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横浜「1000ぶら」商店街探訪vol.48 創業100年以上の老舗店が軒を連ねる長津田商店街で「秋の味覚」を求める!! 

ココがキニナル!

横浜「1000ぶら」商店街探訪vol.48 創業100年以上の老舗店が軒を連ねる長津田商店街で「秋の味覚」を求める!! 

はまれぽ調査結果!

老舗和菓子店かわはらで「秋の和菓子」、タカミ食品で「サツマイモ」、みちのくで「秋サバ」と秋を感じる味覚を見つけた!

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ライター:すがた もえ子

JR横浜線と田園都市線の乗り換え駅となる長津田駅。駅を利用したことはあったが、駅から外に出たことはない長津田・・・駅前には商店街があるという。

というわけで、今回の1000ぶらは筆者が以前からキニナっていた長津田商店街で行うことに決定した。
 


田園都市線との乗り換えで混雑するJR横浜線長津田駅の改札前
 

筆者は今回が初の1000ぶら!
 

ちなみに今回の1000ぶらのテーマは「長津田商店街で秋を探そう」。皮肉にも取材に訪れた日は半袖でもまだまだ暑い日で、秋なんてまだずっと先のような気温だった。

 


駅前では青空市のようなものが開かれていた


さっそく青空市をのぞいてみると、栗やサツマイモなんかが並べられていた。栗、いいじゃない。とっても秋らしい。でもここで生の栗(500円)を購入してしまうと予算の半分以上をさっそく失ってしまうため、見送ることに。

お買い物中のお母さんのお話だと、長津田駅前ではよくこうして青空市が出たりしてにぎわっているという。

長津田商店街、もっとこぢんまりとお店が固まっているのかと思っていたらけっこう広範囲にちらばっている。
 


というわけで、まず向かう場所は・・・
 

中山肉店だ!


まずは長津田商店街協同組合の理事長さんのお店、中山肉店さんへ。こちらは1956(昭和31)年創業のお肉屋さんだ。
 


長津田商店街協同組合理事長の中山勲(なかやま・いさお)さん
 

店内はおいしそうなお肉であふれていた
 

お客さんも勧めるローストビーフ(1357円)。しかし予算オーバー・・・


「そのローストビーフが美味しいのよ! 食べてごらんなさい」とお客さんからも勧めれたローストビーフは中山肉店の看板メニュー。遠方からもこれを目当てに訪れるお客さんも少なくないという。
 


店内には数々の賞状が並ぶ


驚いたのは、ひっきりなしにお客さんが訪れること。取材の間、フロアが無人になる瞬間は無かった。商店街のお肉屋さんというと、もっとのんびりとしているようなイメージをもっていたが、ここはその正反対だった。
 


目を引く「長津田生ベーコン」の文字
 

加工所は別にあるが、中山肉店のお肉を使って加工している
 

切る前のベーコンを見せていただく。すごい迫力! おいしそう!


スモークのいい香りが食欲をそそる。ベーコンやハムの少量パックなら1000円でもお釣りが・・・とか考えみたが、同行した編集部・宇都宮が察して「ベーコンは秋とは関係ありませんからね」というツッコミをいれてきた。
 


長津田商店街にはたびたび取材のオファーがあると理事長は語る
 

「うちはA5ランクの肉しか使わないよ」


A5ランクって、牛肉の最高ランクではないですか。そりゃあ美味しそうだし、1000円じゃ難しいですよね・・・。
 


「うちは豚の商標も持ってるんだ」


なんと中山肉店、希少種である島豚の商標を持っているのだという。すごい、すごすぎる・・・!
 


こちらが中山肉店が取り扱う希少種「島豚・横浜ぶらっく」


ピンク色で綺麗なお肉。しゃぶしゃぶにしたらどうだろう、想像しただけでもヨダレが出そうだ。

ここで、長津田商店街としての取り組みに関してもお話を伺った。
 


お祭りではマグロの解体ショーも!

なんと商店街でマグロを丸々買い入れ、解体ショーを行い、お客さんにマグロを振るまうというのだ! 今年も11月3日に長津田商店街のお祭りが開催される。毎年お祭りの時は商店街全体が大変にぎわうそうだ。
ちなみに切り分けられたマグロは地域の方でなくても、だれでももらうことができるため、大行列が恒例となっているという。

ほかにも商店街の組合でビルを建て、保育園をその中に併設したり、防犯灯や防犯カメラを設置したりと、長津田商店街は日々進化を続けている。

「商店街が商売できるのもお客さんのおかげ。だから地域に還元していかないと。同じことだけやっててもダメなんだよ、前進していかなきゃ」と理事長は力強く語った。

シャッター化してしまう商店街も多い中、こんなに元気な商店街に出会えて嬉しくなった。
 


ベーコンに後ろ髪を引かれながら中山肉店を後に


理事長に教えていただいた創業100年以上という文具屋さんと和菓子屋さんを目指して歩き出す。

理事長のお話ではここ長津田商店街は、かつて大山街道の宿場町として栄えた町。昔は50軒を超える数の旅籠(はたご)や店舗が軒を連ねていて、大いににぎわって栄えていたそうだ。
 


途中でツタの絡まった銭湯を発見!


「これはすごい!」なんて言っていたら、たまたまお店のおばあちゃんがいらっしゃって「中も見て行く?」とお休みだったのにシャッターを開けてくださった。
 


お休みのところすいません


こちらは「泉湯(いずみゆ)」さん。営業時間は午後3時30分~午後11時、月曜・金曜定休とのこと。
創業は1956(昭和31)年ごろという60年近くの歴史を持つ銭湯だ。偶然にも店先で出会ったおばあちゃんは泉湯の店主、上木ヒサさんだった。

残念ながら写真はNGだったが、薬湯が名物なのだと教えてくれたヒサさんのお肌は80歳とは思えないほどシミひとつなくツヤツヤ! 思わず「肌がお綺麗ですね」とお伝えしたところ「2日に一度はこの薬湯に入っているからね」と教えてくれた。

ちなみに写真はNGだったが娘さんも驚く美肌だったので、こちらの薬湯の威力、すごいのかもしれない。個人的に一度訪れてみなければと強く思った。
 


レトロな天井と扇風機が素敵。モダンだ
 

浴室の天井はすごく高い


窓から差し込む自然光も柔らかく、外壁をおおうツタの緑色に癒される。
 


ウワサの薬湯風呂「寿湯」


この日は残念ながらお掃除中。
 


薬湯以外にも普通の湯船もある


壁はタイル貼り。以前は銭湯といえばお約束の富士山が描かれていたが、現在はやめてしまったのだという。しかしタイルに包まれた空間もクラシックな雰囲気を醸し出している。
 


ツタに包まれた煙突は圧巻


写真を撮っていたら近所の人も「毎日見てたけどあんなになってるのに気がつかなかったよ」という。とても絵になる。

「インターネットは分からないから」というヒサさん。でもお孫さんによる泉湯公式ツイッターやFacebookまで運営されているので情報発信もばっちりのようだ。