どこからどこまでを「湘南」と呼ぶ? 前編
ココがキニナル!
神奈川に住む者にとって大きなグレーゾーンが存在します。何処から何処までが湘南だと言えるのでしょう?諸説ありますが、はまれぽなりの調査と判断で、何処から何処までと定めて(ポタリんさん/ひろりん。さん/は
はまれぽ調査結果!
「湘南」の定義は、書籍・県・車のナンバーと、どれもバラバラではっきりした根拠がないため、住民に聞き込み。後編に続く
ライター:山崎 島
行政の定義する「湘南」は?
では神奈川県は「湘南」をどう定義しているのか。神奈川県庁市町村課に問い合わせてみた。
「県では“湘南”のはっきりした定義をしていません。県には湘南地域県政総合センターがあり、その所管区域は、平塚市・藤沢市・茅ヶ崎市・秦野市・伊勢原市・寒川町・大磯町・二宮町としていますが、“湘南”を定義しているわけではありません」とのご返答だった。
ここが湘南なんだそう
ちなみに、県のホームページ「Feel SHONAN」には「湯河原から三浦までの相模湾沿岸を“湘南”と呼びます!」と記載されているが、こちらは海のことを指していて、陸地は含まれないそう。
湘南の素敵な情報を教えてくれる「Feel SHONAN」
え、ええええどういうこと!? この後もしつこく質問を重ねたが、これ以上の情報を得ることはできなかった。要するに、県でもきちんとした定義はしていないということか。
じゃあ車のナンバーは? 山崎家のオンボロ車も湘南ナンバーだったところから、若干大丈夫かという不安もあるが、とにかく聞いてみる! 神奈川運輸支局湘南自動車検査登録事務所に電話。
湘南ナンバーのエリアは平塚市・藤沢市・小田原市・茅ヶ崎市・秦野市・伊勢原市・南足柄市・高座郡・中郡・足柄上郡・足柄下郡とされている。
鎌倉は入っていない
かなり広い範囲・・・この湘南ナンバーができたのは1994(平成6)年10月。もともとは相模ナンバーだった地区を2つに区切ったそうで、理由は台数が多くなったから。なぜ現在の区域が「湘南ナンバー」になったかなど、詳しいことは「把握していません」。そうでございますか・・・
人気だと言われる湘南ナンバー(イメージ)
ではでは、天気予報で使われる湘南はどうだろう。気象庁に問い合わせたところ「平塚市、藤沢市、茅ヶ崎市、大和市、海老名市、座間市、綾瀬市、寒川町、大磯町、二宮町」。ひっろ!
お電話でご対応くださった菊池さんによると「該当エリアの役所や自治体などと協議をした上で決定しました。警報や防災情報を出すにあたり、同じような気候の場所を1つに区切ったというのが大きな理由です」とのこと。が、そのほかの協議内容などはお聞きできなかった。納得できる理由だったが、綾瀬市と座間市も湘南っていうのはぴんと来ない。うーん。
縦長
まとめると・・・
図、左上から時計周りに「湘南地域県政総合センター」、「県のホームページ」、「湘南ナンバー」、「気象」
こまったこまったー! 「はまれぽ」なりの定義をびしっと決められればいいのだけど、このままなんとなくでは、はまれぽのユーザーさんは納得できないはず!! どうしようどうしようと悩み抜いて出した結論が「住人が“ここは湘南だ”と認識している地域が湘南」てこと。
とにかく「現場の声を聞け!!」と山岸。海沿いに住む子と山側に住む私たちの間の、あの気まずさを意識しつつ湘南の実態を突き止めるべく、相模湾沿岸に住む人100人にインタビューをとってきました!!