港南区を測る

（続き）

受付で趣旨を説明すると「地域課で」と言われ、日々地域をパトロールしている警察官の方から急坂をいくつか紹介していただくことができた。
　

署内の写真はNGと言われてしまった。ありがとうございました

港南区港南1丁目「港南ずい道配水池横の坂」…14°（24.9％）
　

パトロールの自転車がひっくり返りそうになるという坂。急坂Aランクは14°以上か

港南区野庭2000付近の坂…8°（14％）
　

ほかにも、と粘って教えてもらった坂。緑豊かで雰囲気は最高だが、残念ながら8°

港南区日野南4丁目「日野ゴルフセンター横の坂」…10°（17.6％）
　

港南区はこれくらいか…と諦めかけたときに現れた坂。2ケタ台を叩き出した

栄区を測る

続いていよいよリベンジ栄区である。今回、情報は少ないながらもいくつか集まった。
果たしてわれわれの車を唸らせるような急坂は現れてくれるだろうか？


栄区亀井町38付近の坂…8°（14％）

なだらかな気分のいい坂。坂を降りた先に広がる緑も眩しい


この風景も横浜である。横浜は「港町」だけではないのだ


上の写真の左側にはこのような水車も。水音と蝉時雨に心洗われる

車を走らせていく途中で、われわれは栄区の特徴に気がついた。

決して平らな土地ではないのだが、どこもなだらかな傾斜で構成されている。
そしてその地形が確認できるような、見通しのいいまっすぐな道が多いのだ。
　

緩やかに下っていった先がまた緩やかにのぼっていく。こういう風景が多い

カーナビを見て山際に急坂を探そうとしたわれわれは、その見通しのよさの理由に気がついた。
何と整理された区画だろうか。
　

公田町周辺

　

桂台周辺

これだけ整然とした宅地開発がおこなわれているということは、新しい街であるということを意味する。

新しい街は、計画の時点で自動車の通行が想定され、なるべく急坂をつくらないよう配慮されるだろう。
栄区に急坂が極端に少ないのは、地形のせいだけはないかもしれない。

その後も何度か急坂の気配を感じ路地を曲がってみたが、やはり、進んでいくと階段坂が立ち塞がっている率がとても高い。
　

われわれがため息をつく瞬間

しかし、嘆いてばかりもいられない。次の坂に向かうべくアクセルを踏み込んだ。