横浜「1000ぶら」商店街探訪vol.41 個性的な「1」を求めて歩く、下町情緒あふれる戸塚西口「ルートワン商店街」
ココがキニナル!
戸塚で個性的な店が集まるルートワン商店街。麻布にありそうなカフェレストランから下町情緒溢れる飲み屋、料亭や和紙屋さんなど個性的な店が一杯!裏戸塚の魅力を取材して!(yakisabazushiさん)
はまれぽ調査結果!
かつて花街だったエリアから次々と変化を続けている街。新旧の店舗が混ざり合い、訪れる人々や流れも混ざり合った、ディープで熱い商店街だった。
ライター:細野 誠治
伝統と技術、もしくは先端。そんな、ルートワン(つづき)
とつか和紙さんを出て、さぁ次はどこへ行こう・・・なんて考えていると、すぐにキニナル店を発見。
しじみラーメンにウインナー、ふかひれにビール・・・。この店は一体・・・
「横浜マイスター 匠の里」とある。入ってみよう、すみませーん。
迎えていただいたオーナーの石川昇さん
こちら「横浜マイスター 匠の里」は元・横浜市役所に勤めていた石川さんが2014(平成26)年9月オープンさせた店。
「市民生活を支える職人をつくる」横浜マイスターを支援するためのお店で、どうしてもやりたかったそう。
店内には、ところ狭しと横浜市に在住している匠たちの作品群が。
石臼に畳・・・
横浜家具に螺鈿(らでん)細工の絵画など
もう店内、ナンバー1だらけ!(もしくはオンリー1か?)
すごい店に来ちゃった・・・。
飲食も充実で、市内のマイスターたちの店から直接送られてきたものが食べられる(店頭のPOPはこのためだったのかと納得)。
メニューも大充実です
この1軒で、横浜在住のマイスターの技や味を堪能できるというわけ。
ここは後日またじっくり紹介してみたい。
オレ、思わぬところでヒキを見せてしまう。
残念ながらここで買えるものはなさそうだ。
すると石川さん「せっかく来たんだし」と、濃厚しじみスープをご馳走してくれることに(やった! ありがとうございます!)。
濃厚な出汁感のある、しじみ。飲むと内臓全体に染みる
オレ、飲んだ瞬間「がぁ~~~~・・・」って深夜の冷蔵庫みたいな声が出る。飲むの止まらん状態に。
石川さんにお礼をしてお店を後に。次は「キニナル」投稿が来たときにお会いしましょう!
また来ます!
和食と先端、豊かな趣き。これも、ルートワン
しじみスープを飲んで体がシャッキリ。道なりに進んで長後街道を渡る(国道1号はすぐそば!)。ここも商店会エリアだ。
大きな街道沿いとあって、こんな風景も
ここで発見。老舗のお豆腐屋さん
すごそうだぞ・・・
写真にある1909(明治42)年というと今から106年前! ルートワン商店街では「1番」長く続いている店。
いいね、食べてみたい。
4代目主人の野村直樹さん
お豆腐屋さんて減ったよね。懐かしい風景
聞いてみよう。1番のオススメは何ですか?
「おぼろ豆腐です」と野村さん
では、ということでさっそく購入。その場でいただく
野村豆腐店の「おぼろ豆腐」は220円。使用する大豆は吟味した国内産と外国産品のブレンドを使用。“にがり”を少なめにして、出来立てを容器へ。
お味は・・・ものすごく濃厚な大豆感。昔に食べた豆腐っぽく歯ごたえがしっかり。ひんやり冷たくて、ワシワシ大豆(豆腐)食べてますって満足感がある。醤油はいらないくらいに主張してます、おぼろ。ウマーー。
こちらの野村豆腐店は、最近流行りの「甘くて柔らかく、口当たりの良い」ものとは一線を画しており、昔ながらの製法で作られているという。
食べてみて、そんな説明をされると強く納得することができる。
野村さん、ご馳走さまでした
再び長後街道を渡ってしばらく。ようやくルートワン商店会エリアを一周。
投稿にあった「麻布にあるようなカフェレストラン」的な店にアタリを付ける。
それがこちらBAR RESTAURANT Y1(ワイワン)
うん、雰囲気出てる、出てる
店内。オレ、こういうの大好き!
筆者が訪れたのはランチタイムが終わり一旦、クローズする時間帯。ちょっとだけお話を伺ってみよう。
応対いただいたマーケティング・ディレクターのジョーンズ祐子さん
いきなり訪れて「すみません、麻布っぽい店なんですが・・・」とキニナル投稿を見せると「ウチ、なんでしょうか・・・?」と祐子さん。
オープンは2013(平成25)年6月。オーナーは祐子さんのご主人でイギリス人の方。内装はご主人によるもの。
好きな色、紫を基調にしたデザイン
シェフは日系アメリカ人で寿司職人
現在のメニューは和をベースにした「フュージョン(多国籍)料理」で、ディナーでは寿司も堪能できる。
出店の理由は、この場所が気にいったから。「可能性のある街で楽しいから」とも。
再開発が進む戸塚。特にルートワン商店会の反対側の東口。この波は遠からず西口にもやってくる。街が変わるその時、西口の核のような存在になるのだろうと思う。新しい店があって、先端を見本のようなかたちで街が作られるはずだ。
撮影用に祐子さんからスパークリングワインをご準備いただいた!
気配は人の流れにも出ている。昼間は主婦が、夜になれば学生やサラリーマンが訪れる「特別な隠れ家」のようなスポットになっている。
今の戸塚が分かる店。来たらきっと、そう思うかと。
今度は夜、こっそり遊びに行こう・・・。