ツイッターで発覚した「横浜市営バス飛び乗り問題」は、その後どうなった?
ココがキニナル!
8月31日(土)、走行中の横浜市営バスにつかまっていた男性の写真がインターネット上に公開されていました。その後どうなったの?(はまっこさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
道路交通法違反で捜査中だが、最大懲役3年罰金50万円の威力業務妨害罪適用の可能性も。横浜市も厳正な対応を検討中。
ライター:はまれぽ編集部
8月31日(土)に「鶴見区内で走行中の横浜市営バスに男性が捕まっている」という画像が簡易投稿サイト「ツイッター」にアップされ、話題となった。その後の状況はどうなっているのか、横浜市交通局にお話しを伺った。
問題となった画像(インターネットより転載)
問題の詳細が明らかに
横浜市交通局によると、問題の行為は8月31日午前11時10分ごろ、鶴見駅西口発・新横浜駅行きの横浜市営バス41系統「岸谷公園入口」の停留場付近で走行中のバスで発生した。
走行中のバス乗務員がバックミラーに人影が写っているのを確認。停車して確認したが、バスにつかまっている人は見つからなかったため、運転を再開した。
その後、11時30分ごろに市営バス港北営業所にも同様の目撃情報が寄せられたという。
取材対応してくれた運輸課
自動車本部運輸課の晝間正実(ひるままさみ)課長によると、鶴見駅を出発して6つ目の停留所である「岸谷公園入口」を出発して間もなく、運転手が後部ミラーで人影を確認。およそ200メートル離れた次の停留所である「岸谷2丁目」まで走行し、停車した。このコースは道幅も狭くカーブが続くため、バスの速度は時速15~20km前後だと思われる。
運転手がバスから降りて確認したところ、男性がバスの後ろに立っており「バスに乗っていた男を見たが、その人は逃げて行った。自分は(バスに)つかまっていない」と話し、西側の細い路地へ走って行ったという。運転手は追いかけようとしたが、乗客が5~6人いたためバスに戻って業務を再開した。
後日、運転手に聞き取りを行ったところ「(ツイッターの写真の男に)服装が似ていた気がする」と話していたという。
今回の件を受け、晝間課長は「率直な感想として、運転手がよく気付いてくれたと思う」と話している。発覚後は、バスの全乗務員を対象に対して事案の周知徹底とともに、バスの全乗務員に対して運行前の点呼時にミラーや目視による安全確認や点検強化を指導した。
その後、鶴見警察署と協議し、同署が道路交通法違反容疑で捜査をしている。
横浜市交通局は「重大な事故につながりかねない大変危険な行為なので、絶対にやめてもらいたい」と呼びかけており、晝間課長も「二度とやってほしくない極めて危険な行為。法律に照らし合わせて厳正に対処していきたい」と話している。
毅然とした対応をしてくれた晝間課長