浜ビエンナーレ」において、入賞した作品だということと作品名は分かった。もともとは川が流れていたこの界わいを緑道にしたときに、様々な銅像や石像を設置したいという話があり、現在では7体の作品がここ太尾堤(ふとおづづみ)緑道に設置されているという。
緑道にしたのは「区民の皆さんの潤いと憩いの場となれば」という目的で、1989年の12月に完成したとのこと。
「作品などについては、横浜市文化観光局文化振興課でお聞きいただけますでしょうか」
失礼いたしました。
太尾堤緑道を歩き、銅像「プリーズ・リクエスト」を探すことに。
太尾小学校到着
この小学校の校門近くのベンチに銅像「プリーズ・リクエスト」がある。
いた
ハンチングをかぶりサスペンダーをして右手にはサックスらしき管楽器。
見つけたよ
「プリーズ・リクエスト」の
サックスおじさん
まずおどろいた点が1点。
上半身は裸やね
作:黒川晃彦(あきひこ)氏
目をつぶって少し笑顔で穏やかな表情のサックスおじさん。「ニューオリンズで生まれ、ジャズミュージック一筋の道を歩き、1989年、横浜市港北区にやってきた」かのような風合い。そしてサックスおじさんは。
恰幅がいいので
こうしたくなる
その風貌に一目で愛着がわくサックスおじさん。ちなみにサックスおじさんは・・・
顔はこんなかんじ
横からだとこんなかんじ
下からだとこんなかんじ
しばらく一緒に居たくなるサックスおじさん。とはいえ、横浜市文化観光局文化振興課に話を聞きに行かなくてはならないのでお別れ。
バイバイおじさん
たくさん記念撮影をして、横浜市文化観光局文化振興課へと向かった。