地元密着型！　上大岡駅東口商店街をぶらり

1994（平成6）年に誕生した上大岡駅東口商店会は、鎌倉古道の森・杉田道に沿って飲食店を中心に約40店舗が立ち並ぶ。点在するコンビニエンスストアやドラッグストア以外、いわゆるチェーン店の看板は見当たらない。個人経営店が頑張る地元密着型の商店街のようだ。

平日の昼間ということもあり、人通りもまばらな中、多くの人が集まる店を発見！
　

「炉ばた焼」の赤文字がそそられる「安兵衛」さん

おなかもペコペコだったので、ワンコインでランチを――なんて淡い期待を抱いていたのだが、私たちが訪れたのはラストオーダーの15分後・・・。よく見れば、店内のお客さんもすっかり食後のまったりモード。はぁぁ、残念。

それにしても・・・壁にはボトルキープされた焼酎がズラリ。もしかしてココ、ものすごい人気店なんじゃないの？
　

壁に並んだボトルはすべてキープ済みのもの。これでもごく一部だ

夜の営業に向けて準備の忙しい中、板長の茂呂（もろ）さん（残念ながら顔写真はNG）にお話を伺うことができた。

この「炉ばた焼 安兵衛」がオープンしたのは1983（昭和58）年。中央卸売市場から仕入れる新鮮な魚や串焼き、ガッツリ揚げ物など、多彩でリーズナブルなメニュー、アットホームな雰囲気に惹かれ、30年以上に渡り昼夜を問わず多くの人が集まってくるという。
　

提供されるメニューはどれもリーズナブル！

この店のイチオシは、宮崎の名物料理でもあるチキン南蛮をヒントに開発したというオリジナルメニュー「タルタル揚げ（680円）」。「これだけを食べにわざわざいらっしゃる人も多いんですよ」と話す茂呂さん。あー、ホントに食べてみたかった！
　

今度は絶対食べに来ます！

「安兵衛」を後に、さらにぶらり。するとキニナル看板を発見！
　

内臓（腸）を変えると心（思考）も変わる！？

整体？ 鍼灸院？ それともヨガ教室？　看板を見ただけではピンとこないうえ、そろそろ筆者も健康が本気で気になるお年ごろ。やっぱり、ここは突撃でしょ。
　

いざ、HSビルの2階にある「JPケンコープラザ」へ

突然の訪問に訝（いぶか）しがりながらも、お話をしてくれたのは院長の佐藤先生。あの看板の内容について詳しくお伺いすることにした。
　

院長の佐藤亮（さとう・りょう）先生。詳しいお話、本当にありがとうございました！

2004年に上大岡で開業して11年。「ここでは心と内臓からの体質改善を行っています」と話す佐藤先生。「例えば肩コリがひどいと、みなさんマッサージに行きますよね。でもそんな対症療法では、一時的に肩は軽くなるかもしれませんが本当の意味で症状は改善しないんです」と語る。

「まずはなぜ肩が凝るのか、その原因に気づくことが大切なのです。不調が起こる原因を理解し、気づき、心の底から変わっていかない限り症状は改善しません。そのため、ここではカウンセリングによって身体の不調の原因を突き詰め、心身の改善をめざします」
　

院内にはカウンセリングスペースも設けられている

ふむふむ・・・。では「内臓からの体質改善」とは？

「ここにはうつ病などの方も通っているのですが・・・」と話し始める佐藤先生。「そういった症状に悩む方の多くは、不安やストレスによって心肺を過剰に動かし、胃腸にも不調を持っています。そんな時は、心肺を過剰に動かさない身体、体質を作るために内臓の体質改善をする必要があるんです」。
　

利用者からの感謝の言葉が絶えず寄せられるという

内臓に不調が出ない身体になれば、心肺が過剰に動かず、ストレスも不安も軽減されるそう。佐藤先生の経験から生み出されたこの理論で、多くの人が長年苦しんでいた身体の不調から解放されたという。中には「仙台から通い続けている方もいる」というから驚きだ。
　

身体の不調にお悩みの方はぜひ！　

「JPケンコープラザ」を後にし、商店街をさらに進む。そろそろ何か食べたいんですけど・・・。そんな時、なんだかとってもかわいらしい造りの洋菓子店を発見！
　

こぢんまりした雰囲気の欧風菓子専門店「Blue Heaven（ブルーヘブン）」
　

ショーケースにはおいしそうなケーキが並ぶ
　

焼菓子が並ぶ棚はすでに売り切れの商品も多数！

オーナーの三上真美（みかみ・まみ）さんにお話をお伺いすることができた。
　

笑顔がとっても素敵な三上さん

今から10年ほど前にオープンしたという「ブルーヘブン」のこだわりは「食べてホッとするような優しい味」。余分な添加物は使用せず、一つひとつ丁寧に素材の味を引き出し「思わずもう一つ食べたくなる味」をめざしているという。

ケースにズラリと並ぶケーキの中でも人気となっているのが、残念ながらすでに売り切れとなっていた「モンブラン」とコレ。
　

注文を受けてからクリームを詰めるシュークリーム（180円・税抜）

そしてもう一つ、気になったのが・・・
　

上大岡半熟チーズ（130円・税抜）！

「上大岡」の名前がついたこのチーズケーキは、「地元の方がお土産として持っていけるようなものを作りたかった」という三上さんの想いから誕生したもの。確かに5個で650円という価格設定も「おもたせ」にはピッタリだ。
　

ということでこの2点をお買い上げ！　税込み合計335円也

店先にあるテーブルをお借りし、早速、実食！　
　

まずは人気のシュークリームから

クリームを詰めたばかりなのでシュー生地はサクサク。たっぷりの生クリーム＆カスタードの優しい甘さとマッチして、疲れたカラダに染み込んでくる。それにしても、この生クリーム、絶妙な甘さで半端なくおいしいんですけど！
　

生地のサクサク感がたまらないのですよ
　

続いて上大岡半熟チーズもパクリ

小ぶりながら持ってみるとずっしりと重量感のあるこの上大岡半熟チーズ。口に入れたとたん、チーズの濃厚な味わいが広がるので食べ応えも充分だ。
　

あまりの美味しさに放心。・・・ただの疲れたオバサンと化す

そして、今回は諸事情で手が出せなかったが、最後まで悩んだのがこの商品。
　

津久井産の大豆を使用したという「神奈川きなこプリン」

三上さんが「その香りと味に魅了された」と話す、津久井在来大豆100％のきな粉を使用したプリン。三上さんいわく「スーパーなどで市販されているきなことは大豆の甘みと香りを味わっていただける自信作」とのこと。うーんやっぱりキニナル。

でもさすがに一気にスイーツ3個は「・・・」なのでやめておこう（涙）。
　

三上さん、本当にありがとうございました！

優しい甘さのスイーツで英気を養い、さらに商店街を進む。そろそろこのあたりで商店街も終点かな・・・と思ったところで、ちょっぴりキニナル看板に出くわす。