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戸塚の住宅街に突如現れるマニアックな専門店「おこげとぎょうざ」の日本一多いという「おこげ」のメニューとは?

ココがキニナル!

『おこげとぎょうざ』という、おこげと餃子専門店? がキニナル。おこげのメニュー数は日本一。デザート餃子もあり。何種類のメニューがあるの?(yakisabazushiさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

大雅(たいが)飯店から半世紀続くレシピの無添加自家製おこげのメニュー数は日本一で20種類以上。ギョーザは12~3種類。ほかのメニューも豊富!

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ライター:大和田 敏子

店の名前が「おこげとぎょうざ」?
料理名がズバリ店名なんて、それだけでもうキニナルのだが、その上、投稿者によるとおこげのメニュー数が日本一、まるでデザートのようなギョーザもあるらしい。
 


おこげ料理・・・キニナル(フリー画像)

おこげにそんなにバリエーションがあるのだろうか。甘いギョーザって、どうなんだろう・・・。

う~ん、いろいろキニナルな~。これは、とにかく行ってみるしかない!



「おこげとぎょうざ」オープンの経緯は?

「おこげとぎょうざ」があるのは、JR戸塚駅から歩いて15分ほどの住宅街の中。
 


ここです!
 

住宅街に溶け込んでいる!?

 
それほど大きくないお店。正直「ここが、おこげのメニュー数日本一の店?」と、少し不審感を抱きつつ店内へ。
 


素朴な雰囲気の、落ち着けそうなお店!

 
店主は、岩村郁雄(いわむら・いくお)さん。料理人の貫録が漂い、一見、気難しそうな雰囲気に、ちょっと緊張しつつ、オープンの経緯を伺う。
 


カウンターは居酒屋さんっぽい雰囲気も!?

 
岩村さんのお父さまは、60年以上前から関内で「大雅飯店」という中華店を営んでおり、一時期は13店舗も経営されていたそう。岩村さんは3兄弟の一番下。お父さまの方針で、大学卒業後は、海外で社会勉強をということで、兄弟それぞれが、アメリカで学校に通いながら、料理の修業をした。
 


実は、とても気さくで優しい方だった!

 
岩村さんは、サンフランシスコにあるヒルトンホテルの日本料理店で2年2ヶ月ほど修業。その後、帰国前にはヨーロッパを数ヶ月かけてまわり、さまざまな国の料理に触れてきたそう。帰国後は、兄弟とともに大雅飯店を継いだ。
 


「おこげ」の秘密に迫るお話が・・・

 
大雅飯店では50年以上前から、中華のコースの終わりにチャーハンではなく、おこげを出し好評を博していたという。大雅飯店が、台湾から初めて招いたコックから教えてもらって作ったおこげだった。当時、おこげを出す店はほとんどなかったそうだ。
 


大雅飯店からレシピと味が引き継がれた「おこげ」を自らの店のメインに採用

 
20年ほど前にお父さまが亡くなり、大雅飯店の店舗は次第に減少。岩村さんがやっていた戸塚駅前の店は再開発のため閉店し、当時、一番上の兄が営んでいた関内店に勤めるようになった。

その後「関内まで通うのが面倒になって、夫婦2人でのんびり店をやろうと自宅の駐車場に店を建てた」と岩村さん。お兄さまが体調を崩されたため、残念ながら、大雅飯店の関内店も8年前に閉店したという。
 


2000(平成12)年「おこげとぎょうざ」をオープン!

 
一時期はギョーザ専門店をという思いもあったので、「ギョーザ」もメインの一つに。
「大雅飯店では、本格的な中華料理を出していたが、中華という枠をはずして、もっとバラエティーに富んだ料理を出してみたいと思った」とも。若いころ、アメリカやヨーロッパでいろいろな経験をし、料理に触れてきたことが今につながっているそうだ。
 


「おこげとぎょうざ」は10年ほど前、テレビで紹介された

 
老舗の中華店「大雅飯店」の味を引き継ぎ、日本テレビ『ぶらり途中下車の旅』でも紹介された「おこげとぎょうざ」の味が、ますますキニナってきた。



無添加自家製おこげは、サクッとした食感!



先ほど紹介した「大雅飯店」から半世紀続くレシピによるおこげについて、もう少し伺った。
こちらの店のおこげは、ご飯を押し固めて強火で10分間焼いたものを、3日間天日で干している。おこげ料理を出す時は、それを食べやすい大きさに割り、中火の油で揚げるのだそうだ。
 


すべて手作り、店主によると無添加のおこげだ!

 
岩村さんによると、中華街やホテルの中華料理店で出しているものは、8~9割が中国から輸入したおこげ。自家製のおこげを出している店は少ないという。
 


おこげのメニューは季節ものも含めると約20種類

 
「コーンスープおこげ」「おこ玉おこげ」、なんと「おしるこおこげ」まで・・・。ほかの店では、まず見かけないようなメニューが並ぶ。店主曰く、おこげのメニュー数は日本一だそうだ。どんな味なんだろう・・・これはキニナル!
その中でも特に人気のある「豚バラ柔らか煮おこげ」を出していただくことに。
 


プロの仕事にみとれる

 
カウンターから、手際良く調理する岩村さんの姿が見え、おこげを油で揚げる音が聞こえてきて、わくわくしてくる。
 


お~! すごい!YouTubeにリンクしています)
 

豚バラ柔らか煮おこげ(1200円)
 

かなりのボリューム! シェアして食べてもいいかも
 

香ばしくサクサクしたおこげだ!

 
こんなおこげ、今まで食べたことがない! 少し時間が経っても、ベタッとした感じにならず、その食感を楽しむことができるのは驚きだ。
 


厚みのある豚バラがたっぷり!

 
豚バラがとろけるようにおいしい。しっかりした味つけだが、しつこくないので、どんどん箸がすすむ。
 


このメニューは、戸塚区のおいしいもの「とつかブランド」に認定されている

 
「さすがお墨つきの料理!」と思いながら、壁を眺めてみると、キニナルメニューがいっぱいあった!
 


「責任持ちませんぎょうざ」?

 
「責任持ちませんぎょうざ」は4種類のからしを使ったギョーザ。もともと「からしぎょうざ」という名前だったが、お客さんに「辛すぎて食べられないよ」と言われ、メニュー名を変えたのだそう。
 


おこげ、ギョーザ以外にもメニューは豊富!
 

冬限定のカキ料理もある
 

「かきの天ぷら四川風ソースかけ」おいしそうだな~!

 
店名からおこげとギョーザの専門店と思っていたのだが、そんなことはなく、驚くほどメニューが豊富(入れ替わりはあるものの数十種類のメニューが常設)で、思わず笑ってしまうようなメニュー名も数々。岩村さんの料理への思いや遊び心が伝わってきた。