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横浜「1000ぶら」商店街探訪vol.38 秘境を発見! 駅から遠すぎる保土ケ谷境木商店街で「長~いアレ」を購入!

ココがキニナル!

「境木商店街」には駅どころか国道1号線も16号線も遠く、敢えて上げれば横浜環状二号線くらい。この商店街が今も続いているヒミツを調べて下さい。(ホトリコさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

JR東戸塚駅からバス利用の境木(さかいぎ)商店街は、地元民に長く愛され続け、横浜銀行があるのも、いまだシャッター商店街ではない理由

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ライター:山崎 島

境木の歴史をひもとく


 
3軒目は魚屋さんの「魚政」へ。
 


堂々とした立派なお店
 

ガラスケースの中には大ぶりな魚介の皆さまが集合されている
 

すっごく大きい牡蠣が250円だって!?


職人気質のご主人・木村さん。立ち姿が凛々しくて素敵


1970(昭和45)年に開業された「魚政」。天井の高い立派な店構え。隣のお寿司屋さん「鮨政」はお兄様のお店なんだそう。ご兄弟がそろって商店街でお店を出していて、しかもお魚屋さんとお寿司屋さんなのが、地元愛を感じます。
 


「でも商売は別々にやってるよ」とのこと。そうですか
 

お客さんに頼まれたら、お刺身や煮つけなどのお料理もつくられる


同店は横浜市中央卸売市場からお魚を仕入れているそう。昔は築地や鎌倉へも競りに行っていたとか。「最近はここらへんも変わったね。昔はもっとにぎわってた。大手スーパーができたりしたからかな」と木村さん。

みなさん口々に「今は元気がない」とおっしゃいますが、投稿にもあったようにシャッター街な感じはない。今もしっかりと生きている商店風情がある。
 


こちらの本の中に木村さんのことが!! やはり職人気質で味のあるお方と書かれている


現在の客層は近所の方も多いが、中には二俣川など、ここから少し離れた場所からの利用客もいらっしゃる。「うちは本当に質の良い物しか置かないから、遠くから買いに来てくれるお客さんもいるね」と木村さんの魚屋さんとしての誇りが伝わってきて、背筋がクッとしました。

境木商店街の歴史についてお尋ねすると「山本さんの方が詳しいよ」と教えてくださったので・・・
 


ここ


チャーミングな奥様とキュートなご主人がいらっしゃる「食料品のヤマモト」へ来ちゃいました。
 


整った店内


「うちは自分たちで食べて、おいしいと思った商品しか置かないの」という「食料品ヤマモト」。店内には今まで見たことなかった珍しい商品も並んでいる。
 


甘く煮たらおいしそうなおまめさんとか
 

サラダやパスタに入れておいしそうなアスパラガスとか


店構えからも、商品からも「お客さんのことを大切にしたい」というお気持ちが伝わってくる「食料品のヤマモト」は、1970(昭和45)年からの営業。「うちが1番古いぐらいじゃないかしら」とのこと。境木商店街の歴史をお伺いしました。
 


秘境・境木商店街ができたワケ



境木商店街は1970(昭和45)年に「境木学校前商店会」として8店舗で発足した。このころからまだ日本では珍しかった「スタンプ制度」を取り入れていたそう。翌年の1971(昭和46)年には「境木地蔵尊縁日」を始め、多くの方に親しまれる商店街としての第一歩を踏み出す。同年に現在の「境木商店街」に改名。

街路灯を設置し、境木スタンプ会を発足した。こちらのスタンプ、利用客の85%が集めているんだそう。
 


1970年からある街路灯
 

昔の写真を見せていただきました
 

夏祭りの時。にぎわってますね
 

七夕には大きな竹を切って飾った
 

1991(平成3)年に作られたお神輿。今は置き場所などの事情から、もう無い


「昔はね、にぎわっていたこともあったのよ」と奥様。

商店街のみなさんは口々に「今はさびれた」とおっしゃるけど、いろいろな商店街を見てきた編集部・山岸も「いや、全然元気だと思います」との意見。

それについて奥様は「お客さんも地元の人が多いからね。昔からのお客さんとは信頼関係もあるし“まだまだ辞めないでね”なんて言われちゃうと、張り切っちゃうのよ」とおっしゃっていた。

奥様・・・ザキヤマギシ、将来、子どもができたらここで子育てしたい気持ちになりました。

そんな心温まる「食料品のヤマモト」で購入したのは・・・
 


奥様もおすすめの「ぜいたくそば(290円)」


一般的なそばは25cm以下だけど、これは30cm以上ある「長い」そば!!

「境木商店街が末永く続きますようにって願いを込めておそばを作るんです」と話すと・・・
 


「そんな、気を遣わなくていいのに~」と奥様。好きです!!


ありがとうございました。

次に向かったのは八百屋さんの「青果 朝倉商店」。
 


2代目の朝倉さんにお話をお伺いした


「青果 朝倉商店」は大体30年以上前からの営業で、朝倉さんいわく「商店街ができたころからある商店だと思います」とのこと。子どものころからここで過ごしてきた朝倉さん。

「この商店街が元気なのは、やはりみんなでお客さんを大切にしようとしているからだと思います」とおっしゃっていた。
朝倉さんが近所のお年寄りが振り込め詐欺にあう直前に阻止したという、近所付き合いが希薄になっている今日に、とっても心強いエピソードもお聞きした。
 


ご近所の方々をよく見て大切にされているからこそだなあ


また、境木商店街が続いている理由のひとつは「横浜銀行がある」からなのだとか。
 


横浜銀行境木支店


横浜銀行説は、実は生命保険の代理店「A・I・C」の山崎さんもおっしゃっていた。
 


昭和40年代からここで商売をされている
 

突然伺ったにもかかわらず、ご親切に資料を見せてくださった


山崎さんが見せてくださった資料に商店街を利用する理由に「銀行があるから」と答えている人が多いとの記述が。銀行に来たとき、お散歩感覚で買い物に来られるのはうれしいかもなあ。

駅からは遠いけど、そのほかの条件がいろいろ重なって、秘境・境木商店街は続いているんですね。
 


こちらでは朝倉さんが泥を落としてくださっている、ながあいゴボウを購入(150円)


地元に根付く八百屋さんの2代目、朝倉さん。このゴボウのように、末永くご商売続けていただきたいです。ありがとうございました。

次はお肉屋さんの「きくや」へ。
 


ごめんくださいませ
 

お優しい菊池さんご夫婦。ご主人のゆるさがかっこいいんだ


はまれぽの説明をすると「それってパソコンのやつ? おれ全然使えないんだよなあ。娘に聞こう」とおっしゃっていた。一見強面なご主人ですが、お話ししやすく、ついつい長居してしまいました。
 


赤みが美しいお肉


菊池さんご夫婦が境木商店街に来られたのは27年前。以前は別のお肉屋さんに勤めていたそう。「ここはもともと別の人の店だったけど、その人が辞めるっていうんで。独立しました」と菊池さん。客層は「近所の人もいれば遠くから来る人もいるねえ。狩場や六ッ川なんかからも来るよ。うちはいいものしか置いてないからね」とのこと。
 


お惣菜おいしそう


境木商店街が続いている秘訣については「みんな2代目がいないからね。頑張るぞ!! って意気込みがあるからじゃないかな」とおっしゃっていた。

おそばとゴボウを買ったので、ここでは・・・ちょっと強引だけど長寿の象徴鶴=鳥・・・ということでおそばの具材の鶏肉を買いました。
 


小さ目のものをいただいたので、100円でした


ありがとうございました。

おそばとゴボウと、鶏肉と・・・あ、ネギ買い忘れちゃった!!
 


45年前から営業されている「平戸青果」で・・・
 

お買い得な長ネギ(110円)を購入


このねぎ、ごま油で炒めたらすっごくおいしそう。世津子さん(奥様)ありがとうございました。

と、ここで残金350円に。この日は日差しはあたたかかったけど実はすっごく寒かったりして、ちょっとお茶をしたくなりまして、境木商店街の若手のお店をのぞいてみました。