ついに発見! 家系なのにご当地ラーメンが存在する店舗とは!? ~横浜家系ラーメン全店制覇への道 其の拾五~
ココがキニナル!
「家系ラーメン全店制覇への道」 サイドメニューでご当地ラーメンを提供している「あじゃあら」「えびす」「ら~めん市場」の3店舗をご紹介
ライター:千葉 こころ
店主の味覚がものをいう!? 東京の味を横浜で食す
次に向かったのは東急東横線菊名駅。東口の階段を下りると「ゑびす」と踊る赤い文字が目に飛び込んできた。
控えめな間口ながら、存在感を放つ
店内はカウンター9席のみ!
決して広いとはいえない店内だが、これには店主・栗城真(くりきまこと)さんの「コンパクトで、お客様とのコミュニケーションがとれる店」という強い思いが込められてのこと。
「七福神・えびす様への神頼みで名付けました」と店主の栗城さん
店主が初めてラーメン作りに携わったのはフランチャイズの中華料理店だが、閉店を余儀なくされ、独立を決意。当時の部下と二人三脚で構想を練りながら連日連夜家系ラーメンを食べ歩き、そのデータを基に業者と開発を進めた。
週に2、3回通える味をコンセプトに、納得できる味になるまで100通り近いパターンのスープを創り上げたそうだ。
閉店の経験から、お客とのかかわりをより大切に思っているそう
また、中華料理店でつながりのあった麻生(あそう)製麺からも「力になれれば」と申し出を受け、同製麺所の平打ちストレート麺を使用している。
もっちりした食感とつるつるの喉越し
みんなの想いが詰まった一杯 「らーめん(650円)」
イタリアンの経験がある部下が暑い日にも食べやすいように、と開発した「トマトらーめん(850円)」や、にんにくともやしがたっぷり入った 「えび郎らーめん(650円)」、某有名つけ麺店のインスパイア!? 「つけめん(650円)」など、サイドメニューも豊富。
東京都のご当地ラーメンである「油そば(650円)」も、人気店の味を参考に店主が開発したという。
東京発祥のご当地ラーメン「油そば」、ここにあり!
必殺! 油そば版 天地返し~!!
店主の味覚を頼りに生み出されたラーメンや油そばは、マーコ氏の舌にどう映ったのか!?
店主に背を向け塗り込んでいく・・・
「インパクトが弱いので★は1つか2つかな・・・」
店外に移動し、いよいよ発表の時!
暖かな日差しとは裏腹に、張り詰めた空気が流れる。
「それでは、発表します!」 星の数は・・・
緊張感が伝わってくる・・・
★3つ! 「おお~!」 満面の笑顔を見せる店主
マーコの「本気コンサルチェック」
1.充分に戦闘力が高い一杯だが、欲をいうなら中毒性を付ける意味でしょうゆダレをあと5cc増やすべし。
2.集客力にかなり影響する看板力が弱いので、書体はもちろん、デザイン内容に「横浜家系ラーメン」もしくは「濃厚豚骨ラーメン」と入れて消費者の訴求力を高めるべし。
「いつ食べても変わらない味」を意識しているという店主に、ボードのコメントは最高の褒め言葉になったようだ。
コメントに大喜びの店主
~マーコ&チバコロの総評~
マーコ氏:「しょう油・スープボディ感・油の量」のバランスがグレイト過ぎる一杯である。
ただ欲をいえば、バランスが良いイコール「とんがった部分や良い意味での下品さがないこと」を意味するので、あと少し中毒性を強めてほしい。
油そばは、もはや家系ラーメン店の片手間レベルではなく、濃厚なタレと油が麺に絡みまくる、戦闘力が高い一品である。
チバコロ:基本のスープが安定しているうえ、それぞれに適した油を用いることで風味と旨みを増している。個性が生かされた美味さ。
バランス感が最高!