サッカーへの思いあれこれ

―FW（フォワード）というポジションは自身で希望したんですか？ 監督にすすめられたの？

小学生や中学生のときはやりたいポジションをやっていても、だんだんやっていくうちに監督の意見とかにも耳を傾けてみたり…。

僕の場合は、サッカーは点取るスポーツでそれがおもしろいと思っているので、小さい頃からポジションに関係なく点を取りに走っていました。だから自然とフォワードになったのかな…。

小学生のときは、キーパーをやったこともありますよ。でも結局キーパーはボールが来なくてつまらなかったので、パスもらってドリブルしてゴールしてました（笑）。走って蹴って前に進んで、点を取りたいですね。
　

憧れの選手はイングランドのウェイン・ルーニー選手と、アルゼンチンのセルヒオ・アグエロ選手

―小野選手は「和製ルーニー」と呼ばれてますよね

いやぁ、ぜんぜんそんな。足元にもおよびません…

―今年はなでしこジャパンの活躍が目立ちましたが、女性がサッカーをやることをどう思いますか？

良いと思います！確か小学生の頃、すごくサッカーがうまい女の子を見たことがあります！小学生のときにマリノスカップに出たんですが、すごくうまい女の子がいました。その子にこてんぱんにやられました。

―Ｆ・マリノス以外のクラブに所属できるとしたら？

それは考えたことがないですね…。

―Ｆ・マリノスの良さや強みはどこだと思いますか？

守備がしっかりしているところですね。（中澤）佑二さんとか（栗原）勇蔵さんとかがいますから！

でも守ってるだけじゃ勝てないんで、守ってくれたボールを自分たちがもっと生かせるようにしなきゃいけないと思います。
　

Ｆ・マリノスでゴールを決めることが僕の役目！

―海外でのプレーも考えていると聞きましたが？

いつか行ってプレーしてみたいですね。でもまずは国内で経験を積みたいです。

僕は、気持ちだけで突っ走っちゃうところがあるので、今はまずＦ・マリノスでしっかりできることをやって、たくさん経験を積んでからいつか海外に行きたいです！

―どこでやってみたい？

最初はどこでもいいので行ってみたいです。でも最終的には、プレミアリーグに行きたいです。
クラブはどこでもいいのですが、試合がスピーディーに動くあの感じの雰囲気が楽しそうで好きです。

―自身で思う小野選手の魅力ってどこですか？

ゴールに直結するプレーですね。常にゴールに向かうプレーが、自分の持ち味だと思います。

―思い出に残っているゴールはありますか？

Jリーグでアビスパ福岡とやったときに決めた1点は、理想通りのゴールでした！
　

ゴールを決めた後のお立ち台は最高

―サッカーをやめたいと思ったことは？

つまんないと思ったことはありますけど、やめたいとは思わなかったですね。

サッカーやめたら何をやればいいのかわからない。
勉強もできないし、これといってほかにできることないので。

って考えると、やっぱり僕にはサッカーしかないですね。

―最後に、サッカー選手としての今後のビジョンは？

プロでサッカーをやっている以上は、いつか代表に選ばれたり、海外でもプレーしてみたいです。
でもまずはクラブの試合でゴールを決めることです！
個人としてもチームとしても、勝って結果を残したいです！
　

去年までは漢字で書いていたサインですが…
　

幼なじみのお父さんにいくつか考えてもらって、その中から選びました

取材を終えて

話していくうちに感じたのは、「きちんとしている」というイメージだ。

言葉数も多すぎず少なすぎず、適当ではなく本心を口にしてくれる。
勢いで話すのではなく、淡々と的確な答えを見つけては声に出す。

そんな受け答え方が、好印象だった。

たとえ“10番”を背負っても、彼にはプレッシャーもエリート意識もない。
とにかく「目の前の試合に集中して、結果を出すことが自分のやるべきこと」。

小野選手は、根っからのサッカー少年だった。