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横浜春の風物詩「ザよこはまパレード」は年々地味になっている?

ココがキニナル!

昔は企業フロートも多く凄く楽しかった「ザよこはまパレード」。最近は国際仮装行列とは名ばかりでマーチングバンドばかり。なぜ?山車はいくら?アーチスレスレで大丈夫?(タッカーさん、brooksさん)

はまれぽ調査結果!

フロート(装飾自動車)は参加企業の自費で費用は高級車が買えるほど。数は景気などにも左右される。マーチングバンドのレベルの高さは必見!

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ライター:紀あさ

「ザよこはまパレード」のこれから



後日あらためて、商工会議所にこれまでの歴史と、今後の展望を伺った。

応対してくださったのは、本年の企画宣伝委員会委員長委員・六川勝仁(ろくかわ・かつひと)さんと商工会議所の方々。
 


父が第1回のパレードの発案者の一人だったという六川さん
 

「今年で64回、こんなに続いている都市型パレードは日本では、おそらくほかにないのではないかと思います」と説明をしてくださった。六川さん自身も企画宣伝委員会委員長として二代目だが、参加者の中にもすでに三代にわたる人もいるという。
 


ずらりとそろえられたこれまでの国際仮装行列の資料
 

長年続けてきた中で、第40回の節目には、全米で2番目に大きなパレードだというポートランドのローズ・フェスティバルへと横浜からの視察団を組んで行った。
 


馬のパレードも見たポートランド視察の記録アルバム
 

キッズパレードはその視察から生まれた。
 


本年のキッズパレード大賞、都田西金管クラブ「横浜ヴェルディエント」
 

戦後の経済復興として始まったころは「国際仮装行列」の名だったが、第50回から「ザよこはまパレード」の名が加わる。

「パレードというと、フロート・馬・マーチングバンドからなりますが、日本では馬の通行が難しいこともあって、バンドが目立ってしまうということもあるかもしれません。でも実は、ザよこはまパレードのバンドのレベルは全国的に見ても凄く高いです」

出演したバンドの中でも、特に神奈川大学の吹奏楽部は全国屈指。吹奏楽の全国大会である全日本吹奏楽コンクールには、過去第63回中の43回の出場。実に通算で27回の金賞という名門中の名門で、2015(平成27)年も金賞を受賞している。
 


「うまいチームにつられ、ほかのチームのレベルも上がってきています」
 

そのほかに今注目なのは、神奈川県立湘南台高校吹奏楽部、関東学院マーチングバンド、洋光台バトンなどだそう。

今回筆者は、3.4kmのパレードを追いかけるだけでも結構な運動量だったが、マーチングバンドとバトンはずっと演奏または演技しつづけてこの3.4kmを進むのだから、その労力たるや。

「ゴール地点にくると泣いてしまう子たちもいます」

そうだろうと思う。
 


徒歩の部大賞、ヨコハマ リトル メジャレッツ/ ザヨコハマスカウツ D & B・C
 

フロートの数について尋ねると「第30回で26台、第40回で22台、第50回で18台、第60回で4台と減少傾向でしたが、2015年からは主催者フロートを復活させて5台になりました」とのこと。
 


第50回のフロート写真。昔はこんなに!
 

フロート1台を作るのにかかる費用は、それぞれ異なるが、桁としては高級車が買えたり、景気のいいころは家が買えたりするほどの予算をかけたものもあったそう。そして、これらは完全に自己負担だという。
 


フロートの部大賞、崎陽軒
 

実は4年前に、第60回の年を節目に、開催方法を見直し。神奈川新聞でもパレードの規模縮小を視野に開催方法を見直す方針だと報じられた。共催者である横浜市の文化観光局にその後のパレードへの予算がどうなったかを尋ねたところ「市全体の予算も減少していることもあり、イベント関係全体の予算は減っている」との回答だった。

フロートも減り予算も減り、パレードはこのまま縮小していってしまうのだろうか。パレードへの参加団体数を見ると、減っていないように見えたため、グラフを作ってみた。
 


横軸は開催数、縦軸はパレード参加団体数(※第6回は開港100年記念)
 

団体数でなく参加人数でみると増加傾向(東日本大震災で中止の年あり)
 

今このパレードを支えているものは何なのか。

「今年は商工会議所の会員企業や、沿道の企業より550社から協賛いただきました」

かつて、横浜の戦後からの復興のためにと始まった国際仮装行列、64回を迎え、新聞の見出しも「恒例の」パレードになった。

六川さんの思いは、どこかで区切るのではなくこの先もずっと続けていきたいという。この街のいろいろな企業や団体が、市と県と協力して、そして毎年3000人を超える出演者が作っている「ザよこはまパレード」の今だ。



取材を終えて



ステージとは違い進み続ける中で魅せられるパレードらしさ。沿道から声をかけたり、手をふれば、反応しあってパレードを形作っていくことだろう。

来年は65年目。これまでフロートを楽しみにしていた人は、ぜひバンドとバトンもじっくりみてほしい。隊列の組み換えなど、かなり高度なことをしながら進んでいるチームもある。

また、もし初めて見に行く方なら、個人的にはイセザキ・モールがおすすめです。
 


きっとパレードも米寿まで・・・
 

―終わり―
 

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  • 実は宗教団体Sの洗脳イベントだと勘違いしていたかも、TVKで見たときにやたらそのスジみたいな団体ばかりが出るので、気分が悪くなりそれ以来見ていません。が、マーチングバンドは横浜はハイレベルらしいし、子供たちも宗教団体Sが仕切っていた当時みたいにロリコン野郎の為の露出ばかりじゃないのなら、サンバギャルもいるし、次回は見に行こうかな?

  • 協賛金を出せるような余裕ないから。平塚の七夕なんて昔と比べると本当に…。

  • 1980年代の前半毎年のように横浜大洋(現ベイスターズ)の応援でパレードに参加していました、今年はプロスポーツ関連が何も無くて、がっかりした人も多かったのではないでしょうか、マーチングバンドの演奏は皆さん上手いです、しかし今年のパレードは盛り上がりに欠けていると肌に感じました。戦前の仮装行列の模様をビデオで見たこと有りますが、フロートの数が半端でないのには驚きです、それに観客の数も現在と変わらない、むしろ多いかもしれない(戦前は横浜開港記念の一環、そして震災復興も、開催していたそうです)

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