横浜ビブレ前のおでん屋台はどうなっているの?
ココがキニナル!
横浜ビブレ前の川沿いにあるおでん屋台は、「道路を不法に使用しているから撤去します」という旨の看板が20年前くらいからあるにもかかわらず撤去されません。どうなっているんですか?(はまろうさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
行政は自主撤去を進めているが黙認状態。この地区の再開発の目処も立たず、何ら策を打てていない。
ライター:ワカバヤシヒロアキ
横浜のビブレ前のおでん屋台とは?
横浜駅西口界隈のビブレ前の川沿いに、おでん屋台があるのを目にしたことはないだろうか。
そこには12軒のおでん屋台が立ち並び、夕方になると店が開き始める。
その光景は、周囲の繁華街とは一線を画しているようにも思える。
日中は店が閉じられている
ただし、この屋台には大きな問題がある。
屋台とは通常、移動しながら一時的に道路脇を使って営業するものだが、ここの場合は年がら年中この市道の上にお店が置かれている状態である。つまり、道路の不法占拠をしているのだ。
なので、この場所には横浜市西土木事務所と戸部警察署の連名で、警告看板が設置されている。ただ、日付を見てみると、その警告看板を設置したのは昭和63年12月28日とある。20年以上も前のものだ。
屋台撤去についての警告看板
今なお不法占拠が続いているこの屋台群。
2011年1月6日付で、横浜市には「行政代執行を行うべき」という市民の声も上がっている。
それに対する横浜市の回答は「屋台経営者に対し、話し合いを進めている」という回答で釈然としない。
長年にわたって、この場所の不法占拠が放置され続けているのはどうしてだろうか。
はまれぽでは、独自取材に乗り出すことにした。
おでん屋台を訪問
早速向かったのは、午後6時頃のおでん屋台「菊水」。
75歳にもなろうかという女将さんが一人で経営しているお店で、屋台群の中で最も古く50年も前から営業しているそうだ。
常連客が一人いただけだった
話を聞けば、屋台群の中には組合も形成されているようで、営業時間などの取り決めを行っているらしい。
お客さんは専らサラリーマンが多いようで、休日などは営業していないという。
昭和35年の地図を見ると周囲は倉庫と民家が目立つ
そんな中、女将さんに不法占拠について尋ねた。
―撤去しろという看板があるけど撤去はしないのか?
昭和63年に立ってそれっきりなので、いまさら気にはしてないね。
―横浜市は何も言ってこない?
撤去について注意をしてくるけれど、ゴミに関する決まりなど、横浜市の言うこともきちんと聞いて話をしているから、それ以上の事は言ってこないよ。
―暴力団関係の人が裏にいるのでは?
私は長くここにいるから分かるけれど、今の時代はそういう人達はいないよ。
おでんは美味しかった
横浜市も指導は行っているようだが、屋台側にはあまり響いていない様子。
ただ、女将さんの言うように、これまで20年もの間黙認されてきているような状態である。
なしのつぶての対応も、ある程度仕方が無いのかもしれない。
一体この現状を横浜市はどのように考えているのだろうか。
その真相を直接聞くため、我々は横浜市西土木事務所に足を運ぶことにした。