横浜家系ラーメン祭2016に出店するのはどんなお店? 前編
ココがキニナル!
横浜家系ラーメン祭2016に出店する、厳選4店「厚木家」「奥津家」「心家」「すずき家 子安店」をご紹介!
ライター:はまれぽ編集部
夏だ! 祭だ! 家系ラーメンだ!!
2016年度、カレンダー上では今年唯一祝日がない6月をようやく超え、夏の近づきをぐんぐんと感じる7月。久しぶりの3連休を間近に、はまれぽ読者の皆さまはいかがお過ごしだろうか。
特設サイトにも掲載されているように、日本初である「家系ラーメン」店だけを集めたお祭りを、2016年7月16日(土)、17日(日)、18日(月・祝)の3日間、「赤レンガ倉庫」にて開催いたします!
暑い、熱い、アツい3日間
この暑いなかでラーメン? 台風が来るかもしれないのに? ・・・いやいやいや、暑い時期こそ、愛する「家系ラーメン」をススってパワフルに乗り切るのが、はまれぽスタイル。
今回は、前編・後編に分け、イベントに来ていただける方のためには「どこに行こうか」事前にチェックできるように、来られない方にも「今度食べに行こうかな」と思えるように、出店する8店舗をご紹介。まずは前編で4店を紹介する。
直系の味が今ここに! 「厚木家」
「横浜家系ラーメンの起源は?」と聞けば、家系ファンなら誰もが即答するだろう、「家系総本山・吉村家」。厳しい修行を積み、吉村家創始者である吉村実(よしむら・みのる)氏から「免許皆伝」を与えられた店だけが「吉村家直系」を名乗ることができる。
家系ラーメンを冠するラーメン店は横浜のみならず日本国内外に数多あり、その数1000を超すとまで言われている。そのなかで、免許皆伝を得た「吉村家直系店」は、現在「杉田家」「はじめ家」「高松家」「上越家」「末廣家」、そして今回出店する「厚木家」の6店舗のみだ。
小田急本厚木駅よりバス10分
2005(平成15)年創業の厚木家を守るのは、吉村政紀(よしむら・まさのり)さん。吉村実氏の実息であり、吉村家で15年の修行を積んでいる。その味には確固とした多くのファンがおり、お客さんが絶えない人気店だが、吉村さんは今でも家族、従業員、お客さんからの言葉を子細に受け止めているという。
「“自分が客だったら”を常に考える。頑固になっちゃダメ」と吉村さん
繊細な仕込みにより作り上げられた、ラーメン(630円)
厚木家のラーメンは惜しみなく使用した豚骨・鶏ガラのスープに、しょうゆがキリッと効いた「しょうゆ豚骨」。仕込みだけで4時間以上かかる燻製チャーシューが、このスープにさらに深い味わいを加える。また、吉村さんがトリガラから厳選し、独自のブレンドをして毎朝その日の分だけ作っている鶏油(ちーゆ)がスープをまろやかに包み込む。吉村家の古参ファンをもトリコにする1杯だろう。
取材時、「ラーメン作りも大切だけど、それより先に、人間づくりが大切だから」と熱く語る吉村さんの姿に、家系ラーメンの5年後、10年後の未来が垣間見えた。
子どもの声を第一に。「奥津家(おくつや)」
創業26年、不動の人気を誇る上星川の「寿々喜(七が3つ)家」で9年の修行を経て、東京都・町田市にて2004(平成16)年にオープンしたのが「奥津家」だ。
JR横浜線古淵駅より徒歩20分
「奥津家」の店主、奥津伸卓(おくつ・のぶたか)さんは、「修行で得たことをすべて生かしながらも、違う味を作っているんですよ」と話す。
ひょうひょうと冗談交じりに話す奥津さん
「コクがあるけど、アッサリしている。そのバランスを大切にしています。あとは、地域に密着して、小さなお子さんや年配の方まで幅広い年齢層に食べてもらいたいので、息子(小学1年生)に必ず味見をさせて、息子が“美味しい!”と言う味にしていますね」と奥津さん。
「土地」と「人」に合わせた、ラーメン(700円)
しょうゆの色が濃く入ったチャーシューは少し甘めでホロホロと崩れるやわらかさ。この味も息子さんの一声から決まったそうだ。チャーシューの甘味が、さっぱりしつつも芯のあるしょうゆの風味を引き立てる。こってりした家系が苦手という方にもオススメだ。
「奥津家」は今回のイベント出店店舗のなかで、唯一の神奈川県外からの出店となるが「今持っているすべてを使って最高の味を引き出しながら、主張が強すぎない、老若男女に長く愛される一杯を作っていきます。やるからには全力で“奥津家”をPRしますよ」と頼もしい言葉をいただいた。