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矢沢永吉ファンの熱すぎる店主のいるラーメン店と焼き鳥店に突撃!

ココがキニナル!

吉野町「流星軒」(ラーメン店)と長者町「せいちゃん」(焼き鳥店)はどちらも店主が矢沢永吉さんの大ファンだそうです。両店主の矢沢さんにかける熱い思いをレポートしてください。(羽後人さんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

「好き」を越えて「生き方」に昇華している。矢沢永吉ファンの店主がいる「流星軒」と「せいちゃん」の2店舗は、お客様第一の店だった!

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ライター:細野 誠治

日々を生きる。“A DAY”〜焼き鳥せいちゃん



流星軒での取材を終えて「これから焼き鳥屋さんの“せいちゃん”に取材をするんです」と言うと平賀さんが唸った。

「通だね〜。分かってるじゃん。“せいちゃん”を押さえるなんて」

これは期待できる!

場所は中区長者町。はまれぽ編集部のすぐ近くだ。

 

 

関内方面から曙町一丁目交差点を左折。最寄り駅は伊勢佐木長者町6番出口
 

こちらが「焼き鳥 せいちゃん」
 

インタビューをお願いすると「絶対にお客さんの邪魔にならないように」ということで、こちらも忙しい仕込みの合間に伺うことに。

 

店主の中山誠治郎さん
 

「矢沢永吉ファンの店」という取材の趣旨説明を行うと、「ウチは矢沢永吉さんオンリーという訳ではなくIKURAさんやクレイジーケンバンドなど、横浜に縁のある方のファンなんで・・・」と中山さん。

 

店内にはIKURAさんのバンド「MOON DOGS」のポスター
 

こちらのお店にも剣さんが・・・
 

 

そして矢沢永吉さん!
 

そうなんですか! それでもファンであることには変わりない。店内に矢沢永吉さんのポスターもあるしね。お話を伺ってみよう。

こちらの「焼き鳥 せいちゃん」、オープンは2002(平成14)年8月。今年で12年のお店。

—焼き鳥屋を始めた、きっかけは何だったんでしょう?
「こんな性格なんで、仕事が長続きしませんで・・・」
こんな枕言葉が飛び出す中山さん。昔“やんちゃ”だったんだろうか・・・。

 

仕込みの合間にお話を伺う
 

「それで叔父がやっている焼き鳥屋に預けられたんです」
—何てお店なんです?
「野毛の“安兵衛”っていう老舗の焼き鳥屋で・・・」

えぇっ!? 野毛の超・超有名店じゃないですか! なかなか入れないくらい毎日お客さんで一杯のお店ですよ!

 

野毛の超有名店「安兵衛」のDNAを受け継ぐ店だった
 

「そこで焼き鳥っていいなって。6年間、修行をさせていただいて。その後もう6年、ほかの店にも修行に出させていただいて・・・」

驚いた。今年一番の発見かも・・・。

 

タレは安兵衛とほか2店、そして自分自身が決めた4つのブレンド物
 

前述した通り、横浜に縁のあるミュージシャンやTHE MODS、ロンドンパンクなどさまざまな音楽ファンである中山さんは横浜生まれの横浜育ち。昔は自らもベースを弾いてバンドを組んでいたそうだ。

 

こちらはCKB・小野瀬正雄さん(ノッさん)が常連
 

矢沢永吉さんを好きになったきっかけは何だったんだろう?

「自分はリアルタイムでは聴いていなかったんですよ。物心ついたころにはもう(永ちゃんは)カリスマで・・・。元々は母親が矢沢永吉さんのファンで、それで小学校5年生のとき、母親の持っていたドーナツ盤(レコード)の『時間よ、止まれ』のカップリング曲だった『チャイナタウン』を聴いて“あぁ、横浜のことを唄ってる良い曲だな、と・・・」

 

名曲『チャイナタウン』で・・・
 

—へぇ! あの滲みるバラードを小学生で!
「当時はガキなんで分からなかったですけど・・・」

その後、ほかの楽曲や原点であるキャロルを聴くようになり、それが今も色あせず輝き続けているという。

—では、好きな曲ベスト3を教えてください!
「うーん、難しい・・・。どうしてもと言われれば『A DAY』に『チャイナタウン』ですかね?」

—ベスト3は?
「いや、決められない。どれが入ってもいい」

流星軒の平賀さんと同じく、みんな好きで、それぞれ良い曲で決められないそうだ。

 

好きな曲ばかりで決められない
 

ファンレベルはどの位だろう?
—どれくらい好きですか?
「表現できないですね」

—では訪れるお客さんは“永ちゃんファン”が多いんですか?
「そんなことないですよ。でも、矢沢永吉って知らない日本人はいないんじゃないですかね。BGMで矢沢永吉さんをかけてると『実は良い曲唄うんで好きです』とか『ライブ行ったこととかアルバム持ってないですけど好きですよ』とか言ってくださって・・・」

 

誰もが知る存在
 

それでは、そろそろ自慢のお宝を見せてもらおうか。
「お宝は、いっぱい有り過ぎて見せられないんですよ」
—そこを何とか。

「じゃあ、例えば・・・」
そう言って中山さんが厨房に飾られたサイン色紙を指した。

 

 

写真やサインがたくさんな厨房
 

「大好きな方々のサインをラップで包んでるんですけど、汚れてるでしょ? 焼き鳥の脂でベトベトなんですけど替えられないんですよ。月日の思い出があるんで」

さっきは“やんちゃ”とか思ったけど、中山さんは、まっすぐだ。
日々、働いてきた想いが詰まっている汚れまで宝物だとは。

何気ない日常が、かけがえのないものだと言われているような・・・(BGMの永ちゃんに当てられたのかも)。

 

時間よ、止まれ
 

そろそろ時間だ。あの質問をして一旦失礼しよう。
—恋人というか奥さまと永ちゃん、どっちが大切ですか?
「・・・大切さの基準が違いますよね・・・?」
—失礼しました・・・。