横浜で一番急な坂はどこ? 2018年・冬 ~戸塚のラブホテル前編~
ココがキニナル!
戸塚の特殊宿泊施設前の急坂がヤバイです。プロの宅配便ドライバーでさえ苦戦しており坂下の民家に落下したこともあるそうです。ぜひ計測をお願いします。(かないはいなかさん)
はまれぽ調査結果!
戸塚区戸塚町、細田バス停から徒歩1分のホテルバイパス前にある急坂は歴代4位の17.5°を記録! 約46メートルの坂は全力疾走で約13秒だった。
ライター:はまれぽ編集部
2011(平成23)年5月12日よりスタートした「急坂シリーズ」が、平成最後の冬に戻ってきたぜっ!!!
はまれぽでは過去に市内全区を回り「一番急な坂はどこか」を調査し、2015(平成27)年には急坂ベスト6を更新。以来、コンスタントに寄せられる急坂の情報に目を走らせていた。
そして約3年ぶりに重い腰を上げることにしたはまれぽ編集部。今回はリハビリも兼ねて、キニナル投稿があった戸塚区戸塚町の急坂を単発で計測しに行った。
編集部・小島(38歳)、足腰にムチ打ちます!
さて、計測の前に急坂の認定基準をおさらいしておこう。
1)車が通行できる
2)公道
3)行き止まりにならない(通り抜けられる)
4)短すぎない
また坂の何ヶ所かを計測し、最も大きな角度をその坂の角度とし、合わせて勾配(%)も表記する。
それでは早速、現場へGO!
特殊宿泊施設(ラブホ)前の急坂
我々が向かったのは、戸塚駅からバスで約7分の「細田」というバス停から歩いて1分ほどの場所。「ホテルバイパス」という名の愛を育むラブホテルの前にその急坂は現れた。
写真の手前辺りから緩やかな坂がはじまり、ホテルの駐車場入口あたりから一気に急な坂へ。
おぉ・・・これはなかなか良い記録が出そうだ!
「急坂ドット(歩行者や乗り物などが滑らないための円形の凹み)」が一面に広がり、スーッと坂の下に吸い込まれそうな引力を感じる。写真右側にラブホテル、中央に急坂、左側に公園と、なかなかインパクトのある周辺の状況も関係しているのかもしれない。
地図上で確認すると急坂は約45メートル
さらに急坂を含めた坂全体が長く、急坂をほぼ直角に曲がった先にも坂が続き、全長で110メートル近くある。急坂測定初心者の編・小島は坂の一番下まで下り、緩やかな坂との比較ができるように、急坂をゴールとして計測を開始した。
赤い矢印から計測スタート!
今回使用したのは、プロも使用する(といわれる)角度と勾配を同時に計れるスマートフォンアプリ「角度傾斜計」。スマホを坂に対して水平に置くだけでいいという優れものだ。
まずはスタート地点の計測
スタート地点の角度は9.4°(勾配:16.5パーセント)。そこから5メートルほど離れた場所では13.6°(勾配:24.2パーセント)を示した。
こんな感じで画面に角度と勾配が表示される
最初のカーブを曲がると、急坂に向かって緩やかな坂が目の前に現われる。
道路の途中から急坂ドットが出現!
急坂ドットに切り替わる地点で測定してみると、10.3°(勾配:18.1パーセント)とまずまずの滑り出し。さらに上りすすめて行く途中で、上から自転車を抱えながら坂を下っていく女性とすれ違う。
この道路は道幅も狭く、車幅の広い車だとすれ違いは難しい。しかし5分に一度は歩行者や車、配達車などが通っており、地元の方や配達ルートとして利用されていることがうかがえた。
その後、慣れた様子で下っていった
2つ目のカーブを曲がると、その先に本命の急坂が待ち構えている。どんな記録が出るのか期待に胸を膨らませる小島を横目に、回転数を上げたバイクが急坂をズンズンと上っていく。
「自分はバイクで上る自信ないっす・・・」
それではいよいよ、生々しいタイヤ痕が残る急坂の計測を開始!
手始めに、急坂の下部にあたるカーブ地点の角度を計測。手元の傾斜計はなんと17.5°(勾配:31.5パーセント)を示している! 歴代4位の高記録だ。ちなみにカーブの外側は9.2°(16.2パーセント)を記録した。
カーブの内側を計測する小島
興奮のあまりスクリーンショットを残せませんでした
坂の中盤では17.1°(勾配:30.8パーセント)とこれまた高記録を叩き出し、ちょうどラブホテルの業者用の入口らしき場所でその傾斜を緩めた。
ということで、今回計測した戸塚区戸塚町のラブホテル前の急坂は、17.5°(勾配:31.5パーセント)のAランク坂に認定する!