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横浜市内の137駅で放置されている自転車・バイクの台数ワースト3はどこ!?

ココがキニナル!

横浜市内の駅周辺における駐輪場の整備状況を調べてください。(小鳩さんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

横浜市内には無料有料合わせて264ヶ所の市営駐輪場があるが空きがない場所が大半。現在放置自転車ワースト3の駅周辺に市営駐輪場増設の予定はない

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ライター:松宮 史佳

取材途中によく見るが、駅周辺の禁止区域にはかなり多数の自転車が止めてある。止めている人に理由を聞いてみると「ちょっとだけと思って止めてしまう」「急いでいるから」「駐輪場が遠いから」との答え。
 


駅前には放置自転車が並んでいる(横浜駅西口)


以前、放置自転車についてはレポートしたが“駐輪場の整備状況”はどのようになっているのか。横浜市内の状況を全体的に把握するため、横浜市道路局総務部交通安全・放置自転車課の富井みどり課長と渡部良太郎さんにお話を伺うことに。

横浜市では通勤・通学人向けに駐輪場を整備している。理由は「買い物をするからちょっと止める」という人よりも、通勤・通学で路上に長時間止める方が歩行者の妨げになるから。利用者は目的地に近い所に自転車を停めるという傾向があるらしい。そのため、「駐輪場は商業施設にあることが(利用者にとって)望ましいのでは」と富井課長は答えてくれる。
 


雨でも放置自転車は後を絶たない


渡部さんによると、横浜市内にある有料の市営駐輪場は241ヶ所。無料駐輪場は23ヶ所はあるという。

市営の駐輪場は駅からの距離が概ね300メートル~500メートル以内に設置されている。通常、駐輪場の料金(屋根なし)は一時利用で1日80円。バイクは100円。屋根ありは1日100円、バイク130円。月極だと1500円(屋根なし)から2000円(屋根あり)。駅からの距離が500メートルを超える場合は無料だが、駅から遠くても、戸塚などでは利用する人も多いようだ。
 


横浜市道路局では有料と無料(一部)の市営駐輪場をホームページで公開している


ここで「どのような場所に駐輪場を設置するのか」尋ねると、「放置自転車が多い所に設置している」との答え。つまり、市民の潜在的なニーズを把握し、必要な所に設置しているそうだ。

「逆に駐輪場が撤去されることはあるのか」との問いには「今までそういった例はないですね」と富井課長。近くに駐輪場がつくられた場合、「移転する」ということはあっても「完全になくなったことはない」とのこと。
 

No. 区名 市営駐輪場数 民営駐輪場数
1 鶴見区 15 3
2 神奈川区 17 3
3 西区 22 4
4 中区 15 3
5 南区 8 1
6 港南区 14 8
7 保土ヶ谷区 14 6
8 旭区 13 2
9 磯子区 10 2
10 金沢区 33 2
11 港北区 31 8
12 緑区 15 4
13 青葉区 12 8
14 都筑区 5 9
15 戸塚区 23 1
16 栄区 4 0
17 泉区 6 7
18 瀬谷区 7 8

区別による市営・民営駐輪場数


駐輪場を設置するための費用や期間は「場所によりさまざま」。整地の必要はほとんどなく、すぐに駐輪場が開設できるような場所で数十台分の規模であれば、数百万円でつくれる場合もある。だが、何千台という規模の駐輪場はその何十倍も費用がかかることも。

市営駐輪場の定期利用は場所にもよるが、「駅に近い所はほとんど満車の駐輪場も多いが、空いているところもある」と富井課長。横浜市では年に一度、11月に「横浜市内鉄道駅周辺放置自転車実態に関する調査」を行っている。取材時は2014(平成26)年11月下旬だっため、“調査の真っ最中”。調査結果が公開されるのは、2015年2月だという。

そこで今回は2013(平成25)年に実施した調査をもとに話を進め、バイクを含む放置自転車が多かった3つの駅周辺の状況を調査する。
 


137駅分の実態調査も横浜市道路局のホームページ上で閲覧可能(※クリックして拡大)


以前の記事にも記載されていたが、137駅の中で放置自転車が多いのは横浜市営地下鉄ブルーライン伊勢佐木長者町駅で1166台(自転車987台、バイク179台)。2位はJR関内駅の827台(自転車716台、バイク111台)。3位は横浜駅815台(自転車686台、バイク129台)だった。

次に放置自転車が多かった伊勢佐木長者町駅・関内駅・横浜駅周辺の市営駐輪場について尋ねる。



伊勢佐木長者町駅の駐輪場は!?



伊勢佐木長者町駅の周辺にある市営駐輪場は飲食店に行く人や勤務する人が多く「商業施設の前に止める人が多いのでは」と富井課長。
 


駐輪場は横浜市交通安全協会のホームページから区または駅別で検索可能


駐輪場の状況については横浜市交通安全協会の高橋信行さんに伺う。伊勢佐木長者町駅周辺500メートル以内には「伊勢佐木長者町駅」と「伊勢佐木長者町駅第二」という市営駐輪場がある。
 


「伊勢佐木長者町駅」は屋内型の駐輪場
 

自転車やバイクはベルトコンベヤーに乗せ、階段をおりる


「伊勢佐木長者町駅自転車駐輪場」は自転車・バイクともに、一時利用または定期利用ができる。自転車とバイクの一時利用の収容台数は合わせて48台。自転車の定期は45台でバイクは24台。バイクの定期利用は満車。「自転車は10台分空いている」という。
 


駐車場内は近未来的で不思議な感じ
 

「伊勢佐木長者町駅第2」駐輪場は屋外にある
 

自転車の定期のみ


「伊勢佐木長者町駅第2」の駐輪場収容台数は108台で現在は収容台数の半数である「54台空いている」とのこと。

横浜市のホームページには伊勢佐木長者町駅周辺500メートル以内の民営駐輪場の情報はない。また、インターネットや現地周辺を歩いて調べたが、駐輪場はなかった。

伊勢佐木町町駅周辺にある市営の駐輪場(バイク含む)の収容台数はトータル225台(はまれぽ調べ)。



関内駅周辺はどうなの?



JR関内駅の周辺(駅からの距離が500メートル以上も含む)にある駐輪場の収容台数は1021台で利用台数は639台。つまり、駐輪場には空きがある状況だ。さらに駅から500メートル以内に絞って調査を行う。
 


関内駅周辺にある駐輪場は「関内駅」「関内駅第二」「関内駅第三」の3つ(横浜市交通安全協会ホームページより)


関内駅の駐輪場は3つすべて、高架下にあるのが特徴。
 


駐輪場名「関内駅」は自転車&バイクともに一時利用のみ


収容台数は65台(自転車とバイク半々)。
 


駅近なので「常に満車になることが多い」とスタッフの方
 

「関内駅第二」は自転車とバイクともに定期利用のみ


収容台数は自転車178台。バイクは82台。こちらも駅に近いため、「満車」らしい。
 


「関内駅第三」は自転車の定期利用のみ可能


収容台数は352台。関内駅からやや離れているため、空いている。
 


「関内駅第三」からは横浜スタジアムが見える


関内駅も伊勢佐木長者町駅と同様、駅周辺500メートル以内に横浜市のホームページには民営駐輪場の情報はない。インターネットや自身でも調べたが、見当たらなかった。

関内駅周辺にある市営の駐輪場(バイク含む)の収容台数は677台だった(はまれぽ調べ)。