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ヨコハマの伝説、白塗りの“メリーさん”って一体どんな人だったの!?(カイトーさん、yoshihiroさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

メリーさんは1960年頃に横浜へ来て以来、74歳まで街頭に立ち続けた“伝説の娼婦”。1995年に横浜から姿を消し、2005年岡山の老人ホームで亡くなった。

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2013年07月21日

ライター:松宮 史佳

横浜にかかわる人ならば“メリーさん”の名を一度は聞いたことがあるはず。メリーさんとは、“舞台化粧のような白塗り&全身白いドレス姿“で横浜の街に立っていた伝説の娼婦。

松宮は「上下逆さの看板を掲げるボンメイト」を取材した時、元宝石店勤務のお客さんから「メリーさんからなぜかあんぱんと缶ビールをもらっていた」という話を聞き、興奮した思い出がある!

だが、残念ながらメリーさんを実際に見たことはなく、「まだ何も知らない」。そこで、横浜市中央図書館へ行き、調べてみることに!
 
 
 
ナゾに包まれた生涯
 
メリーさんは、ほとんど自分のことを語らなかった。また、語ってもつじつまが合わないことが多く、「一体何が真実かわからなかった」ようだ。そのため、人々はそれぞれメリーさんの過去を想像し、伝説が作り上げられていったのかもしれない。

メリーさんは1921(大正10)年、岡山県の農家に女4人、男4人のきょうだいの長女として生まれた。地元の小学校高等科を卒業後、貧しかったため中学校ではなく青年学校(小学校を卒業した勤労青少年に実業教育・普通教育・軍事教育を行う学校)に進学。卒業後は地元で女中奉公のようなことをしていた。

「天使はブルースを歌う(山崎洋子著)」によると、上京したのは1949(昭和24)年。「将校のオンリーさん(専属の愛人)」だった」「ホテルで客引きをしていた」などの話が掲載されている。


横浜在住の作家・山崎洋子著「天使はブルースを歌う」

 
1950年代半ば、30代だったメリーさんは朝鮮戦争景気で沸いていた横須賀へ。「レースのドレス、白いパラソルに扇、羽飾りのついた帽子」という姿でどぶ板通りに立つように。その特異ないでたちから、あだ名は「皇后陛下」。だが、メリーさんには服装だけではなく、ほかの人にはない品とオーラがあったそうだ。ちなみに“当時はまだ薄化粧”だったらしい。

メリーさんは将校以上の人しか相手にしなかった。それは、危険を伴う街娼でありながら誰の庇護(ひご)も受けない一匹狼だったため、「その方が安全だ」という計算があったのかもしれない。

メリーさんが横浜に辿り着いたのは1960年頃。そろそろ40歳になろうとしていた。
  
 
 
横浜の伝説=白塗りの娼婦
 
かつて伊勢佐木町4丁目に「根岸家」という大衆酒場があった。会社員からやくざ、外国人が混在する“異空間”だったようだ。同店は黒澤明監督の傑作「天国と地獄」にも登場する。


同店は当時としてはめずらしく、24時間営業で大繁盛していた(出典:横浜市史資料室)

 
そのため、来店するGI(米兵)目当てに多くの街娼も出没。中には客の目を引くために金髪にしたメリーさんの姿も! メリーさんはプライドが高く、仲間から敬遠されていたようだ。

実際に「根岸家」へ行ったことがある人を探し、伊勢佐木モールなどで聞き込みする。だが、閉店してから30年以上が経過しており、“実際に行った人”には巡り合えない。「もう無理か・・・」と諦めかけたその時、50年ほど前、「10代の時に連れて行ってもらった」という1人の女性(推定60代半ば~後半)に遭遇。

当時の「根岸家」は「さまざまな国の人が集まり、にぎやかで楽しかった」そうだ。
 


しかし、隆盛を極めた根岸家も倒産し、1980(昭和55)年11月21日に火事で焼け落ちてしまった

  


現在は駐車場になっており、当時の面影はない


ところで、なぜメリーさんは白塗りになったのか?

「白い顔の伝説を求めて(五大路子著)」によると、だんだん化粧品が買えなくなったメリーさんを見かねて伊勢佐木町の化粧品店「柳屋」の女将さんが舞台用の安いおしろいを教えてあげたらしい。


横浜出身の女優・五大路子著「白い顔の伝説を求めて」



メリーさんが愛用していたものがまだあった!・・・続きは次のページ≫

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