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横浜駅、行列の立ち食いそば店「きそば鈴一」に突撃!

ココがキニナル!

横浜駅西口近くにある「きそば鈴一」はいつも道にあふれるほどお客さんでいっぱい。店の歴史と人気の理由を調査してください(chompooさん、イルカさん)

はまれぽ調査結果!

1971年創業のきそば鈴一が人気なのは「場所がいい、早い、安い、うまい、なつかしい」という5つの理由

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ライター:楪 ゆう子

横浜駅そば事情



調査依頼のあった「きそば 鈴一」は、今では珍しい“生粋の立ち食いそば屋”である。

カウンターだけの小さな店内はいつもお客さんでいっぱい。路上に流れる湯気と濃厚なダシの香り、店に入りきれず外で立ったままそばをすする客たちの姿は、もはや“横浜駅名物”とのウワサ。
 


サラリーマンの憩いの場・立ち食いそば
 

その人気の秘密を探るべく現地へ向かった。
 



立ち寄りやすく回転が早い路面店



「きそば 鈴一」は、横浜駅から約267m、相鉄口から徒歩0分。「西口五番街交番」の向かい側にあり、待ち合わせスポットとしてよく利用されている場所だ。
 


横浜西口五番街入り口「きそば 鈴一」
 

取材日は冷たい春の雨。平日の午後2時過ぎで、行き交う人々はみな傘をさして歩いている。
 


冬に戻ったような寒い1日でした
 

いくら人気のお店でも、この天気じゃお客さんはいないかも・・・と心配しながら向かうと、さにあらず。

筆者が張っていた2時間弱の間、ほとんど客足が途切れることはなく、ゆうに50人がのれんをくぐったのである。

中をのぞけば、たしかに大人が5~6人並んだだけでいっぱいになる狭小店舗。しかも、なぜかカウンターの上の天井が一段低くなっていて、頭上への注意を呼びかける赤い文字が。
 


身長155cmの筆者は心配ないが、背が高い人はキケン!
 

とにかくすごいのは、回転の速さ。ひとりが食券を購入してカウンターに立ったと思うやいなや、次の瞬間にはもう丼を片手にそばを口に運んでいる。そして数分後には、満ち足りた表情で表に出てくるのだ。
 


人気メニューは天ぷらそば



ぶしつけながら、食べ終えたお客さんに路上でお話を伺ってみた。

まずは、スーツ姿で颯爽とのれんをくぐった女性から。とてもきれいな方で、顔写真NGが残念無念・・・いま、何を召し上がったんですか?

「いつも天ぷらそばです。職場が近いので、これまで5回ぐらい立ち寄って食べています。ここはダシが効いて、家庭的でなじむ味が好きです」
 


最近では立ち食い店での女性のおひとりさまも珍しくない
 

次に聞いた男性は、5年前から月1で「鈴一」に通っているという。きょうは何を注文されたんですか?

「天ぷらそばですよ。昔ながらのダシが効いたつゆが好みで、エキナカよりおいしいから。夏は冷やしもあるけど、やっぱりあったかいのを頼んでしまいますね」
 


5年前から月イチで通っています
 

若い男性ふたりは、「鈴一」を訪れたのはこの日が初めて。

「よく通りかかるんですけど入ったことがなくて、ちょうど小腹が空いたからわかめそばを頼んでみました。安いし意外とおいしかったから、また来たいです」

そう、リーズナブルさも嬉しいですよね~。
 


新鮮なわかめが好評でひそかな人気メニュー「わかめそば」を頼んだふたり
 

ほかにも、写真はNGながらお話を聞かせてくださった方が数名。きしめんにわかめのトッピングが1名で、あとはほとんどの方が天ぷらそばを頼んでいる。

今の時間帯は常連さんよりもむしろ、寒さに誘われるかのように鈴一デビューされた方が多い印象だった。

みなさんありがとうございました!
 


安くて早くてうまいワケ



筆者もいただいてみることに。
 


おとなり失礼しまーす
 

メ ニューは、うどんとそばとで選べる「ちくわ・コロッケ・天ぷら・玉子・きつね・わかめ・たぬき・かけ」と昔ながらの王道ばかり。5月~9月にかけて登場す る冷やし以外の特別メニューはないが、いつ顔を出しても変わらない安心感がある。常連はトッピングの組み合わせでバリエーションをつけているとのこと。

料金も、エキナカの立ち食い店と比べて明らかに安い。人気の天ぷらそばで比較すると、エキナカは400~460円が相場だが、「鈴一」では350円ポッキリだ。
  


まったく奇をてらわぬスタンダードメニュー
 

筆者が選んだのも、客の8割~9割がオーダーするという天ぷらそば。

「“てんそ”で!」

通ぶって食券を差し出すと同時に、ストップウオッチスタート。たちまちカウンターの向こうでパートさんA、B、Cの奥様トリオによる華麗な連携プレーが始まった!
 


お見事
 

「ハイてんそ~」と向かって写真右のパートAさんが片付けと洗い物で脇を守る間、真ん中のパートBさんが丼にセットされていたゆでそばを左端のパートCさんに渡す。
 


パートCさんが大鍋の湯切りザルにそば投入
 

そして
 

お湯でほぐされ温まったそばをしっかり湯切りして丼に戻し、再びパートBさんへパス。
 


パートBさんがそばにかき揚げをのせてつゆをぶっかけ、ネギを盛りつける
 

「ハイてんそおまち~」
 

エェ!
 

早いとは思っていたが、ホントに10数秒で着丼するとは・・・まさに匠の技!

こんなふうに、オーダーしてから1分も経たないうちに完成するため、初めての人はほかの客の注文と勘違いして取りにこないこともあるらしい。
 


天ぷらそば350円
 

どんなに混んでいても、すべてこのスピードでさばいていくため、順番待ちの感覚はゼロ。

軽くて小ぶりにつくられた丼は、片手で持って食べやすい。器を戻しさえすれば、店の前のどこで食べてもかまわないため、席の心配がいらないのがうれしいところ。
 


コップも丼もプラスチック製