炭の置き物「横浜炭物語」ができた経緯とは?
ココがキニナル!
「横浜炭物語」っていう置き物ってどういう経緯でできたんですかね…。(ハ毛さんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
住宅建材を扱うリフォーム屋さんがお客さんにプレゼントとして渡していたのがきっかけだった!
ライター:ワカバヤシヒロアキ
横浜炭物語とは?
「横浜炭物語」とは炭で作られたインテリアオブジェのこと。
横浜ワールドポーターズをはじめ、横浜各所のお土産屋さんやペットショップ等で売られている置物だが、そのフォルムはとにかく真っ黒。
「横浜炭物語」というからには、何がしか横浜との関わりも臭わせられるし、製作者のこだわりも詰まっていそうだ。
横浜炭物語の実物(これは招き猫タイプ¥1,470-)
そんな、横浜炭物語の製作を行っているのは株式会社クリンピア企画(以下、「クリンピア企画」)。
ちょっと気になる置き物が誕生した経緯を訪ねるべく、本社を突撃してみることにした。
その工房は横浜の住宅街の中に
本社の前に並べられた横浜炭物語たち
横浜港南区のニュータウンの一角で、クリンピア企画は営業している。
主に自宅兼工房として使用されているようで、玄関先には犬や猫の横浜炭物語たちがきれいに並んでいた。
種類はかなり多いようで、ダックスや柴犬、プードルなどの犬のオブジェに加えて、ペルシャやアメリカンカール、アメリカンショートなどの猫、その他にもフクロウやカエル、クマのオブジェもあった。
対応してくれたのは、社長の奥様であり自身も制作に携わっている五十嵐信子さん。
上品なお母さんという感じの雰囲気で、とても優しく朗らかな方であった。
五十嵐さんいわく、制作は社長を含めた4名で行っているということ。主な購入者は横浜市内であるが、全国から問い合わせをもらっているそうだ。
炭なので消臭効果もあるが、実際には消臭剤というよりもオブジェとして購入している人が多いらしい。
犬や猫が好きな人に人気があるとのことだった。
犬の細かな毛並みまで再現されている
横浜赤レンガ倉庫のオープン時には、月に100万円もの納品をした経緯もあるという横浜炭物語。
現在では月におおよそ300個を卸しているのだそうだ。
さて、今回の本題である制作された経緯について聞いてみることに。
―どうしてこの商品を作ろうと思ったのですか?
元々の主事業は住宅リフォーム業でした。その時から炭の消臭効果には注目していて、お客さんにも炭を取り入れた建材などを提案していました。そして、炭の素晴らしさを少しでも分かってもらうために、リフォームを終えられたお客様にプレゼントとしてオブジェを制作していたのがきっかけです。
―その後、商品化へは?
プレゼント用として配っていたところ、たくさんのお客さんから好評だったこともあり、大量生産へと乗り出し商品化することを決意しました。
―横浜炭物語という名前の由来は?
社長は横浜の出身で、横浜から懐かしくて新しいもの発信していきたいという思いを込めて付けました。
―ズバリ、この商品のウリは何ですか?
犬や猫の表情が持つかわいらしさです。かわいくなくては売れないと思っています。
ということで、「横浜炭物語」の始まりはリフォーム会社によるプレゼントだったということがわかった。
本社に伺った際、到着するなり大きな犬が元気よく吠えて走り回っていた。社長ともども動物が大好きらしい。
好きなものを作りたいという思いがあったから、お客さんに喜ばれる商品が完成したのだろう。
と、ここでOEM商品も手掛けているというクリンピア企画。OEMとは、他社ブランドの製品を製作する受注方法ということで、その技術を遺憾なく発揮しているようだ。せっかくなので、半年ほど前に納品した実績のある会社を紹介してもらうことにした。