横浜でおいしいカレーが食べられるお店を教えて! 相鉄沿線編
ココがキニナル!
横浜市内のカレー店を食べ歩き。沿線別、全駅網羅を目標にまずは相鉄線沿いのカレー店横浜「アナンダ」、平沼橋「さくらダイニング」、天王町「ムスカン」をご紹介
ライター:三浜 詩央
「中華街のカレー」、「カレーハウスリオ」に続き、またしてもカレーに関する案件が編集部から舞い込む。
「横浜でおいしいカレーが食べられるお店を紹介して」という何ともざっくりした内容・・・。
もしも「カレーのことを考えている女子大生全国ランキング」なるものがあったなら、三浜は100位以内にはランクインしているんじゃないか、なんて思う。
悩んだ挙句、通学に利用していたこともあり、個人的に馴染みの深い相鉄線沿線の特徴のあるカレー店を紹介しようと決めた。今回は、横浜駅に近い駅から順に周辺のカレー店を紹介。横浜、平沼橋、天王町各駅が最寄りの個性的な3店舗へと伺った。
大人の雰囲が漂う、隠れ家的名店「札幌スープカリー アナンダ」
まずは、横浜駅相鉄線改札口から徒歩8分ほどの場所にある「札幌スープカリー アナンダ」へ。相鉄線平沼橋駅からも徒歩6分という立地。以前、中華街のカレーの取材の際に、30人にアンケートをとったのだが、その際に「横浜でおいしいカレー店を探しているなら“アナンダ”がいいよ」と4名に言われたこともあり、ずっとキニナっていたのだ。
この看板が目印。到着すると入り口から既にスパイスのいい香りが!
手前にはカウンター5席とテーブル席
奥にはゆったり座れるテーブル席も
お店に入った第一印象は「隠れ家みたい」! 暗めに落とされたオレンジ色の照明と、温もりのあるカウンターや椅子。広くはない店内ながらも、ゆっくりと大人の時間を過ごせそう。
オーダーをすべて一人でこなす、店主の柳瀬さん
今年で6周年を迎える「アナンダ」。柳瀬さんとスープカリーとの出会いは、学生時代に柳瀬さんの故郷、札幌に帰省した時のこと。一口食べた瞬間、「いずれスープカリーと人生を共にしていくだろう」と感じたという。
その後、東京の広告代理店に25年勤務したのち、脱サラして札幌の老舗スープカレー店で修行を積んだ。晴れて独立をしたとき、横浜を出店の地に選んだのは、会社員時代に都筑区にずっと住んでいたから。
店内のいたるところに、店主の人柄がにじむ
スープカリーへのこだわりと信念とは
「ウチのカレーは、カレーを食べるというより、スパイスを飲む、という感覚だね」と柳瀬さん。
“スパイスパワーでカラダも歓ぶ”というコンセプトのもと、身体の内側からキレイになれる「薬膳(やくぜん)」的なスープカリーを追求。スパイスは、カルダモンやクミンなど基本のものが約20種類あり、その中の赤唐辛子だけでも5~6種類とかなり豊富。辛さも11段階から選ぶことができる。
「辛さ、どうする?」と聞かれ、若干戸惑う三浜。実はあまり辛いものが得意ではない。言葉につまっていると、ここで柳瀬さんの口から名言が。
「カレーはね、自分の限界の辛さで食べるのが美味しいんだよ」
なるほど! 確かに辛味を臆するあまり「お子様にもどうぞ」な辛さで注文をして、「あれ、ちょっと甘すぎ?でも、まあ・・・」なんて経験が過去にも、ちらほら。
ここは思い切って、ちょうど真ん中の辛さ「5(それでも表記は“激辛”)」で注文。ちなみに普通は「3」、柳瀬さんおすすめは「6(+50円)」だそうだ。
定番メニューの「チキンカリー(1100円)」
北海道の陶芸作家が考案した、スープカリーのために作られた器
ご飯にはライスに乗っているレモンをきゅっと絞る。あとの食べ方は自由。まずはスープを一口・・・うう、辛い! かっと体が熱くなり、自分の食道と胃がどこにあるのか分かる。しかしながら、辛味と同時に口に広がる清涼感。これは多めに配合されたカルダモンによるものだそう。バジルの風味も効いており、女性も喜ぶ味わいだ。
バジルによく合うチキンと、じゃがいもの絶妙な煮込み具合が印象的。じゃがいも、にんじん、玉ねぎはすべて北海道産を使用している。
メニューが2倍に増えるとか・・・詳細はヒミツとのこと
次回はスープカリーに並んで人気だというキーマカレーも食べてみたい。台風が接近して冷え込んだこの日、身体の芯からポカポカになった!