横浜に「開かずの踏切」ってあるの?
ココがキニナル!
横浜にも「開かずの踏切」ってありますか?(山葵さんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
戸塚区の「戸塚大踏切」、鶴見区の「総持寺踏切」などが有名です。いずれ廃止されるようですが、地元の考え方はそれぞれ違っていました。
ライター:河野 哲弥
通勤ラッシュ時などにいつもイライラさせられるのが「開かずの踏切」。
インターネットで調べてみると、どうやら横浜市内にも、そんな「開かずの踏切」の代表格が2ヶ所あった。
そのうちのひとつ「東海道踏切(通称・戸塚大踏切)」は、JR戸塚駅のすぐ北側にあり、東海道線・横須賀線・貨物線の各往復6路線と、国道1号線が交差している。
もう一方の「総持寺(そうじじ)踏切」は、東海道本線(京浜東北線)の鶴見駅- 新子安駅間にあり、合計11路線を跨ぐ踏切だ。
「東海道踏切」の様子
「総持寺踏切」の様子
そこで、これらの踏切について取材を進めていくと、共に「廃止」の方向で話が進んでいることが判明した。
更に面白いことに、近隣の方の「廃止」への考え方が、戸塚と総持寺では両極端であることが分かってきた。今回のレポでは、その辺の事情を詳しく追ってみたいと思う。
立体交差の工事が既に始まっている、「東海道踏切」
まるでレース開始直前のような、踏切前の様子
その横では、立体交差の工事が進んでいる
この踏切は、現在午前6時~9時、夕方の16時~21時までを通交止めとしている。
今後について横浜市の資料を参照してみると、まず平成24年度に現踏切の上に「人道橋」を通し、歩行者と自転車の通行を可能とするそうだ。そして平成26年度には線路の下に車道専用の「アンダーパス」を設け、その翌年に踏切は完全撤去されるとのこと。
近所の方に、踏み切りの「廃止」について聞いてみた
ご近所に住む主婦の方
お子さんは大の踏切ファンだそうだが…
すると、皆さん総じて「便利になる」、「危なくなくなる」と考えているようだ。ほとんど唯一の例外と言っていいのがこのお子さん。そのゾッコンぶりに、お母さんが割り箸でオリジナルの模型を作ってあげたら、片時も手から離さないそうだ。
一方、地元の自治会はどうなのだろうか。「とつか宿駅前商店会」の会長に話を伺ってみた。
商店街では、戸塚を盛り上げるチャンスと感じていた
美容院を経営する、藤谷会長
人もまばらな、今の商店街の様子
藤谷会長によれば、以前のこの辺は、かつての戸塚宿の名残を残し、比較的栄えていたのだそうだ。それが「開かずの踏切」によって迂回されることが多くなり、今ではすっかり寂しい姿に変わってしまったという。そんな中、今まで遮断されていた戸塚駅東西の回遊性が増せば、再び街に活気が戻るのではないかと期待しているらしい。
では、もう一方の「総持寺踏切」はどんな様子なのだろうか。