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臨海の女神をさがして・・・はま旅Vol.108「弁天橋・鶴見小野」編

ココがキニナル!

はま旅第108回は、JR鶴見線「弁天橋」駅、「鶴見小野」駅。京浜工業地帯にかつて祀られていた弁天とは? はたして何が見つかるのか・・・

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ライター:ほしば あずみ

知らざあ行ってさがしましょう

JR鶴見線「弁天橋」駅。その駅名は、かつて付近に漁師たちが信仰した弁天が祀(まつ)られていて、そこに赤い橋がかかった池があった事に由来するという。
池の正確な位置はわからない。戦前の地図を見ると池ではないが「弁天橋」と書かれた橋が駅近くの川にかかっていたようにも見える。

弁天が祀られていた場所は現在どうなっているのだろう?
 


瓦屋根がかわいらしい印象の弁天橋駅
 

駅前広場では花壇と東屋(あずまや)と噴水がお出迎え
 

水の神様、弁天にちなんでいる・・・というわけではなさそう


周辺一帯はAGC旭硝子の研修所や工場などが立ち並んでいる。古い地図で「弁天橋」と書かれた橋がかかっていた川も、埋め立てられて道路になっていた。
何か、手がかりはないかと歩きまわってみたが・・・
 


どこをどう見ても工業地帯


付近の公園の掃除をしていた、40年この地に住むという女性に話を聞いてみたが、弁天の話自体、初耳とのこと。

「古い事を知っている人はもういなくなっちゃったわね。昔は煙突がたくさんあって、煙がもくもくあがるから外に洗濯物も干せなかったとか、ここに路面電車が走っていたとかは聞いた事があるけど、古い事だから私もわからないの」
 


祠(ほこら)っぽいものがある! と思ったけどお地蔵さんだった


昔走っていた路面電車とは、「海岸電気軌道」だ。
実は、弁天の手がかりを求めて戦前の地図を眺めていた時に見かけていた。
1925(大正14)年開業、鶴見の総持寺から川崎大師までを結ぶ路線だったという。のちに鶴見臨港鉄道(JR鶴見線の前身)に譲渡、1937(昭和12)年には全線が廃止、運行はわずか12年だった。
 


手前の道路は軌道跡。旧海岸電気軌道「潮田(しおた)」駅付近


その軌道跡は今も道路として残っているが、面影はない。弁天橋の弁天同様、こちらも姿を消して久しいのだ。
何か、かつての気配が残っているような場所はないだろうかと、道路脇の観光案内に目をやる・・・
 


弁天?
 

弁天!


どうやらすぐ隣に、別の弁天が今でも祀られているようだ。その上の潮田(うしおだ)神社の説明中には「杉山社」の文字。もちろん行く。まずは弁天。