夏間近! 家系ならではのつけ麺を提供する家系ラーメン店を探せ! ~横浜家系ラーメン全店制覇への道 其の拾六~
ココがキニナル!
「家系ラーメン全店制覇への道」 家系ラーメンのスープをベースに、こだわりぬいたつけ汁で涼を運ぶつけ麺を提供する「極楽汁麺らすた」「魂心家」「味山河」の3店舗をご紹介
ライター:千葉 こころ
マーコ氏も予想だにしなかったハプニングが!?
次に訪れたのは横浜市営地下鉄あざみ野駅から徒歩2分にある「魂心家(こんしんや)あざみ野店」。
なんと横浜のみならず、6都府県に店舗を展開
同店の創業者であり、代表取締役を勤める店主の鴨田誓一(かもだせいいち)さんは、学生時代から朝夕問わず毎日食べ続けるほど、ラーメンが大好きだそうだ。
めったにメディアに露出しないという鴨田さん。貴重な一枚!
いつしか「国民の8割が好む味」を探求するようになり、食べ歩く中で出会った「壱六家」に答えを見つけ弟子入りを志願。当時売り上げが伸び悩んでいた本厚木の店舗を建て直し、「壱七家」として再出発を迎えたとのこと。
オリジナルの味を追求した店を出したいとの思いから2012(平成24)年に「魂心家」を立ち上げたそうだ。
「魂を込めて作る。心からの接客。家系最強の旨さ」が店名の由来
「スープは水の味で変わる」という店主の考えに基づき、店舗ごとにその土地の水に合わせた調合を行っているという。麺も地域のニーズに合わせて製麺所を変えるという徹底ぶり。ここあざみ野店では「大橋製麺」の平打ちストレートを使用している。
他県で使用している麺もキニナル
どこの店舗でも同じ味を提供するという同店の一杯は、クリーミーなスープが特徴だ。
水は違えど味は同じ「ラーメン(680円)」
横浜エリアならではの麺を味わう
3種類から選べるつけ麺も、それぞれに店主のこだわりが見て取れる。
ラーメンとはまた違った雰囲気を楽しめる「家系つけ麺(730円)」
魚介の風味をプラスした「魂心つけ麺(780円)」
そして、究極の辛さがくせになるという「旨辛つけ麺(830円)」だ。
マーコ氏も悶絶の辛さ!
口の中をリセットして・・・
★評価へと参ろうか。
いろいろ食したが、評価の対象は通常のラーメン
店主の予想は★3.5
堂々の評価予想をした店主の姿に、多岐に展開する同店を引っ張っているだけある力強さを感じる。
さあ、結果のほどは!? いざ、発表!!
評価はこちら! ボードを見て言葉を失うふたり・・・
一歩及ばず★3つという結果に
~マーコの本気コンサルチェック~
1.スープがクリーミー過ぎるため、中毒性を付ける上で一番重要なしょう油のとんがり感が弱い。もっとしょう油感のあるタレに改良すべし。
2.食券機のボタン数(メニュー数)を多く使い過ぎてグチャグチャ感が出てしまっているため、新規客にとっては非常に選びにくい食券機となっている。客単価に繋がることなので改善すべし。
実はこの日、もう一杯用意されたつけ麺がある。「魂心つけ麺」の新バージョンだ。
現在新メニューを思索している最中だそうで、「マーコ氏にアドバイスをもらいたい」と試作品を用意していたのだ!
快く引き受けたマーコ氏。一瞬で家系マイスターの目つきへと変わり、厳しくチェック
マーコ氏のアドバイスを参考に、更なる改良を加えたという新バージョンは6月上旬に「家系つけ麺」と入れ替えで提供を開始するそうなので、興味のある方はぜひ実食してみてほしい。
~マーコ&チバコロの総評~
マーコ氏:壱系らしいクリーミー系スープだが、クリーミー感の主張が強すぎる半面しょう油感が弱すぎるので、もっとしょう油感がほしいところだ。
また、つけ麺に関してはありきたりのとんこつ魚介系だが、一般消費者の需要には充分応えられるつけ麺であり、あえて安全パイを選択してくるところが作り手の商売センスを感じ取れる。
チバコロ:クリーミーなスープは修行元の名残をほどよく残しており、オリジナル性の中にも安定感は感じられる。
ラーメン、つけ麺ともに味わいやすい口当たり。