2012年にルート変更があった『あかいくつ』バス、どう変わったの?
ココがキニナル!
『あかいくつ』。新ルートのレポートお願いします。(pjさんのキニナル)/運行ルートが変更になり、運転間隔があき不便。なぜ変更したのでしょうか?(ハマ太郎さんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
従来の「乗っていれば必ず着く」というコンセプトから、主要観光地への到着時間短縮をはかるために変更。JR桜木町駅-赤レンガ倉庫間は25分から10分に
ライター:河野 哲弥
Mルートの運転間隔について
アクセス時間については、確かに利便性が向上したようだ。
しかし、投稿にあったように、「みなとみらい(M)ルート」の運行間隔は、旧来の倍に広がってしまった。今までは平日20分・土日休日15分間隔だったものが、平日40分・土日休日30分間隔となったのである。
桜木町駅前の時刻表、左がMルート、右がCルート
この点について齊藤さんに聞いてみたところ、「アクセス手段がなく利用客も多い赤レンガ倉庫へのアプローチを優先したかった。Mルートは、ほかのバス便や鉄道など代替の交通手段が多いので、ご理解いただきたい」とのこと。
なお、今までは6台編成だったものを、ルート変更後からは7台編成にしているそうだ。
左のバスが新型車両、方向幕のタテ幅が少し狭いのが特徴
また、ルートを変えずに右回りと左回りを設ける案なども検討されたそうだ。しかし、同じバスの台数では、運行間隔が倍になってしまう計算になる。「限られた予算の中で、乗客率や利用客の声を聞きながら最適と判断されたのが、現行ルートなんです」と、齊藤さんは言う。
この結果、総乗車人数は、ルート変更前より20%ほどUPしたらしい。
大人100円でも、黒字で成り立っているという同バス
「カップヌードルミュージアム」の誕生など、常に進化を遂げる町、横浜。同課によれば、今後、新しい施設などの状況によっては、ルートを再び見直すことがあるかもしれないとのこと。しかし今は、ルート変更をしたばかりということもあり、「現状の確認」という時期であるらしい。
また、こうしたバスの耐久年数は、一般に12年ほどだという。2005年に運行開始した同バス車両は、2017年ごろには、役目を終えることになる。これらもふまえた上で、利用者の声を聞きながら将来の路線整備をしていくのが、同課の課題であるそうだ。
『あかいくつ』ルート紹介、Mルート編
投稿にもあったので、最後に、新ルートの紹介をすることにしよう。まずは、「みなとみらい(M)ルート」から試乗してみる。
晴天の桜木町駅前バスターミナルを出発
みなとみらい地区の商業地を、縫うようにして走る
マリノスタウン前、比較的車両の交通量が少ないMルートならではの眺め
新設された、「国際橋・カップヌードルミュージアム前」バス停
このアングルで撮れるのは、Mルートのみ
今回利用したのは、ベイエリアの市バスや市営地下鉄が乗り放題になる、「みなとぶらりチケット(大人500円・小人250円)」。新幹線を使う方なら、新横浜駅までエリアが広がった「みなとぶらりチケットワイド(大人550円・小人280円)」も便利。
エリア内の一部の店舗では、割引などのサービスが受けられる