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スリーエフがローソンと業務提携し、「ローソン・スリーエフ」になるらしいが、スリーエフのオリジナル商品はなくなるの? 弘明寺駅前にあるローソンとスリーエフは、どちらか閉店するの?(はまっこ61号さん他)

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「スリーエフ」は「ローソン・スリーエフ」になるが、今後も一部のオリジナル商品は継続販売される。弘明寺駅前の各店舗は存続予定

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2017年08月16日

ライター:清水真由美

コンビニエンスストア各社の競争が激化し、業務提携や経営統合などのニュースを目にする機会が増えた。そんな流れの中で、横浜を本拠地とするコンビニ「スリーエフ」も、変化を選択することとなった。

 

スリーエフも変化を選択することとなった
 



「ローソン・スリーエフ」ブランドに

2017(平成29)年4月12日、株式会社ローソンと株式会社スリーエフの共同出資(出資率:ローソン49%、スリーエフ51%)による合弁会社「株式会社エル・ティーエフ」が「ローソン・スリーエフ」というダブルブランドで店舗を展開するというニュースが発表された。

 

ローソンのニュースリリースでも確認できる
 

このニュースを受けて「横浜市を本拠地とするスリーエフが、ローソンに飲み込まれてしまうのでは?」と危惧している読者も多く、編集部でも話題になっていた。

しかし発表されたニュースだけでは、具体的にどのようなかたちで進んでいくのかよく分からないので、実際にスリーエフに伺い、直接取材をさせていただくことに。
伺ったのは、横浜市中区のスリーエフ本部。

 

本部は、みなとみらい線『日本大通り駅』より徒歩3分
 

ビルの1階はスリーエフ店舗で、ドリンクや弁当などが充実していた
 

6階のオフィスに到着
 



「スリーエフ」ブランドを残すための生存戦略

まず、ローソンとダブルブランドを立ち上げることになった経緯をお聞きした。

お話をしてくださったのは、広報課の遊田久美子(ゆだ・くみこ)課長と露木里美(つゆき・さとみ)さん

 

遊田さん(右)と露木さん
 

遊田さんによると「コンビニ各社の競争が激化する中で、スリーエフでも今後の戦略を検討することとなり、他社との業務提携も選択肢から除外することなく、複数の企業に相談した」とのこと。その結果、最終的に条件や方向性などの部分で、ローソンと話がうまく進んだそうだ。

スリーエフが出した条件の1つは、「スリーエフのブランドを残す」こと。
ローソンはすでに、山陰地方を中心に店舗展開していた「ポプラ」と資本業務提携し、「ローソン・ポプラ」ブランドに転換している実績があった。ポプラの店内調理弁当「ポプ弁」も販売し、機能強化型店舗としてシナジー効果を発揮していた。

 

ローソン・ポプラの外観(ローソンホームページより)
 

同様にスリーエフも「ローソン・スリーエフ」ブランドとして、店舗の外観は全体的にローソンに近いが、看板に「スリーエフ」の名を残しつつ、スリーエフのオリジナル商品の一部を引き続き提供する道を選んだ。

また「両社の強みを生かし、より地域の細やかのニーズに対応、掘り起こすことを一層加速することが重要」とのローソンの考えとも合致し、共同出資を行った会社でダブルブランドを立ち上げることとなった。

 

ローソン・スリーエフ店舗の外観(2016年9月9日オープンの千葉県白井冨士店)
 

看板は「LAWSON+スリーエフ」と表記される
 



神奈川県では8月より先行店がオープン

次に、「ローソン・スリーエフ」ブランドに移行する時系列について聞いてみた。

2016年4月、スリーエフがローソンと事業統合契約を締結したのは前述した通りだが、実際に「ローソン・スリーエフ」が開店したのは同年9月からで、千葉県・埼玉県で順次リニューアルした。現在はこのエリアの一部店舗を残し、91店舗が転換済みだ。

この時点では東京都・神奈川県は「スリーエフ」単独ブランドで続けていく方針だったが、千葉県・埼玉県の売り上げが前年比10%アップしたことから、最終的にすべての店舗において「ローソン・スリーエフ」ブランドで統一することになった。

 

千葉県・埼玉県で、11月までに全90店舗が転換した(現在は91店舗)
 

東京都・神奈川県は、2017年8月に新ブランドの先行店がオープンし、11月より本格的に転換スタート。2018年3月末までに281店舗すべてが「ローソン・スリーエフ」に統一される予定だ。

このような変化の中で、残念だが閉店する店舗もでてくる。2017年4月時点の発表では、千葉県・埼玉県ではエル・ティーエフ資本の「ローソン・スリーエフ」が90店舗営業中で、東京都・神奈川県および一部の千葉県・埼玉県ではスリーエフ資本の「スリーエフ」「gooz(グーツ・店内調理型店舗)」「q's mart(キュウズマート・生鮮食品強化型店舗)」348店舗が営業中だったが、6月よりこのうち65店舗前後が順次閉店となり、3店舗が「gooz」として、281店舗が「ローソン・スリーエフ」として存続する予定だ。また「q's mart」は閉店、もしくは「ローソン・スリーエフ」に転換するとのことだ。

最終的に2018年3月には、エル・ティーエフ資本の「ローソン・スリーエフ」が371店舗(東京・神奈川・千葉・埼玉)となり、スリーエフ資本のブランドは「gooz」のみになる。



弘明寺駅店は、「ローソン・スリーエフ」として展開予定

キニナルに投稿のあった、弘明寺駅前の2店舗についてだが、確かに駅前の鎌倉街道をはさんでローソンとスリーエフが向かい合っている。

 

スリーエフとローソンが、鎌倉街道をはさんで向かい合っている(GoogleMapより)
 

今後「ローソン・スリーエフ」として店舗展開していく予定の店舗については、2017年5月定時株主総会の際に配布された「第36回定時株主総会招集通知」に一覧が掲載されており、弘明寺店は閉店候補には入っていないようだ。しかし、個店ごとに調整していく事が非常に多いため、詳細についてはこれから決定していくとのことだ。

 

『定時株主総会招集通知』には弘明寺店があった
 



本部の業務・人員削減も

スリーエフの変化は、店舗が変わるだけにとどまらない。コンビニエンスストア事業に関する権利義務の一部をローソンに継承するので、「ローソン・スリーエフ」のオペレーションはローソンの仕組みで行うことになる。店舗運営は共同出資会社エル・ティーエフが行い、今後新規の出店をする場合も、エル・ティーエフがローソンの仕組みで店舗を運営していくことになる。

したがって、これまでスリーエフが行ってきた配送やレジのシステム構築・システム開発・店舗建設などの多くの業務はなくなる。スリーエフの業務で残るものは、「ローソン・スリーエフ」ブランド店舗を運営するエル・ティーエフ等の子会社管理事業、「gooz」の運営事業、オリジナル商品の開発・供給事業のみとなるのだ。

  

一部オリジナル商品の開発・供給事業は残る(スリーエフホームページより)
 

本部の業務削減に伴い、希望退職制度で約300人の全社員・契約社員を対象に、その60%に相当する180人の削減を予定。これは、生き残るためとはいえ、非常に痛みを伴った決断をしたといえるだろう。

またエル・ティーエフへ出向することになるスタッフは、来年3月に向けて、これから決めていくそうだ。スタッフの割合としてはスリーエフからの出向が多くなるのではと考えられている。

「ローソン・スリーエフ」の気になる商品ラインアップだが、すでに2016年10月より、スリーエフ全店で、ローソンのオリジナル商品「ローソンセレクト」のお菓子を導入している。

 

「ローソンセレクト」のお菓子は、すでにスリーエフに導入済み(ローソンホームページより)
 

「ローソン・スリーエフ」では、一部のスリーエフオリジナル商品を継続販売し、商品開発は引き続きスリーエフが行う。
特にチルド温度帯(冷蔵よりも温度が低い0度前後)のお弁当やお寿司は、コンビニ業界ではいち早くスリーエフが導入したこともあり、ファンが多い商品なのでこれからも新商品を販売していく。

 

ファンの多いチルド温度帯弁当は今後も販売継続(スリーエフホームページより)
 

デザートの「もちぽにょ」も、引き続き新しいフレーバーを出し続けるそうだ。



今後も1店舗1店舗の売り上げ・顧客満足度アップが目標

スリーエフの今後の展望をお聞きしたところ、遊田さんは「『ローソン・スリーエフ』、『gooz』ともに、店舗拡大を目指すよりも、1店舗1店舗の売り上げをしっかりと追っていきます。もともと1都3県にしか展開していなかったのも『1店舗1店舗の質を高めてお客様に満足していただくお店をつくっていきたい』という想いがあったからです。その結果、店舗の拡大に繋がればと思います。」と話された。

 

「1店舗1店舗の売り上げや顧客満足度を大切にしていきたい」と遊田さん
 

また、「今のコンビニ業界の状況を一言でいうと?」という質問には、「ファミリーマートとサークルKサンクスが経営統合したことにより、セブンイレブン、ローソン、ファミリーマートの3強の時代になってきています。だからこそ、地方の独自性のあるコンビニが大切だと思います。残念ながら、当社はスリーエフとしては残れませんでしたが、『ローソン・スリーエフ』という、ローソンの大きな力を借りながらもスリーエフの独自性を出せる形で3強の中に入れるようになったので、盛り上げていきたいです」と前向きなコメントを頂いた。
 
 
100%の資本で残る「gooz」はどうなる?・・・キニナル続きは次のページ≫
 

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