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900円で3玉分のジャンボラーメン、横須賀の中華料理店「上海亭」で実食!

ココがキニナル!

横須賀中央駅付近の上海亭という中華店に、ジャンボチャーシューメンがある。見ると3玉分の麺が入っており自家製麺でおいしそう。私は日替わりワンコインを食べ美味でした。取材を!(tsuntiさん)

はまれぽ調査結果!

麺3玉分が入ったジャンボチャーシュー麺の見た目に圧倒されるが、あっさりしたスープとのど越しの良い細麺は食べやすい。編集部・小島は18分で完食

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ライター:山口 愛愛

創業40年の自家製麺がウリ



ジャンボチャーシュー麺、自家製麺、ワンコインのタンメン。なんとも魅力的なキーワードが並ぶ店が横須賀にあるという。淡麗系ラーメンの取材のときに、「ふだんは少食だが美味しいラーメンならいくらでも入る!」と豪語していた編集部・小島。「美味しければ」、3玉のジャンボチャーシュー麺でも1人で完食できるのではないか。

さっそく小島とともに横須賀に向かい、ジャンボチャーシュー麺制覇に挑むのであった。
 


戦いの舞台は京浜急行線横須賀中央駅東口から徒歩5分

 
若松町にある「上海亭」へ。店主の陳寛明(ちん・かんみん)さんが「どうぞ、どうぞ」と快く迎えてくれた。
まずは、相手を知ることから始めよう。陳さんに店のこだわりを伺う。
 


3年前にリニューアル
 

店内はカウンターとテーブルで23席

 
上海亭は40年前の1975(昭和50)年に陳さんの父が創業した。陳さんの父は中華街で過ごしたのち、中学卒業後に赤坂で3年間中華料理の修業をし、親戚が住んでいた横須賀に移り開業したという。
 


店を継いだ陳さん

 
現在の店の近くで中華料理店をはじめ、開業から3年後に現在の場所に移転。その5年後には2店目を開いた。住まいが近く製麺機や倉庫もある2店目が「安浦店本店」となっている。創業したお父様は20年前に他界されたそうだ。

陳さんは大学卒業後に中華のチェーン店で経験を積み、10年前の2005(平成15)年から本店に入り、3年前から横須賀中央店の店長として奮起。
 


店長になってから情報発信にも努めています

 
「昔と街の雰囲気が変わり、まわりにはチェーン店の牛丼屋やラーメン屋が増えて、店長になるころは集客に苦戦していたんです」

「強みは自家製麺なので、安い価格で自家製麺が食べられることを知ってもらい、毎日来てもらえるようにと始めたのがワンコインメニューなんですよ」と陳さん。
 


ワンコインのほかサービス定食も

 
ワンコインメニューといえば平日限定ランチが多い印象だが、ここではタンメンやサンマーメンなどの通常メニューの中から日替わりで土日も終日ワンコインで味わえる。

こだわりは独自の配合で小麦粉と水を混ぜている自家製麺。麺状に伸ばして熟成し、切り出しからさらに麺をねかすところに美味しさの秘密があった。

近年、コンパクトな製麺機が増えたことで自家製麺を使うラーメン屋さんが増えてきたといわれるが、上海亭では35年前から自家製麺をはじめ、製麺所で使われるような大きな機材で作っている。昔ながらの大型のものはプレスの力が強く、コシを出すのに一役買っているのだ。
 


自慢の製麺機(上海亭写真提供)

 
細麺に切り出してからも、冷蔵庫で2~3日低温熟成させているのが肝。
「製麺の勉強会に参加したときに、熟成させるとグルテンの結びつきが強くなり、コシが生まれると聞きました」。
この2段熟成で小麦粉に水がよくなじみ、麺の空気も抜けて、強いコシが生まれるのだとか。
「細麺でもしっかりとしたコシがあり、のど越しも良いですよ」と陳さん。
 


縮れ麺の細麺は粘りのあるコシが生れる(上海亭写真提供)

 
そんな自家製麺を一気に3玉も味わえるメニューが、ジャンボチャーシューメン。
「見た目で圧倒されますが、あっさりした醤油味で細麺なので、意外と入ると思いますよ」と陳さん。「僕も食べ切ったことがありますよ」と笑う。

ジャンボチャーシューメンは創業当時からのメニュー。以前は4玉まで増やすことができ、さらに小ライスも無料でサービスしていたという。
「昔はパチンコの休憩中にくるお客さんや横須賀学院の柔道部員などがきてくれてました。お金をあまり使わずにお腹いっぱい食べてもらいたいという思いがあるんです」
 


ジャンボもあれば半ラーメンも。豊富な麺類

 
麺の量にも圧倒されるが、さらに驚くのはその破格の値段。なんと900円! 
安浦本店では、近くでバスケットの練習をしている子どもたちが、中学生になったら食べにくる“儀式”があるそうだ。昔は店の外にサンプルを置いていたので、古くからのお客さんには恒例のメニューだそう。地元のお客さんに喜こばれているのが伝わってくる。

どんな人が注文するのか聞いてみると「常連さんで知っている人は頼みますね。中学生の女の子が完食したことも。今までで一番食べた人は、ジャンボチャーシュー麺のほかにチャーハンの大盛りと餃子も平らげました」と陳さん。
 


大鍋で茹でる三玉分を食べ切れるか

 
「注文する人はほぼ完食しますね」とほほ笑むが、小島にはその言葉がプレッシャーになっていた。
さて、そろそろいってみましょうか。



ジャンボチャーシュー麺を実食!

店の歴史と美味しさの秘密を聞き、後は食べるのみ。筆者はこの日のワンコインメニューもやしそば(500円)を注文し、小島はもちろんジャンボチャーシュー麺に挑戦。
麺は1玉140グラムでやや多め。これを3玉使うのだ。
 


着々と準備が進む
 

高温で手早く炒めたもやしそばの横には大きな丼が
 

3玉の麺の上にチャーシュー
 

メンマとほうれん草を乗せて完成

 
ジャンボチャーシュー麺が運ばれてきた。チャーシューは肩ロース6枚がどどーん。これで900円は驚きだ。
 


ドーンとジャンボチャーシュー麺の登場
 

特注の丼の直径は31cm

 
もやしそばと比較してみると、その迫力に圧倒される。
 


もやしそばとれんげが小さく見える
 

丼が大きい分、麺だけでなくスープもたっぷり

 
筆者はもやしそばをいただきます。とろみがついた太目のもやしはシャキシャキ。スープはしょうゆの風味が立っていて、野菜から染み出たやさしい甘味もふわり漂う。
 


これで500円は大満足

 
さて、ジャンボチャーシューメンへ。
注文する人はだいたい30分で完食するというので、30分の時間制限を設けていざ挑戦。
 
 
ジャンボチャーシュー麺に挑戦!30分以内に食べきることができるのか!?