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東横線白楽駅のアナウンスに突如「神奈川大学最寄駅です」と追加されたのはなぜ?

ココがキニナル!

東横線の白楽駅の車内アナウンスに、「神奈川大学最寄駅です」というコメントが追加されるようになりましたが、どのような経緯で追加されるようになったのか気になります。(ぽんた21さん)

はまれぽ調査結果!

白楽駅のアナウンスは、神奈川大学が複数駅利用可能だからこそ、一番便利な駅を知らせるために導入された。

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ライター:三輪 大輔

駅から神奈川大学まで、実際にどのくらいかかるか



「これで調査は終わりだ!」と思って、神奈川大学から帰ろうと思っていると殿(編集部・小島)から、思いがけない一言が。

「それじゃ歩くぞ、わしとおぬしのぶらり旅じゃ!」

・・・殿、ぶへくしょん、着いて、へっくしょん、いきます! こうして花粉が舞い散る春の午後、男二人の珍道中が決定した。
 


東急東横線白楽駅西口に戻ってきました


成人男性の歩くスピードは、時速4.8kmと言われている。そこでスマホアプリを駆使し「神奈川大学と白楽駅間」「神奈川大学と東白楽駅間」を歩いてみることにした。まずは白楽駅から神奈川大学までである。ルートは神奈川大学の広報で伺ったように、商店街を抜けて大通り沿いを歩き、大学正門を目指す道のりを選択。想定タイムは15分である。
 


白楽駅からのルートはこちら


それでは早速、調査開始、ストップウオッチスタート!

白楽駅西口から歩いてすぐ、六角橋商店街が見えてくる。以前、はまれぽでも取り上げたように、商店街はバラエティ豊かな店が軒を連ね、かなりの盛り上がりだ。美味しそうな匂いに刺激されながら、殿と二人、商店街の中をどんどんと進んでいく。
 


車の往来も激しい六角橋商店街の入り口
 

どこの通りも活気で溢れている


商店街を抜けると、六角橋交差点にぶつかる。そこを「味かね食堂」と「まるあ商店」の間の道へ入って、さらに進んでいく。
 


この道をまっすぐに進んでいく


そこで何かを発見した殿が足を止める。

「あれは、松坂投手かの?」

そう言って指差す先には、スポーツ用品店の壁面に描かれた松坂大輔投手らしい絵が見えた。
 


スポーツ用品店の入り口に書かれた松坂の絵


「本当ですね! あれ松坂投手ですよ」
「すごいの~」

殿と二人で松坂に夢中になり、通りの反対側に建つスポーツ用品店を撮影していると、あるご婦人が声をかけてきた。

ご婦人「イチローもいるんですよ」
筆者「本当ですか?」
ご婦人「あそこにいるのが、そう」
筆者「あっ本当だ、お詳しいですね?」
 


側壁に描かれているマリナーズ時代のイチローの絵


ご婦人「あそこのバロンスポーツは、私の店なんです」
殿・筆者「え~!!」

ということで、ストップウオッチを止めて、少し寄り道。殿と筆者のキニナルを解決するため、そのままお店にお邪魔することにした。
 


荒井さんご夫婦のこの距離感! 仲睦まじい雰囲気が伝わってきます


バロンスポーツは、荒井治男(あらい・はるお)さんと荒井純子(あらい・すみこ)さんのご夫婦お二人で経営されている。

純子さんが「東京オリンピックでアベベが金メダルを取ったでしょ? その日に結婚式を挙げたのよ」と話してくれた。結婚式を挙げたのが、1964(昭和39)年10月21日とすると・・・なんと、お二人は結婚51年目で、半世紀もの間一緒に過ごしてきたのだ。これぞまさにオシドリ夫婦である。ちなみに現在、治男さんは御年79歳で、純子さんが73歳であるそうだ。
 


お店にある東京オリンピック男子マラソンの金メダルのレプリカ


お店を開いたのは、1968(昭和43)年1月27日。今年で46年目になるそうだ。店内には、さまざまなスポーツ用品が所狭しと並んでいる。しかしお店では、こうしたスポーツ用品の販売以外も行っているそうだ。それが、治男さんが行うユニホームなどのデザイン業である。
 


たくさんの商品が置かれているバロンスポーツの店内
 

野球のグローブだけでもこの品ぞろえです


「地域の少年野球チームはもちろん、神奈川大学のサークルや社会人のスポーツチームなんかのユニフォームをデザインしているのよ。例えば『ラッツ』なんて名前が付いたチームだと、ロゴにアクセントとしてネズミを描いたりしているの」

そういうと純子さんは、治男さんが描いたラフを見せてくれた。
 


ラッツの「S」がネズミになっているアクセントがカッコいい!
 

こうしたロゴも全て治男さんのデザインから起こしている


ちなみに、店の壁面の絵画は、流しの絵描きが描いたものらしい。ある日、「壁に絵をかかせてくれませんか?」と店を訪ねてきたそうだ。純子さんは、当時の様子をこのように話してくれた。

「絵の描ける場所を探しているみたいだったら、お願いしたの。その方は、こういう絵を描いて全国各地を回っていたみたいね。うちでは、合わせて3回は描いてもらったわ。最初はお金がなさそうだったけど、だんだんお客さんは増えていったみたい。今は、浜松の方に住んでいるらしいわ」

最後に絵を描いてもらったのは、松坂投手が西武ライオンズからボストンレッドソックスに移籍した年であったらしい。松坂投手を選んだのは、やはり横浜を代表する野球選手であったからであるそうだ。
 


シャッターを閉めると、全身の絵になっているのが分かる


突然お邪魔したのに、いろいろなお話を聞かせてくれて、ありがとうございました。殿の「先を急ぐぞ!」との言葉とともに、白楽駅から神奈川大学までの所要時間の調査再開!
 


殿、焦りすぎでございますぞ! ルート確認に急いで、写真ブレブレじゃないですか!?