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横浜市内に創業100年を超える旅館が存在!?ライター松宮が弘明寺にある「中里旅館」に突撃!

ココがキニナル!

京急弘明寺駅の側に100年以上の歴史を持つ温泉旅館として有名な中里旅館が。鬱蒼と竹林の茂った山奥にある、ちょっとした秘境なのでぜひ取材を。100畳近い大広間もあるみたい(bausackさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

中里旅館は1888(明治21)年創業。80畳の大広間がある自然ゆたかな温泉旅館。宿泊or食事+温泉も可能。バスタオルはないので必ず持参を!

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ライター:松宮 史佳

投稿によると、京急弘明寺駅の方に100年も続く旅館があるという! 旅館大好きっ子の松宮。これは行くしかない!

調べてみると、以前はまれぽで「横浜市内に天然温泉がある!?」の中で(温泉の1つとして)取り上げられていたことを知る。

早速、電話を掛けてみると・・・担当の方は年配の女性のようで、少しお耳が遠いようだ。担当の方に「はまれぽ」「横浜の地域情報」とキーワードを入れ、説明を試みる。だが、「ああ! 市役所の方ですか!」と女性。「・・・いえ、違うんです」と松宮。

・・・説明すること1時間。ついに話が通じ、「うちは古いだけですけど、それでもよければ・・・」と女性。すぐに宿泊の予約をし、早速現地へ!
 


明治21年創業「中里旅館」に突撃!



取材当日。“1日3人に道を尋るほどの方向音痴”である松宮。中里旅館はちょっとした秘境にあると聞き、無事に到着できるかものすごい不安。

夕暮れ時の17時過ぎ、京急弘明寺駅に着く。弘明寺商店街から大岡川沿いへ。
 


真っ暗な住宅街をさまよう


途中、通行人に道を尋ねると「まっすぐだよ」と教えてくれる。「ホントかなー」と思いながらも、歩き続けること20分ほど。周囲は暗闇に包まれ、ほとんど何も見えない。
携帯の明かりで周囲を照らし、「中里旅館」に着いたと確認する。
 


ついに「中里旅館」に到着!


建物がいくつかあり、どれが母屋かわからない。
 


でも、とにかく行ってみる!
 

「たのもーう!」という感じで玄関へ


(実際は)「すいませーん!」と声を掛ける。

すると、女性スタッフの方が対応し、室内へと案内してくれる。座敷に正座をして待っていると、担当の女性が登場。名刺を渡し、ご挨拶をする。だが、松宮の声は聞き取りにくいのか、スタッフの方が何度も担当の方(以下、Aさん)に説明してくれる。

Aさんによると、社長の野口繁次さんは現在体調を崩し、入院中とのこと。Aさんは野口さんの姉で代わりに旅館を守っているそうだ。
 


「あくまで自分は代わりなので」とAさん(右)とスタッフの方は残念ながら「写真NG」


「中里旅館」は1888(明治21)年創業。今年で126年続く老舗旅館だ。Aさんの「(母方の)ひいおじいさんが創業した」とのこと。社長の野口さんは現在四代目。
 


「よく釣りをしていた」という、アクティブな野口さん


「中里旅館」は第二次世界大戦中も営業していた。しかし、やがて軍に貸し出すように。「戦時中は敷地内の防空壕に入っていた」とAさん。
 


防空壕は今も敷地内の入口に残っている


「中里旅館」は食事(昼)のみでもOK。宿泊料は1泊2食付で1万2705円。食事のみは温泉が付いて5775円(料金は変動する可能性あり)。チェックインは15時、チェックアウトは10時。食事は温泉込みで2時間制。館内は2階建てで、1階に8室、2階には7室あるという。

客層は地元の方が多い。家族や女性グループ、俳句などの趣味の会の方々など。法事や同窓会で利用する人も多いとか。横浜市内に「こんな旅館があったのか!」という声が上がるそうだ。
 


自然ゆたかな旅館は“まさに秘境”


裏庭に立派な竹林があり、4月から1ヶ月間、筍が食べられる。「うちの筍はやわらかくてとても美味しい」とのこと。「春は筍を目当てに食事に来る人も多い」とスタッフの方。

ここで、100年以上、続けてこられた理由を伺う。すると、Aさんは「地道にコツコツやってきたから」と答えてくれる。

「中里旅館」について伺ったところで時刻は19時。そろそろ夕食の時間に。