旭区・ズーラシアの非公開エリアにある「繁殖センター」って、何を繁殖している施設なの?
ココがキニナル!
横浜市には「繁殖センター」という施設があるらしいです。何を繁殖しているのか?どこにあるのか?どんな人たちが働いているのか?気になります・・・。(miyukidさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
希少野生動物の飼育・繁殖・種の保存を行う「繁殖センター」。ズーラシアの敷地内にあり、獣医をはじめとする20~60代の“飼育のプロ”が働いている。
ライター:クドー・シュンサク
繁殖センターという、響きだけでは謎の施設。ぼちぼち、生物を繁殖させるのは予想がつくが、何を繁殖するのだろうか。編集部・明石のような博士ライクな人がたくさんいそうなイメージ。そんなイマジンの中、メガネくん(編集部・宮城、オネエ口調・ビールが恋人・話が意外にクドい)に、どんなところだと思うか聞いてみた。
「なんかズーラシアの中にある、動物を・・・繁殖させている施設みたいで・・・(中略)なんかすごく大きいところみたいですよ」。
知ってたのね。予想じゃなくて、オネエ口調で説明ありがとう。
希少野生動物の「繁殖センター」
取材日は小雨。小雨がささやく中、バスに乗り、一路、繁殖センターのあるズーラシアへ。
相鉄線鶴ヶ峰駅からバスに乗って15分ほどで到着
入口ゲート前で待ち合わせ
ズーラシアの敷地内に存在するという「繁殖センター」。入口ゲートで待っているとセンターの方が迎えに来てくれた。
「こちらです」
車へと誘導してくれるセンターの方。「こちらです」と言ったきり早歩きでぐんぐん先を行く。忙しいところをお手数かけますと思いつつ、それにしても歩くのが早いなと感心しつつ車内へ。
ズーラシアをはなれ
山道をすすむ
物々しいフェンス登場
緑色の看板にはこの文字。
隔離施設な風情
ゲートを開け中へ
さらに車で走り
到着
ここが横浜市繁殖センター。とても静かな山奥にある施設。秘密組織のような雰囲気も漂い、少し緊張感が横切る。
「2階へどうぞ」と通していただいた。
おじゃまします
2階の会議室で担当の方が来るのを待つ。この建物の2階は、横浜市繁殖センターの事務室や研究室が陣取る。1階は横浜市立よこはま動物園(ズーラシア)動物病院。
建物の2階室内から見渡す施設内の長閑な景色と敷地の大きさには少々感嘆。
施設が見渡せる
深呼吸を2つ3つして待っていると、横浜市環境創造局、繁殖センター所長で獣医師の女性が入ってこられた。
まずは簡単に、繁殖センターの目的や活動についてお話を聞くことに。
須永絵美さんに諸々を伺う
希少とされる野生動物の飼育・繁殖・種の保存と、それにまつわる調査と研究を主な活動としている横浜市繁殖センターは、1999(平成11)年4月に開設された。施設の敷地面積は3.7ヘクタール、ズーラシアからは1.5キロほど離れた場所に位置する。施設内には希少野生動物を飼育する「動物舎」「飼育棟」があり、動物の繁殖に良いとされるエサも繁殖しているという。この建物は「研究塔」と言い、野生動物に関する様々な研究が日々行われている。
基本、一般公開されていない繁殖センター内
遺伝子解析や遺伝子保存に性ホルモンの研究と多岐にわたる活動を行う
「世界中で数が減っている動物を増やす」。これが繁殖センターの存在意義であり、最近の実績でいうと、カグ―というニューカレドニアの固有種(鳥類)を8羽から17羽まで繁殖したという。こういった野生動物に関する施設が日本国内で開設されたのはここ横浜繁殖センターが初の試みであり、非公開エリアを作るというのも新しい試みだったという。
この後は現存の希少動物や繁殖センターのもう少し奥のところを伺う