みなとみらいで街頭インタビュー

つぎにみなとみらいに場所を移した。

よこはまコスモワールドの近くで友人と写真を撮っていたアメリカ人のデランさんに伺うと「東京から友達と2人で観光に来ました。私は嫌いなのですが、友達がジェットコースターに乗りたがっています。そのあとランドマークタワーの展望台に上るつもりです」と答えてくれた。
　

ジェットコースター好きの友達に置いていかれて急ぎ足のデランさん
　

よこはまコスモワールド

そこでよこはまコスモワールドに向かうと、確かに外国人の姿を見かける。山下公園での大道芸もそうだが、やはり遊園地のようなにぎやかで楽しい雰囲気は外国人をひきつけるのかもしれない。

つぎに年末休業中のカップヌードルミュージアムの前で写真撮影をしている人たちを発見。
フィリピンから来た、ハンスさん夫妻とその友人にお話を伺った。　
　

ハンスさん夫妻とその友人。日本は寒い！　とのこと
　

カップヌードルミュージアムは休業中であった

「インターネットで『カップヌードルミュージアム』を調べてやって来たのですが、閉まっていて残念です。この後は中華街に行くつもりです。みなとみらいはきれいだし、広々としていていいですね」
とのこと。

つぎに夕暮れ時、地図を広げるカップルを発見。アメリカのボストンから来た、チャンドラさんとマットさんにお話を伺った。　
　

横浜港周辺の散策を楽しんでいた、マットさん（左）とチャンドラさん

「中華街から出発して山下公園、みなとみらいと歩きました。港はとてもきれいでリラックスできました。ボストンにも港はありますが、こんなにきれいじゃありません。私たちは日本食が大好きなので、明日は新横浜のラーメン博物館に行くつもりです」と答えてくれた。

つづいて赤レンガ倉庫付近で船を眺めているカップルに声をかけてみた。
アメリカのテキサス出身で、東京都新宿区で先生をしているクリスさんと生徒で恋人のアリソンさんだ。
　

クリスさん（左）とアリソンさん

横浜観光について伺うと「新横浜のラーメン博物館とみなとみらいに来たよ」とのこと。
港周辺には日本人のカップルが多いが、自分たちもロマンチックな気分にひたれそうか？と伺うと「リラックスできるしムードはあるよね」。

横浜のイメージや東京との比較について伺うと「『ヨコハマタイヤ』のイメージしかなかったね。この港などはとても魅力的で友達に推薦したくはなるけれど、第一の目的地にはならないだろうね。東京観光のついでで十分だと思うよ。東京については歴史や文化について来る前から知っていたけれど、横浜は全く知らなかったよ。もっとインターネットなどを通じて広告をしたらどうかな？」と答えてくれた。

東京の企業だが「ヨコハマタイヤ」は世界ブランドといえるようだ。

みなとみらい周辺では2ヶ国、8人に話を聞いたが人気なスポットはカップヌードルミュージアムで、横浜に来た理由は東京観光の寄り道というものが多かった。

中華街で街頭インタビュー

インタビュー内で何度も名前が出た中華街で外国人観光客を探してみた。
　

横浜中華街の善隣門（ぜんりんもん）

まずは沖縄から日本人の奥様と横浜観光に来たアダムさんと、横須賀から来た友人のフランクさんに、横浜のお気に入りの場所についてお話を伺う。
　

アダムさん（左）とジョークを連発するフランクさん

アダムさんは「中華街だね。すごくエネルギッシュで、いろんな色があっていろんなにおいや音がして、すごく刺激的だ」とのこと。
フランクさんは「中華街が好きだね。あとは横浜駅の横浜ベイクォーターやみなとみらいのハードロックカフェが好きだよ」と答えてくれた。

東京と横浜を比べてどうか？　と伺うと「東京だと渋谷とかが魅力的だけど、どの街にもそれぞれの魅力があるからくらべるのは難しいね」と答えてくれた。

つづいてアメリカから来日して横浜に住み6ヶ月目を迎える、エンジニアのカトリーヌさんに、横浜の魅力について伺う。
　

アメリカから連れてきた愛犬と散歩中だったカトリーヌさん

「山下公園がとても美しくて好きです。故郷にも港はありますが、汚くて危険だし、大違いです」とのこと。

東京と横浜の比較について伺うと「私は東京より横浜の方が好きなので、あまり東京には行きません」と答えてくれた。

最後にみなとみらいの学校に通うアメリカ人の学生ラトーヤさんにお話を伺った。横浜に住んで3ヶ月目の彼女は、日本びいき、と言うだけあって完ぺきな日本語で答えてくれた。
　

横浜びいきのラトーヤさん

横浜について正直な感想を聞こうと、不満な点を聞き出そうとする筆者の意に反してこう言われてしまった。

「私は本当に横浜が好きなので、悪くは言えません。東京から横浜に移ってきたのですが、はじめは確かに、東京とくらべると『田舎だなぁ』と感じました。しかしアニメが好きな外国人の友達は秋葉原などに行きたがりますが、私は横浜の雰囲気が好きです。特にみなとみらいが好きです。また中華街も『日本の中の中国』という感じでお気に入りです」
　

横浜中華街の朱雀(すざく)門

日本に住んでいて不思議に思うことについて伺うと「クリスマスにケンタッキーフライドチキンを食べる人が多いことかなぁ。アメリカでは家族みんなできちんと調理された家庭料理を食べる風習なので、ファストフードを食べることが理解できません」とのこと。

ここで筆者が「日本人は流行に流されやすい気質なので、ＴＶコマーシャルに影響されている可能性がある。西洋人は自分の好みをしっかり持っていて、周りに影響されない。はっきりした西洋人の性格をうらやましく思う」と言うと「私は日本人の人に合わせたり、和を保とうとする性格は素晴らしいと思います。あなたの言う西洋人の性格は、人を傷つけます。それは良くないことです」と答えてくれた。

ハイタッチとともに元気な挨拶が返ってきそうな、フランクな印象の外見ながら、謙虚な雰囲気を持っている彼女。異文化を取り込んだ、とても魅力的な女の子に感じた。お互いにない気質を取り入れたい、それが異文化交流をしたくなる理由なのかもしれない。

中華街周辺では1ヶ国、4人に話を聞いたが中華街に来た理由は雰囲気が好きというものが多かった。