実は老舗や隠れ名店の宝庫。はま旅Vol.59「吉野町編」
ココがキニナル!
横浜市内全駅全下車の「はま旅」第59回は、鎌倉街道沿いの“通過点”と思われた吉野町駅。実は老舗や隠れ名店の宝庫だった!
ライター:桐生 由美子
お腹がすいたがお店はあるのか?
そろそろお昼。ググーッとなるお腹をさすりながら店を散策。ん?この看板はなんだ?
『レストランバー アッパー』?店は階段を上って2階にあるようだ
ドアの横にランチメニューが掲げられている。店内は薄暗いが、どうやらやっているようだ。
席に着き早々に、オーナーからお勧めされた「唐揚げランチ」を注文し、待っている間に店内を見せてもらった。
ダーツがある!釣り竿もある?
「釣りは僕の趣味なんです。ダーツは昼間もできますよ」とオーナーの坂下さん。
坂下さん。イケメン!
お店についていろいろ聞いてみた。
レストランバーとしてオープンしたのは1年半前。それまではお母さんと一緒にお弁当屋さんをやっていたそう。
「このあたりは見ての通り遊べるお店がないんですよ。だから自分で始めました(笑)」と、吉野町在住10年の坂下さん。
座り心地抜群のカウンター席
そうこうしている間に、ランチができあがった。運んできてくれたのは、料理担当のお母さんだ。
アツアツのうちに、主役の唐揚げから…。おいしい!
「唐揚げランチ」(700円)は、唐揚げ5個、小鉢3個、ご飯とお味噌汁、ドリンク付き
まわりがサックサクで中の鶏肉はとってもジューシー。下味がしっかりついているところは、お弁当屋さんならでは。きっと冷めてもおいしいだろうと想像がつく。付け合わせの小鉢は煮物や青物と、バランスもいい。
もちろんお弁当屋さんは、今でも続けているそう。
「金曜日限定ミックス弁当」(500円)。安い!(写真提供:坂下さん)
基本は注文のみで、数が多いときは前日までに、少なければ朝連絡すれば間に合うとのこと。よし、はまれぽ編集会議のときにでも、編集長にねだってみよう!
さて、お腹もいっぱいになった。次はお土産を買いに行こう。
車で鎌倉街道を走るときにキニナっていた店、『おもや甘納豆』。老舗の貫録を醸し出す外観が目を引く店だ。
創業大正12年。吉野町に移転したのが昭和24年
つくっている甘納豆は全部で7種類。
白花豆、青えんどう、小豆、白いんげん、とら豆(各525円/200g・1,050円/400g)。
大粒の栗(685円/100g・1,370円/200g)や、これまた大きな大多福(1,000円/200g・2,000円/400g)もある。
ガラスケースの中には美味しそうな甘納豆が
「昔の吉野町はこんな建物ばっかりだったんだよ」とご主人
お土産は大好きな小豆!
ご主人にお名前を伺ったら「名のるほどのもんじゃないよ~」と笑って返されてしまったが、「路地を曲がって奥のほうに歩いていくと、昔からやってる八重菊さんていうお好み焼き屋があるよ。その奥には古民家も残っているよ。見て行ったらどうだい?」と教えてくれた。
せっかくなので、ちょっと行ってみよう。
お好み焼き「八重菊」は夜からの営業だった
路地裏の古民家。人は住んでいるのだろうか?