どこの街にもある美容室だが、その店名には、それぞれのオーナーの気持ちが込められていることと思う。投稿にある、美容院「世界」（ジャパン店）という店名は、確かにインパクトがある。

ジャパン店があるくらいだから、ほかの国にも店舗があるのだろうか。また店名に込められた思いは、どのようなものなのだろう。
　

鶴見駅は美容院激戦区なのか？

ところで、この美容院「世界」のある鶴見駅周辺、投稿によると美容院激戦区なのだというが、実際のところどうなのだろう。まずは、鶴見駅周辺の美容院の数をインターネットで調べてみた。
　

鶴見駅周辺の美容院分布。赤い○が美容院（Googleマップより）

地図で見ると、JR鶴見駅半径500m圏内に約60軒の美容院があった。かなりの密集度だと感じるが、ほかの駅ではどうなのだろう。同規模の駅周辺と比べてみる。

鶴見は、JR鶴見駅と京急鶴見駅合わせて1日平均乗車人員が約9万人。なかなか同規模の駅が見つからないが、長津田（JR、東急）12.5万人、桜木町（JR、市営地下鉄）約8万人、大船（JR、湘南モノレール）約11万人と比較。
　

長津田駅周辺の美容院分布（Googleマップより）
　

桜木町駅周辺の美容院分布（Googleマップより）
　

大船駅周辺の美容院分布（Googleマップより）

長津田は約20軒、桜木町は約45軒、大船は約35軒（いずれもJR駅から半径500m圏内）であった。こうしてみると、鶴見駅周辺が美容院激戦区の一つであることは間違いなさそうだ。

実際に、鶴見駅周辺の美容院の方では、激戦区であることを実感しているのだろうか？
「激戦区と感じているのか？　集客のためのご苦労・工夫をされていことは？」と、いくつかの店の店長にお話をうかがってみた。
　

ヴァネッサ　西口徒歩5分

「美容院の数は多いが、店それぞれに個性があり、客層の違いなどもある。お客様が多くの店の中から選べるのは良いことだと思っている。遠くから鶴見の店を探してみえる方もいらっしゃるようだ」
　

ヘアーズロッソ　東口徒歩3分

「東口側のお店なので、西口側と事情が違うのかも知れないが、激戦区とは感じていない。集客に関してはホットペッパーなどを利用している」
　

美容室アトリエ　東口徒歩5分

「店の数が多いことは感じている。鶴見の店は3年目だが、以前からの店（隣駅、花月園前　KOOGA）は30年やっているので、そちらからのお客様が多く来店されている。ホームページを作って、着付けやメイクなど特殊なメニューをアピールしている」
　

ヘアインアプレ　東口徒歩1分

「オープンして11年になり、固定客もついているので、新しい店ができていることには気づいても、特別意識してはいない」
　

こちらも鶴見駅近くの美容院

話をうかがった限りでは、鶴見駅周辺を美容院激戦区と感じて戦うといった姿勢は、店側にあまりないように思える。個性のある店がたくさんあり、客が選んで来店できるというのは、密集エリアならではの良さだと思う。

確かに厳しい競争もあるだろうが、客が集まることで街に活気が生まれ、それがさらなる集客につながる面もあり、密集エリアに店を持つことは、必ずしもマイナスばかりではないのかも知れない。

では、この激戦区と言われている中にあるキニナル美容室「世界」はいったいどんなところなのだろうか？