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横浜にこんなすごい会社があった!Vol.2「日本初となる『固形コンソメ』を開発、富士食品工業株式会社」

ココがキニナル!

横浜にこんなすごい会社があった! 第2回は日本で初めて「固形コンソメ」を開発した、富士食品工業株式会社をご紹介!

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ライター:吉田 忍

田んぼの真ん中だった大豆戸町本社



横浜市港北区大豆戸町にある富士食品工業株式会社の本社。現在は周辺に住宅がびっしり並んでいるが、会社設立時の1958年には、あたり一面田んぼで、敷地から富士山が見えたそう。
 


富士食品工業株式会社の本社、事務所棟


そこで、「富士」は日本一の山であること、本社から富士山がよく見えたことから社名を「富士食品工業株式会社」にしたとのこと。

食品大手製造メーカーに提供したインスタントラーメンの別添スープは一世を風靡。そして、その後も着々と新商品の開発を重ねた。
 


本社入口には、自社製品が並ぶショーケース


1971(昭和46)年には牛肉エキス調味料「ビーフェックス」を開発、発売。これは業務用のビーフエキスとして外食産業や食品製造業で幅広く大ヒット。有名メーカーのスナック菓子の多くにも味の決め手として使われ続けた。
 


外食産業などで幅広く大ヒットしている「ビーフェックス」
 

研究部門やテストキッチンは事務所棟の向かいにあった


1975(昭和50)年には家庭用として日本メーカー初の「オイスターソース」発売。これにより、青椒肉絲(チンジャオロース)や広東風焼きそばなど、本格的な中華料理を家庭で手軽に作れるようになった。

近年には、健康志向の高まりを受けて減塩をサポートするうまみ成分調味料「ウェルネックスYN-1」を開発、発売。これはパン酵母から取り出したアミノ酸の機能性酵母エキス。同じ塩分量でも、うまみが濃い出汁の方が塩分を強く感じるということに着目し、このうまみ成分を加えることで30%以上の減塩効果を得られるようになっている。この商品も現在、外食産業や食品製造業でかなり広く使われているそう。



海外進出とトレーサビリティ



手軽に使える新しいおいしさを次々に追及してきた富士食品工業。現在、仙台、名古屋、大阪、広島、福岡に支店があり、国内工場は静岡の金谷にある。

1969(昭和44)年には、エチオピア・マダガスカルに現地政府合弁による工場設立など、海外進出をかなり早い段階で行い、その後、アメリカや中国に拠点を増やし、海外市場にも進出。共同開発や技術援助を重ねている。

ワールドワイドに活動している富士食品工業株式会社だが、あらゆる原料のトレーサビリティ・システムをしっかり確立しているという。食の一番大切な基本はやはり安全。原料の生産段階から工場での製品生産、そして物流まですべて含めて追跡できるようにすることで、安全性を高めているのだ。
 


膨大なレシピの管理や分析も行っている ※画像:富士食品工業株式会社


「他社のものの中には牡蠣の身だけでなく牡蠣やアサリなどの貝殻も入れて煮込んで作っているものもありますが、ウチのオイスターソースは牡蠣の身だけで作っています。ですから香りや味のよさはもちろんですが、料理が仕上がった時の色もきれいなんですよ」と西川さん。
 


評価の高いオイスターソース ※画像:富士食品工業株式会社


横浜にこんな製品を作っている会社があったとは!