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横浜のキニナル情報が見つかる! はまれぽ.com

知る人ぞ知る超ディープスポット! 「鶴見川沿い」に突如現れる駄菓子屋で定食屋で飲み屋の「何屋なのか分からない店」に突撃!

ココがキニナル!

鴨居から鶴見川を川沿いに下って行くと、怪しい駄菓子屋があります。飲みでもあるようなので、どんなメニューがあるか気になります。調査して下さい。(380さんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

鶴見川沿いの阿部商店は駄菓子屋にもかかわらずキャンプにBBQ、カラオケ完備の定食屋でもあり、宴会もできる何でもアリのすごい店だった!

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ライター:細野 誠治

鶴見川、夏の庭、川向の地蔵堂



母方の曽祖母は駄菓子屋を営んでいた。
筆者の細野(駄菓子屋のひ孫だ)は、駄菓子屋の取材をする度に、幼いころに死に別れた曽祖母の気配がしないかと普段よりも目や、耳をそば立ててしまう。
 


そんな駄菓子屋を探るキニナル。今回の場所は何でも「怪しい」とか・・・


駄菓子屋といえば多少の猥雑さや、郷愁を含んだある種の暗さがあって、お世辞にも健全ではないと思う。そういった語彙を含んだ「怪しさ」とは違うのだろうか?
 


この目で確かめるべく、JR横浜線「鴨居」駅へ
 

改札を出て北口。すぐに鶴見川にぶつかる


駅そばの鴨池橋を渡ったら右へ川を下る方角、新横浜(小机)方面へ。
 


「夏・ver.2015、ダウンロード完了!」な取材日


世の中が夏休みに入って、関東・甲信越地方の梅雨明け宣言が出て最初の休日。
うだるような暑さが心地よい・・・のだが、なかなかキニナル舞台である駄菓子屋が出現しない。
 


新川向橋と川向橋を越える


2本目の橋を越えると、ようやく店を知らせるノボリを発見する。
 


あった!


鴨居駅から、大人の脚でのんびり30分ほど。ようやく到着。
(隣駅の小机からだと約半分の時間で着きますよ)

 

ここ
 

確かに「怪しい」という表現が合うような・・・


看板を見ると「お食事処」「居酒屋(通信カラオケも)」「駄菓子」「新鮮野菜販売」とさまざまな表記が。
そしてツギハギだらけの建物、駄菓子は表記の3番目。一体、どこに注力されているのか? これはキニナル。
(去年の年末、鶴見川を踏破したときに通ったはずだが、記憶にない・・・)
 


河川敷から階段を使って降りると店舗


敷地に入ると右手に飲食スペース。正面入口左手では野菜がディスプレーされている。
 


野菜の無人販売スペースのような・・・
 

そして間違いなく駄菓子屋。屋号は「阿部商店」
 

店内へ。間違いなく駄菓子屋!


6畳分ほどの店内に駄菓子にオモチャ、さらには自家製の一味唐辛子が売られている。
 


オモチャのほか、唐辛子もあります
 

ビールもあるよ!


ナンダカンダで、いろいろ深い。店の方に話を聞こう。
 


店主の阿部力(つとむ)さん、70歳


来意を告げると「ウチは何でもやってる店なの」と力さん。
「見てもらうのが早いわ」ということで店(駄菓子屋)の裏へ案内される。


裏へ回ると車が10台停められるという駐車場が(えっ!? 駄菓子屋で?)
 

さらに奥には母屋が


「ここでバーベキューしたり、テントを張ってキャンプができるの」と力さん。
「大人2500円、高校生が1500円で中学生までが1000円。小学生以下は無料でバーベキューメニューが食べ放題」

頭が混乱する。駄菓子屋ですよね?

力さんの「畑もあるの」の声に従い進むと、たくさんの野菜が育てられていた。
 


キュウリにゴーヤ
 

ナスに枝豆も
 

桃まである。落ちた桃にはカブトムシが群がっていた


まだある。唐辛子にネギ、ジャガイモやタマネギ、ズッキーニ、カボチャ、各種ハーブのほかにブドウのデラウエア、キンカン・・・などなど30種類以上の野菜・果物を500坪の敷地で育てている。

庭で育てたこれらを、営んでいる食事処で振舞っているそう。
 


そして敷地の端に地蔵堂が
 

写真の最も大きいものが一番古く、328年前のもの


力さんいわく、そのままの名前の「お地蔵さま」の愛称で地域の信仰を集めているそうで、建立されたのは今から328年前の1687(貞享4)年。徳川5代将軍・綱吉のころ。

「おん かかか びさんまえい そわか」と3回唱え体の治してほしい場所を、右手でお地蔵さまの体を摩(さす)り、その手を自分の体の同じ箇所を摩ると悪いところが治るという。

筆者は昨年、大腸のポリープ手術を受けた。快癒しますようにと願いを込めて祈る。
 


治りますように・・・


そして思う。ここは一体、何なんだ・・・。