横浜春の風物詩「ザよこはまパレード」は年々地味になっている?
ココがキニナル!
昔は企業フロートも多く凄く楽しかった「ザよこはまパレード」。最近は国際仮装行列とは名ばかりでマーチングバンドばかり。なぜ?山車はいくら?アーチスレスレで大丈夫?(タッカーさん、brooksさん)
はまれぽ調査結果!
フロート(装飾自動車)は参加企業の自費で費用は高級車が買えるほど。数は景気などにも左右される。マーチングバンドのレベルの高さは必見!
ライター:紀あさ
「国際仮装行列」の「国際」と「仮装」を探せ
さてここで、国際的なチームや、仮装している人を探してみよう。
海外にゆかりのあるチームは、出演順に、在日米陸軍軍隊、横濱中華學院校友會、横濱マニラ友好委員会、在日本大韓民国団神奈川県地方本部、神奈川朝鮮中高級学校、横浜華僑総会。
サンバも国際的
対する日本勢も多様。
バラのついた傘がはいからさん、民族衣装文化普及協会
蒔田の吉良時代行列
手作り甲冑隊・・・手づくり!?
世界の中の日本、なかなかの迫力。ほかにも琉球太鼓や先に紹介した鳶などが和を感じさせた。
そして仮装も登場
目を引く仮装は中盤のヨコハマカワイイパレードに集中
ユニークな仮装者は目が合うと手を振ってくれる人が多い
これだけあれば「国際仮装行列」と名乗っても問題はなさそうだ。
次に、投稿の中のもうひとつのキニナル、「でっかい山車が伊勢佐木のアーチをスレスレで通っていく」のを確認しに、イセザキ・モールのアーチに向かおう。
大きなフロートはイセザキのアーチをくぐれるか?
フロートは「仮装装飾した車輌で、車輌(装飾物含む)の大きさは、幅3メートル以下、高さ地上3.5メートル以下、長さ13メートル以下」でなければならないと定められている。人が乗ることに対し、特別な許可を取っている。
今年参加の5台の中で、最も背が高そうなのは、イセザキ・モール・1-7St.のフロート。
パレードコースの終盤、イセザキ・モールを知り尽くした彼らのフロートが現れた
はたして、アーチをくぐれるか?
くぐったぁ!!
ギリギリなのにこの余裕
拍手を送りたい。
ところが先へ進んでいくと、このアーチは障害物としては易しい方だったことが分かった。
アーチより難しいのは、鯉のぼりの下の電線
フロートの前を歩くふたりの男性が秘密兵器を持っていた
どうぞお通り下さい
さすが・・・地元、イセザキ・モール・・・!
ちなみに電線がなくて鯉だけの時は、秘密兵器は要らない
なんだか、面白い物を見た気になり、キニナッてくれた人に感謝した。
それにしてもイセザキ・モール、このギリギリ感、この狭さがいい。観客とパレードの距離が近いので、何かが通じ合えている。
「ありがとうー! イセザキ・モール!! よこはま! 愛してるよ~!!!」
この距離での、その文句が心地いい。
そうして出口もギリギリで通過
公道へ消えたのに驚いたが
フロートはナンバーも表示されたれっきとした車輌
パレードの最中は運転手2人体制で、パレードの前後の公道走行許可は事前にとってあるのだそうだ。
さて、今年の感想を出演者と観客それぞれにきいてみよう。
どこからみてもパレードをし終えた出演者、弁慶さん(右)となかまたち
2回目の参加だという弁慶さんは「2年前より人が多いね。伊勢佐木町は距離が近くて一番楽しい」とのこと。
お客さんはどうだろう。
沿道でずっと見ていた田村京介くん(小1)とおじいちゃん
「いっぱい写真とったよ。龍がおもしろかった!」という京介くん。おじいちゃんは「この子なんかは楽しいと思うんだけど、以前はもっと街中にフロートがいっぱいびゅんびゅん走っていて、昔の方がすごかったなぁ・・・」
と、キニナルと同じ回答。歩きながら耳にした年配の女性の感想の中にも「なんだかバトンばっかりになっちゃったねぇ」というものもあった。