いよいよ墓地内へ

「根岸共同墓地」はかつて「相沢墓地」と呼ばれており、1877(明治10)年に設置されたかなり古い墓地のようだ。なお、墓地は現在も近くにある複数の花茶屋や寺院が管理しているとのこと。

恐る恐る1人で墓地内に入って行く。
　

階段を上る

この墓地は丘陵地をガーッと削り、造られたような印象。古いからか、墓地内の道はかなり狭い。
　

眼下に広がる無数の墓地

歩いていると、荒れている墓が目に入る。
　

墓石とともに崩れかかっている所も
　

落下防止の柵がないのが恐い
　

一気に崩れそうだが、大丈夫なのか…
　

ゴミを捨てる人が多いのか、「ゴミ捨て禁止」の看板も

とある一角を歩いていると、白い札が付けられた多数の墓石が目に飛び込んでくる。
　

墓に付けられている白い札

どうやら長年参拝者がなく、所有者がわからない無縁仏の墓のようだ。子孫が永遠に墓守をしてくれるとは限らないわけで、「誰でも無縁仏になる可能性があるのでは」と思ってしまう。
　
ここで階段を上り、一番上まで行ってみることに。すると、左手には明るい雰囲気の米軍住宅、目の前には撤去された無数の墓石が積み重なっているというなんとも言えない光景が広がっている。
　

左は米軍住宅、目の前には撤去された墓石
　

　

倒れている墓石

どこからか甘い香りが漂う。ふと見ると、墓に捧げられた白い百合の花が目に入る。大部分の墓には参拝者がおり、整備されているのだが、荒れ果てた一部の無縁仏の墓が目立ってしまう。
　

新しい墓の前には撤去された墓も

徐々に日が傾き始める。「…暗くなってきた」とびくびくしながら取材を続けていると、突然“ガサガサ！”という音が！「うわっ！」思わず叫ぶ松宮。振り返るとそこには…
　

風に揺れるビニール袋の姿が！

…びっくりした。