川崎に異彩を放つ古民家風とんかつ屋がある?!
ココがキニナル!
川崎の野川の方に、立派な古民家風のトンカツ屋さんがあるそうです。どんなお店なんでしょうか?(金竜さんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
店名は「くらや」といい、店を経営するご主人の叔父から譲り受けたもの。築130年の古民家を改築した店内は、雰囲気も良くとんかつも美味しかった!
ライター:ワカバヤシヒロアキ
はまれぽのライターを始めて間もない頃、はま旅の企画で本郷台を訪れた際に出会った旧小岩井家住宅という古民家。その後、武蔵小杉の64café+Ranaiや、鎌倉のゲストハウスなど、古い古民家を改修して利用する姿を幾度となく見て来たワカバヤシ。
今となっては、古民家を目にすると自然と足が向くようになり、すっかり古民家マニアになりつつある。…と書いていたら、大学での専攻が建築系だったことを思い出した。
ここがとんかつ屋らしいが・・・
さて、今回の対象は古民家を改修してトンカツ屋を開いているという「くらや」。写真にあるように、工業地帯川崎のイメージとはほど遠い雰囲気を放っていることがわかるだろう。
ということで、早速レポートを開始!
と、遠い…
梶が谷駅からアクセスする
地図で調べると、最寄り駅は東急田園都市線「梶が谷駅」。ただ、駅からはなかなかの距離があるようなので覚悟して歩いて行くことに…。
15分ほど歩いたが、まだまだ到着しない…
この時点で駅から15分ほど歩いているが、目当てのトンカツ屋は未だ姿も見えない。
竹やぶも見えてきた…
地下道を超えて歩くと、住宅街が広がっており竹やぶも見える。
どうだろうか、自信は一つも無いが、いかにも古民家がありそうな雰囲気だ!
あった!!
梶が谷駅から徒歩約30分。
やっとのことで、トンカツ屋「くらや」まで辿り着くことができた。それにしても、長い道のりだった。
さすがにお腹も空いてきたので、料理も美味しくいただくことができよう!
いざ、古民家の中へ!
茅葺き屋根が象徴的な立派な古民家。日本昔話に出てきそうな建物だ。取材でなければ恐縮し、入ることを躊躇してしまうかもしれない。
入口付近から縁側を覗く
一歩一歩進むごとに、その雰囲気の高級感が伝わってくる。いったい、昔はどのような使われ方をしていたのだろうか。
広い座敷の店内
店内に足を踏み入れると、そこには大きな部屋が一つ。7人ほど座れるカウンター席の他に、大座敷が広がっていて特段仕切りなどは用意されていない。
昔ながらの日本家屋の雰囲気をそのままに、しっかりした梁と柱によって支えられている。
天井も赴きがあった!
迎えてくれたのは、店を経営する佐藤さんご夫妻。聞けば、この日本家屋はご主人の叔父さんから譲り受けたもの。元々は農家の自宅として使われていたそうで、築後130年以上は経過しているとのこと。今となっては、正確に何年経っているのかわからないのだという。
トイレに続く縁側の廊下もお見事!
その後、ご主人がトンカツ屋を開くために店内を一部改装。と言っても、壁を少し塗り、厨房スペースなどの水回りをリノベーションした程度だと言うので、建物の本質的なところはほとんど手を加えられていない。
店は2008年8月にオープン。今年8月で5年目を迎えることになるそうだ。
店の外には蔵がある
ちなみに、店の名前が「くらや」なのは、単純に店の前に目立つ蔵があるということから。店を訪れる人は主に地元の人が多いそうだが、場所が駅から遠いこともあり車で遠方から訪れる人も多いという。