4議席の争い

第24回参議院議員選挙が6月22日（水）公示、7月10日（日）投開票の日程で行われる。神奈川県選挙区は「一票の格差」是正のため、2013（平成25）年の参院選から1増となり、4議席をめぐる争いとなる。
　

全国の選挙区の定数（総務省ホームページより※クリックして拡大）
　

2010（平成22）年に当選した自民党の小泉昭雄（こいずみ・あきお）氏は引退を表明しているが、自民党・比例代表で当選した元女優・三原じゅん子氏が選挙区から立候補予定。

現職では旧みんなの党で当選した金子洋一（かねこ・よういち）氏、旧維新の党出身で元キャスターの真山勇一（まやま・ゆういち）氏が民進党の候補として擁立されていて、ここに新人が食い込んでくる形となる。
　

7月11日投開票
　

神奈川県選挙管理委員会によると、横浜市内の選挙人名簿登録者数（＝有権者数）は2016（平成28）年6月2日時点で301万5546人。県全体では741万3192人となる。

争点は？

参院選に先立ち、安倍晋三（あべ・しんぞう）首相は2017年4月に予定していた消費税率の引き上げを2019年10月まで2年半延期すると表明した。

消費増税延期について安倍首相は会見で「国民の信を問いたい」と述べたが、「公約違反との批判があることも真摯に受け止める」としていた。
　

国民の「信」は、いかに（フリー素材より）
　

消費税の税収はすべて社会保障の財源として活用されるため、増税が延期になったことで子育てや高齢者支援施策への影響も出ることが予想される。

また、2016年3月に同盟国が攻撃された場合は自国への攻撃とみなし、反撃できる権利である「集団的自衛権」の行使を可能とした「安全保障関連法」が施行されたことについては、横浜市内だけでなく、全国各地でもデモなどが相次いでいる。これまで平和憲法を堅持してきた日本が、他国の「戦争」に巻き込まれる可能性もあり、法案のあり方についても選挙の主要な争点となる可能性は高い。
　

日本が他国の「反撃」に参加する可能性も？