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横浜のココがキニナル!

金沢区釜利谷南2丁目にある『白山道奥公園』で崖に巨大な人面が彫られています。一体誰が何のために作ったのか気になります(みうけんさんのキニナル)

はまれぽ調査結果

人面は「磨崖仏(まがいぶつ)」と呼ばれ誰が何のために作ったのかは不明。失われた中世の社寺「白山堂」や「東光寺」に関連するものと考えられている

ライター:ほしば あずみ (2013年05月16日)

横浜に2体しかない磨崖仏

崖面に彫られた巨大な人面、と聞いて思い浮かんだのは、同じ金沢区のバス停「大道中学校前」脇にある「鼻欠地蔵(はなかけじぞう)」だ。

崖面などに刻まれる仏像を「磨崖仏(まがいぶつ)」といい、鼻欠地蔵はその一つ。江戸時代の観光案内、「江戸名所図会」でも紹介されている。
 


江戸名所図会の鼻欠地蔵
 

鼻欠地蔵の前を通る現在の環状4号線は、鎌倉時代は「六浦道(むつらみち)」と呼ばれる鎌倉と金沢を結ぶ重要な道の一つだった。

この場所から、人面があるという白山道奥公園はさほど離れていない。さらに「白山道」という古道を思わせる名称。何か関係があるのでは、と資料をあたってみた。
 


「鼻欠地蔵」と白山道奥公園の位置関係(Googleマップより)
 

金沢区役所が刊行した「金沢の古道」によると、白山道は少なくとも鎌倉時代中期には開かれたと思われる古道だという。六浦道の朝比奈切通し(あさひなきりどおし/「鎌倉七道」という山に囲まれた鎌倉への道の一つ)が開通する前には、鎌倉と金沢を結ぶルートであったと考えられている。

白山道のがけ面に磨崖仏がある事も記されていた。
 


「金沢の古道」1984(昭和59)年・金沢区役所発行
 


横浜市内の磨崖仏は、鼻欠地蔵と、調査対象の「人面」こと「白山道奥磨崖仏(しらやまみちおくまがいぶつ)」の2体のみ。一体どんな様子なのだろう。
 


鼻欠地蔵からタイムトリップ

京急バスの「大道中学校前」バス停を降りたところに、鼻欠地蔵は今もある。
だが、江戸時代、すでに鼻を失っていた地蔵の現在は、鼻欠どころではなかった。
 


おわかりいただけただろうか・・・
 


心霊写真ではないが、この中に仏像がある。かろうじて輪郭をとどめる地蔵を、心の目で見るとおそらくこんな感じ。
 


膝下部分は、道路工事で削られてしまった
 


江戸時代の地歴誌「新編鎌倉誌」は、鼻欠地蔵の背後の山に尾根道があり、釜利谷を経て能見堂へ至ると紹介している。これが白山道へつながる道である。
 


「江戸名所図会」でも描かれている
 

その道は現存する!

 
現在は、宅地造成や横浜横須賀道路建設等に伴い、古道は途中で失われているが、かつてはここから白山道奥磨崖仏まで尾根伝いの道があった。その痕跡を辿ってみる。
 


白山道につながる古道を歩く!・・・次のページ≫ 
 

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