チャレンジメニュー人気店「のらくろ」で、総重量5.8kgの激辛ジャンボマーボー麺に挑戦!
ココがキニナル!
川崎の人気店「のらくろ」のチャレンジメニュー“激辛ジャンボマーボー麺”。これまでに完食できたのはたった1人という、このチャレンジメニューの味と量はどれくらいなの?(よしさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
総重量5.8kgの激辛ジャンボマーボー麺は、規定時間30分で半分を食べるのがやっと。辛いだけでなく味わい深いので、残りはシェアして楽しむべし!
ライター:山口 愛愛
ひと味違うチャレンジメニューに挑戦
にぎやかなゴールデンウイークが過ぎ、連休明けも慌しい編集部。4月に編集部にやってきた新人は、そろそろ仕事に慣れただろうか。歓迎と激励の意味を込め、「はまれぽで、どれくらい活躍してくれるのか・・・」腕試しをすることに!
「有名店のチャレンジメニューに挑み、賞金を獲得できたら、ぱぁ~っと歓迎会をやりますか」と鬼編集部の洗礼を受けることになった宮城。さて、どうなることやら。
今回挑戦するのは、激辛メニュー
この儀式の舞台となるのは、チャレンジメニューで有名な中華料理店の「のらくろ(飲楽食朗)」さん。川崎市川崎区の桜本商店街にあり、マスターの内田さんが1人で切り盛りする規模だが、驚きの経歴が並ぶ、あなどれない店だった。
バス亭「桜本」近くの桜本商店街の中
赤い看板の文字とひさしが目印
「いらっしゃーい。うちのマーボーは美味しいからね。今日はがんばって食べてくださいね」と朗らかな笑顔で迎えてくれた内田さん。
明治大学卒業後、興味のあった料理の道に入り40年
過去には、全国展開している中華料理店で商品部長をつとめ、各店舗の調理場の総まとめだけに留まらず、調理人への指導や商品開発を行ってきた。
料理の勉強のために、世界の料理を食べ歩き、米国コーネル大学への短期留学も経験し、舌も腕も磨いてきたという。現場で調理をしていたころは、天皇陛下の宴会の儀や歴代の総理大臣への接待などにも携わっていたほど。
「前職では調理や開発、管理など多くのことを学びました」
「宮内庁での宴会も担当し、メニューを考案していましたね。歴代の総理に味わっていただいたと思います」
約20年前に父親が病に倒れ、母親の介護をするために、惜しまれながらも退職したという。
「この実家で母親の面倒を見ながら仕事ができるように、退職金で家を建て直して開業したんですよ」と内田さん。
この場所は元々実家の1階に当たり、両親が日本そば屋さんを経営していたそうだ。子どものころから手伝いをしているうちに料理に目覚めたという。家族思いの内田さんが営む「のらくろ」は温かい雰囲気に包まれている。
カウンターの奥には座敷があり、店内は約30席
開業したのは2000(平成12)年。中華料理をベースにした料理とお酒が楽しめる「チャイニーズビストロ」をイメージし、メニューは100種類以上。
タコ壷にレタスとタコの唐揚げが入り、甘酢のレモンソースがかかった「タコつぼレモンソース(880円)」や、中国のお祝いのときに出される中国硬貨をモチーフにした「チーズ揚げワンタン(780円)」など、商品開発の経験を生かしたオリジナルメニューが溢れる。
おつまみメニューも豊富
チャレンジメニューがある店の中でも注目されるのは、ただボリュームに圧倒されるだけでなく、味に確かな裏づけがあるからだろう。
「チャレンジメニューは、話題性を出そうと開店して数ヶ月後に始めました。お食事だけでなく、お酒の席や、座敷で宴会なども楽しんでもらいたいという思いもあります。
会社などの宴会で新人さんに食べさせると、盛り上がりますね。ギブアップしても、その後にみんなでシェアして楽しめますよ」
これまでに何度もテレビ出演をしている人気ぶり
内田さんにカメラを向けながら話を聞いている宮城は、「なんか緊張してきた・・・」と落ち着かない様子。さぁ、実食タイムはもうすぐそこ。
激辛ジャンボマーボー麺、制覇なるか!
それでは、内田さんに激辛ジャンボマーボー麺を作っていただこう。これは、通常のマーボー麺の5人前にあたり、辛さはなんと10倍になる。
激辛に仕上げる材料を確認しながら、調理を追っていこう。
まずは特製中華麺。唐辛子を練り込んでいるので赤味を帯びている。麺まで激辛なのだ。5玉(生750グラム)のボリュームになる。
通常黄色味がかった麺(右上)と比べると違いがよくわかる
まず、豆腐を切っていく。
使う豆腐は4丁。豆腐だけで1.6kgの重量がある
2つの中華鍋で麺を茹でながら、豆腐と豚挽肉、シイタケなどと辛味調味料を合わせていく。
材料よりも、使う調味料の種類の方が多い。タイのプリッキーヌ、韓国の青唐辛子、四川豆板醤、粉唐辛子、タカの爪、一味唐辛子、自家製ラー油、山椒、胡椒と、アジアの激辛調味料、大集合といった具合だ。
青唐辛子(上)に加えて、激辛のプリッキーヌも投入
スープとマーボーの具材の味を整えていく。
色といい、煮立ち具合といい地獄谷のようだ
直径31cm。高さ14.5cmの巨大丼に移す
こうしてできた、激辛の麺に激辛のスープが相まって、激辛ジャンボマーボー麺が完成!
なんと(丼の重さを引いた)総重量5.8kg!
真っ赤に染まるスープに青唐辛子が浮かぶ・・・
「これ、辛いに決まっているでしょう!!」と思わず、声を上げる宮城。
もちろん辛いだけでなく、ずしりとした重量が襲いかかる。
30分以内にすべて食べ切り、スープまで飲み干せば1万円の賞金がいただける。チャレンジに失敗した場合は4500円のお支払いだ。
ちなみに、これまで74人が挑み、成功したのはフードファイターの山本卓也さんのみとのこと。
真っ赤なスープまで飲み干せるのか