休日に行ってみたい場所。はま旅vol.11「野島公園編」
ココがキニナル!
横浜市内全駅下車の「はま旅」第11回は、横浜の海・・・と言っても、横浜らしいおしゃれスポットではなく「野島公園駅」。漁港あり、横浜市唯一の自然海岸ありののどかな場所。
ライター:吉田 忍
野島公園駅
金沢八景と新杉田を結ぶシーサイドライン。金沢八景から乗車すると、隣の駅が野島公園。初乗り運賃230円、「むむっ、高いではないか」と思いつつ出かけたけれど、自然あり美味いモノあり。とても楽しいトコロでありました。
今回のレポートは、はまれぽライター一の巨漢、身長183cm体重0.1トンのフリー写真家・ライター、吉田忍がお送りします。
「じゃんぼよしだ」というペンネームでもイロイロやっていますのでどうぞよろしく
駅を出てびっくり。珍しい彩雲が現れた
駅を出て、ふと空を見上げると、ものすごい光景。
見ると縁起がよいとされる彩雲。右下に見えるのがシーサイドライン
「彩雲」 雲が虹のように見える自然現象のひとつ。瑞雲、慶雲、景雲などとも呼び、昔から吉兆とされ、阿弥陀如来が菩薩を従えて五色の雲に乗ってやってくる来迎図などにも描かれている、とてもめでたい現象。「これは、イイコトがあるに違いない」と気分よく出発しました。
金沢漁港で獲れたて鮮魚を捌いてもらう
釣船がメインだけれど、漁業も行われている金沢漁港。アナゴやマコガレイは一年中獲れるそうで、今の季節はスズキやカサゴ、シロギスも。また、ワカメや海苔の養殖も行われている。漁港入り口には「立入禁止」と書いてあるが、釣船のお客さんはもちろん、鮮魚やワカメ生海苔などを購入する人も入ってOK。但し、港内での釣りは厳禁。
漁港入り口と鮮魚の直売をやっている「忠彦丸」 |
漁港を入り、右側の堤防を進んでいくと「忠彦丸」がある。店の前に生け簀があって、今朝獲れたピチピチの魚が入っている。天然のでっかい鯛が1000円! アナゴも今日は少し小ぶりだけれど、5尾で1000円! 漁師さん自らがその場で捌いてくれる。漁があったものだけなので、何があるかは運次第。もしも、訪れたときに魚はなくても、去年の冬に摘み取った「生海苔」がある。味と香りが抜群の一番草の海苔を冷凍したもので、社長のお薦め。
「忠彦丸」社長の黒川和彦さん |
「焼き海苔が湿気ったら、フライパンで炙るといいんだよ」と裏技を教えてくれながら、見事な腕前でアナゴを捌いてくれる。
天然ものの美しい真鯛!(背中が黒いと養殖) お店スタッフ、よしみさんも美しい! |
アナゴ漁に使う籠。狭く暗い場所を好むアナゴの習性を利用した漁法
生海苔500円。味噌汁に入れたら美味いだろうと、これも購入
ボリューム満点絶品激安アナゴ天丼を食べる
アナゴを買ったけれど、生で食べるワケにはいかない。「今夜はアナゴのてんぷらと煮付けで一杯・・・ぐひひ」と、お腹を鳴らしながら歩いていると、駅前で「横浜八景名物地あなご天丼630円」という看板を発見。
アナゴ丼が名物なのに店名がカリビアン? ・・・少し警戒しつつ2Fの店へ
元々カリビアンは、ご主人、越智寛爾(おちかんじ)さんが経営していたイタリアンレストラン。現在は定食屋で、地元の美味しい魚をということで、「あなご天丼」を目玉メニューにしたのだとのこと。
思わず顔がほころんでしまう
大きいアナゴ1本とナスとカボチャの「地あなご天丼」。味噌汁と漬け物が付いて630円。
アナゴは衣がさくさくで中身はふんわり。アナゴ独特の香りが漂う。地物の新鮮なアナゴがまるごと一本入ってこの値段は破格に安い。漁師さんから直接仕入れているからできる価格だそう。